言葉は骨のようだ
格好は大変しっかりしているが
肉付きはぼやけている
というよりも、空虚だ

言葉を尽くせば何かを
伝えられると限らない
あたかも鳥の骨をいくら
寄せ集めても、鳥は
 ....
 しわくちゃなので静かな紙面に舟を浮かべると
 宙の上で均衡がとれるように
 その点において
 静置する

 対になるその
 たゆたう舟の影も
 水底でしわをつくって静置する ....
 トカゲの尻尾じゃないんだから切った脚は生えてこないよ
 ママがそう言うの、どうしようって泣いちゃった


 夢をみていた


 ちいさな娘がぼくに言う
 どうして脚を切ったんかと ....
 
 
隙間なく敷き詰められた
ピアノたち
風が吹くと波状になる
泡として消えていく
音という音
装丁された楽譜は
わたしたちの情けない嘘
落葉と同じ速度で動く
メトロノームの側か ....
ほしがちりちりと鳴っている
あたしたちの心臓の中で
平面駐車場の
これでもか
というほど深いアスファルトに沈みながら
あるいていた
いくつもの足首が
水たまりからつきだして ....
山間から 金属的な反響音が聞こえる
ブランコのきしみのような音だが大きすぎる音だ
山に反響し どこから 背後から聞こえる気もするし
前方から聞こえる気もする
川岸に下りると クレーンが ....
メガネとキャスケットを身につけて
君は 書く人になる

ちょっと意地悪で
2枚目をきどった
君に

ホントは 純で
やさしくて
あったかい 人

まるで別人だ

いっしょにい ....
こんなにも多量の糞が出るのなら
 俺は当分死にそうにない

食当たり何を食っても粘土味
 油あげ一枚で死ぬかと思った

自転車のオカンがスロープ落ちてきて
 駐輪場で死ぬかと思った

 ....
今、話題の「声を出して読む」
大幅に脳力がUPするそうです
ひとり、ひとり、人、人
ひとりーと street
straightに日常茶飯事
街中で擦れ違う人々にもっと
もっと、呼び掛けて行けばいい
 ....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台

何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう

半端な存在 ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない

きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
シンプルライフを実現したい
あまりものをもたないくらし
美しいですね
それより
きみはなんで
女の子っぽいのかな
「ちょうだい」って首をかしげたら
何だってもらえるんだね
テレビつける ....
掌に観覧車
小さなゴンドラを覗くと
四人の家族が納まっている
父も母もまだ若かった
兄も私もまだ幼かった
それがまるで
ずっと続くかのように
ポケットに観覧車をしまう
思い ....
京(みやこ)の雪は
帰省の翌日
天気予報にあったとはいえ
数年来の大雪で
暮れの街が大混乱
テレビのニュースでのみ見る
京の冬らしい姿に
立ち会えなかった

呑んでは ....
  

自分の手を差し出し
握り返してきたのがタコの手である
という笑い話もあるけれど
もっと簡単に見分ける方法がある
タコに書初めをさせてみればよい
筆を持った部位が手のような気持ちに ....
岩に囲まれた
岩が叫ぶ
陽は圧され
少し 撓む


塔よりわずかに高いところに
見えないものの軌跡が残り
何処よりも早く暮れてゆく
音けす音を撒きながら


 ....
 
 
冷蔵庫の中から
ぼそ、ぼそ、と
人の呟きが聞こえてきた
扉を開ける
男の人が一人で
魚卵の粒を数えていた
時々、合わない、と言って
また一から数え始める
冷気と暗闇の中で
 ....
道端に人が横たわっている
居眠り運転の自動車がやってきて
定刻通りに轢き逃げしようとしている
その間にも私には守るべき家族がある
見なければ見ないことに出来たその人にも
同じくら ....
しにたい 頭のなかで赤ん坊がさわぐ
それは子供の私でその頃は大人だ

