手を当てて暖めようとしても
冷たい頬は硬いまま。

閉じた目を開こうと話し掛けても
名前を呼ぶ返事は無い。

「お父さん、おはよう。」

朝起きた私はいつものように
挨拶をする。
 ....
初めての路上教習雨が降りやけに激しい風が吹いてる 『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
 
詩をかかない日々

日常が連続する日々

やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ



 
裸足になれよと言うような
大小さまざまな丸石ばかり
いつのまにか
川の水に足をひたしている子供たち
見知らぬ彼らを
私の子供にしてもみる

十二月の川辺にはススキが生い茂っています
こ ....
母さんと夕食を食べている

母さんは
ポテトサラダの味付けはどう? と聞く

僕は
葛藤の群青が冷却される三辺のFM波が機体
を下降気流へと誘惑してステンレスがベニヤ
板へとバク宙する ....
僕の話を「つまらない」って
みんなが言うんだ
普通じゃないことが求められ
つぎはぎだらけの作られた変態が
ニッチ市場で跋扈する

普通だってことは、悪だ。
普通じゃないってことは、週刊誌 ....
「あなたの夢はなんですか」

と聞かれたとき、
子供だったぼくらは
口々に答えた。

きれいすぎる瞳に
現実が棲むことは出来ず
あきらめることを覚え
妥協や言い訳がうまくなり
濁っ ....
あなたは手紙

生まれたときから
たったひとりの誰かに
宛てられた手紙


行く宛は今は
雨にでも降られたか
少し滲んでて見えない
けど確かに書いてあった
届けば大切に
読んで ....
たかが小銭、されど小銭
そんな風に言える生活レベルでは有りませんで
必死こいて 高価な硬貨を選出した効果が
有ったか 無かったか 私は 知らない

ただ 吸い込まれるATMの 無機質 ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
「よう、よう。それでは、レッツゴー!
絶望という制服。着用ぉ、それでいて日本征服、決行ぉ。街中で探した明日と睨めっこぅ。そこでは僕だけが鬼だった、鬼ごっこぅ。
肩ぶつけてきた人に弱音ぶつけたぁ。ふ ....
たぶん最初はだれかのためだったけど、今はもうそうじゃない。爪をかざったり物語をつくったり、お湯をわかしたりする。駐車場をいくつもわたりあるいて暮らしている猫に餌を投げてやるのだって猫のためじゃない .... 六月のソーラーパネル青い眉 指さしをするよう
誰かが泣いていた、場所を
孤独を落としたままの在処を

甘く過ぎる歴史が
引きずってきたものを剥がす
ことばにすぎないよう

私が誰かだったりした、瞬間に ....
ぺたり 貼り付いたのは
ぬらりひょんでも
ぬりかべでも
おばけやしきのこんにゃくでも
ありませんでした

ひやっ とするから
湿布を貼る瞬間のように
あなたは 叫んで
脅える ....
酔っ払って帰ってきて
電気のないほうの壁をペタペタして
ひとり
ほくそ笑む暗闇
今日も
話を振られて
うまく答えず
場を白けさせたシーンだけ
繋いで
ニューシネマパラダイスでずっと涙 ....
私の目に、
迸る閃光が飛び込んでくる。
その人は、
腕から、
指から、
目から、
髪の毛一本一本にいたるまで
揺るがない何かを放っている。

(触れてはいけない)
 ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
小鳥たちの鳴き声
ここはドームだろうか
不思議と羽の音がしない
首筋から胸もとにかけて
蝋の塊は溶けて垂れていた
とっくに扇風機は止まっているのだ
目が覚めるのはいつもこんな調子で
 ....
子どもの頃。よくそれをやった。小学校三年だったか四年だったか覚えていないが、とにかく、その頃。
ぼくらは、その変わった遊びに熱中した。とにかく、ありふれたごっこ遊びではなかった。
その夏のある日。 ....
六月の雨が止むまで振るタクト 群っていう字は君の隣に羊がいるね
名前に羊を持つ私たち二人は
未年に群れをなし干支ひと回りするうちに
何も変わらないことなんてあるわけがなくて

私の名前は父がつけてくれました
ゴシック体 ....
もうすこしよりそっててもよかったかな ミートソースをまきこんだ昼


常温のコーヒーカップに腰かけてめまぐるしいねとブレずにきみは


あれは冬 お店のなかスクロールして 値段で選んだカレ ....
音楽とは何か?
えっ

君は歌っているか
君は本当に歌っているのか
君達の中に音楽は鳴っているのか?

君は奏でているか
君は本当に奏でているのか
君達の中に音楽は放たれているのか? ....
結婚記念日に新聞ばかり読んでいる夫に抱き付いて
文句を言う
じゃあどこかに食事に行こうか
近くのステーキ屋とか

結婚記念日に仕事で遅くなった夫を待ちかまえて
文句を言う
じゃあどこかに ....
西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ....
独り言を呟いていると
アブナイ人と思われがちで
半径3m以内に近寄られないし
夜の玄関先でやられてたら
間違いなく通報するのが
一般的だが

これがネット上だと
平気でブツブツ呟くし
 ....
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく

塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた

{引用=「それは 思想 ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苦い昼。- 梓ゆい自由詩4*15-8-4
初めての路上教習雨が降りやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-8-3
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩23*15-8-3
無題- 殿上 童自由詩12*15-8-3
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僕の話- にゃんし ...自由詩415-8-2
もちのように- にゃんし ...自由詩515-8-2
手紙- にゃんし ...自由詩515-8-2
ギザ十と筆五- 藤鈴呼自由詩2*15-8-1
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
『ラップ詩・優柔不断』- 陽向∮自由詩4*15-8-1
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六月のソーラーパネル青い眉- 北大路京 ...俳句515-7-31
群がる- かんな自由詩5*15-7-31
古ぼけた道のり- 藤鈴呼自由詩3*15-7-31
遠くへ行きたい- nemaru自由詩2*15-7-31
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蝋館- アラガイ ...自由詩13*15-7-30
エアー・コン_(即興ゴルコンダより)- ハァモニ ...自由詩1*15-7-30
六月の雨が止むまで振るタクト- 北大路京 ...俳句415-7-29
群がる/即興ゴルコンダ(仮)投稿.58- こうだた ...自由詩6*15-7-29
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音楽によって- ……とあ ...自由詩5*15-7-28
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神隠し- 為平 澪自由詩1215-7-27
ひとこと呟くやつみんなイタイやつ- 花形新次自由詩515-7-27
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
夕焼けを映す汚れた水たまり- Lucy自由詩11*15-7-26

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