いつか だったか
ながれてくる川が
日を浴びて赤くとけていた

御前の中の鼓動はそんなものか
つきぬけている
 ....
{引用=



 満月の夜には
 外にでてはいけないと老婆はいう
 ふらふらと外にでて
 川を遡上
 青い山に囲まれた
 いちばん星空に近いその湖に行ってはいけないと

 ゆらめ ....
無線紙の上
這い伸びる
黒インクの静脈は
冬ざれの様相で
ひたひたと
忍び寄る

絡み付く
{ルビ荊棘=けいきょく}の枝を
程良く剪定し
暖炉に放るのだが
パチパチと
節は爆ぜ ....
財布を見つめていた

ハマの銀行(横浜銀行)にいた

わかっていたのにリラ

ドタバタしていて

そのまま持って帰ってしまった

イスタンブール帰りのリラ

リラ

スパイ ....
-あれから幾年- (大袈裟)

取り合えず 大分より無事に帰還!(ヤマトか!)

丁度 1週間前に帰省した時は 声も出てね

飛行機の気圧に耳をやられて
降りてから暫く  酷い難聴か 中 ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
愛はいろいろなものに
形を変える

ある時はチョコレート
ある時はクッキー
ある時は掌のぬくもり
ある時は手紙だったり
ある時 いつかの水曜日
あの日がぜんぶ―――

だった
 ....
目の前に、ひとつの器がある。 
(天から「私」への、願いの息吹が吹いている) 
世界にたった独りの、役者として 
私は私の器を、充たす。 
先頭の、早稲田のランナーが 
歯を喰いしばって近づいたので 
歩道で妻と旗ふる僕は 
「わせだぁ〜・・・!」と、叫ぶ。 

二番手の、東洋大のランナーが 
汗を滲ませ走っていたので 
 ....
白雪に赤い水飴垂らす頃 あの子は少女と呼ばれていたか




目の前を振り子がとおる 催眠を 迂闊に噛んではいけない指が




灰皿の上に広がる砂景色 嬉しかったね、呼吸すること ....
 
 
コスモス畑の真ん中に
宝くじ売場ができた
カンガルーたちが並んで
順番待ちをしていた
くじを受け取ると
珍しそうに数字を眺めて
皆、帰って行った
大空を飛ぶことなど
すっか ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉- 佐倉 潮自由詩411-1-16
火山島、炎の魚/対の影- 石川敬大自由詩21*11-1-15
サルの尻尾を生やして- 石川敬大自由詩6*11-1-14
船出- たもつ自由詩511-1-14
_重要な事- モリマサ ...自由詩611-1-14
月極姫- るるりら自由詩18+*11-1-14
書く人- 森の猫自由詩5*11-1-14
デっど_・オあ・あらいヴ- 大村 浩 ...短歌8*11-1-12
流離いの旅人- TASKE携帯写真+ ...111-1-11
劇を見ながら流れ出た戯言- kauz ...自由詩6*11-1-11
タコ- 小川 葉自由詩511-1-11
乱視- 手乗川文 ...自由詩17*11-1-10
休日- ふるる自由詩411-1-9
掌観覧車- たもつ自由詩6+11-1-9
綾(あや)- yumekyo自由詩11*11-1-8
タコの手- たもつ自由詩711-1-8
道の終わり- 木立 悟自由詩311-1-7
呟きの夏- たもつ自由詩311-1-7
友達- 小川 葉自由詩411-1-7
漆を浴び- 十二支蝶自由詩311-1-7
青い湖畔のシカ- 石川敬大自由詩24*11-1-7
シロフォン・クーゲルバーン- 鵜飼千代 ...自由詩18*11-1-6
イスタンブール帰りのリラ- 花形新次自由詩1*11-1-6
ウイルス・トリップ- 藤鈴呼自由詩3*11-1-6
dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
愛の正体- 佐倉 潮自由詩411-1-6
器_- 服部 剛自由詩311-1-6
箱根駅伝_- 服部 剛自由詩411-1-6
sorekkiri- 佐藤真夏短歌10*11-1-4
カンガルーの数字- たもつ自由詩411-1-4

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