人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
....
「白紙にむかって歌うんだ」
返事のこない手紙を書くつもりでいい
短冊を前にして何を願えば、誰も傷つけないで済むのだろう
白いホール、病院の入り口に飾られた笹
僕が何も書けないでいると
宝 ....
わたしは わたしのふしくれた手で
ちっちゃな墓をつくる
アラビアじゅうの香料をふりかけても
消えない前科が わたしにはある
一篇の詩をつくるのに
殺してきたあまたの言葉
本当のことを書こう ....
誰も住んでない荒れた庭の
梅の木の下にしゃがんで実を拾った
洗ってヘタをとって凍らせて
たっぷり一年梅づくしだった
味をしめた私たちは
今年も荒れた軒先に座って
梅の実が落ちるのを待っ ....
いつから過去を先送りできるようになったんだろう
私が消えた後の世界からあなたの声がする
先に死んだのはそっちでしょう?
なんで未来で生きているの?
またあなたに会いたいわ
他に好きな人が ....
お揃いの指輪をはめて初めての台風がくるコロッケ甘い
KURE55-6でカラダを拭いてやる姫を守った錆びたロボット
言葉はなぜあなたにつたわるのだろう
あなたの脳内で維持されている
概念に呼応する音声あるいは文字列を
話し手と聞き手が相互にいれかわりながら
違和もさしてなく理解できる不思議
中国の ....
わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。
一歩前に出れば向 ....
という訳で、と 切り出してもて わかる方は解るくらいに 回数を重ねてきた
るるりらのお祭りのお知らせです。
わたしたち 現代詩フォーラムのすべての参加者は、詩を介して より幸せになりたいと ....
おみくじが凶だったから賽銭を多めに払いお守りも買う
閉め切った雨戸の向こうパレードが通りすぎてく音だけがする
寝起きのクスリでお腹いっぱい
プラセボ効果なく弱冷車は弱冷車
袋開けたばかりのポテチが湿っている
私は多くの人の前で
私の歌を歌いたかった
ギターで 鳴らしたかった
そんな 頭の中で いつもいる
きぐるみぐるみな七つめ月のつめの
先までつきつめられタル梅雨の合間
のブルーなボトルは酸味があるから
好みじゃないのといっひとぅりんけ
びあをきどるの一杯だけでも気ぐる
ぐる身の隣の席では発 ....
雨をください
誰かが言う。
血をください
私が言う。
すると、
突然鼻の奥がむず痒くなってきて ....
故郷の水産加工場で働き始めて二年になる
腹を裂いて 卵を取り出す
完全な流れ作業
嫌な仕事 本当に
だけどこんな田舎ではまだましな方
特に何ができるでもなく
コネがあるわけでもない
男相 ....
鳴いた空はとても紅かった
ぼくは入道雲を追いかけて
夕暮れを防ごうとした
追いかけても届かない哀しみは夏の色
ごうごうと空が鳴ったのは幻だったのだろうか
紅色の空はあまりにも鮮烈で
ぼ ....
天使を見てから蕎麦アレルギー
ギャルみこしオールスターに踏まれたいピンヒール履き騒いで欲しい
水のない駅でした
蝉の音がしました
産まれた日もあやふやなままに
服の端が揺れて
私たちは何か話をしました
並んでいました
指を伸ばせば届きそうなほど
影になるとすべ ....
黒髪ボブに茶色いメガネな顔色悪いな文学三十路
(ルビ:ぶんがくしょうじょ)をこうだと決まれ
ば突っ走るしる二十歳に二年たりない歳からフラ
フラっとな根無し草くさ知りたいなってな一冊の
詩集が私 ....
誰にも懐かない犬に雨が降る
花冷えのトランペットの長い音
――卵がない!
よりによって
妻が亡くなってから
最初の息子の誕生日
わたしは初めてオムライスを作った
息子の大好物
記憶の中の見よう見まねで
決していい出来ではなかった ....
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A
河原でペッティングしている
高校生の男女が
とても大人に見えたあの頃
俺は世界ウエルター級
チャンピオンになるつもりだった
今は河原でペッティングしている
男女をスマホで撮影する気すら ....
理由のいらない椅子が並ぶ
未明に墜落した紙飛行機の残骸と
食べかけのルーマニア菓子
砂浜の砂の数は
既に数え尽くしてしまった
栞の代わりに挟んだ魚が
静かに発酵して
すべての ....
あおばさんのおすすめリスト
(15330)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
薔薇
-
たもつ
自由詩
20
15-7-4
「白紙にむかって歌うんだ」他6作
-
クローバ ...
自由詩
1*
15-7-4
卵塔場
-
伊藤 大 ...
自由詩
4
15-7-4
ume_plum
-
mizunomadoka
自由詩
4
15-7-3
笛
-
mizunomadoka
自由詩
2
15-7-3
お揃いの指輪をはめて初めての台風がくるコロッケ甘い
-
北大路京 ...
短歌
2
15-7-3
KURE55-6でカラダを拭いてやる姫を守った錆びたロボット
-
北大路京 ...
短歌
1
15-7-3
言葉
-
梅昆布茶
自由詩
20
15-7-2
かもしか、君が好きだよ。
-
チアーヌ
自由詩
13
15-7-2
★七月七日十七時七分七秒★七夕祭のお知らせ。★_
-
るるりら
自由詩
10+*
15-7-2
おみくじが凶だったから賽銭を多めに払いお守りも買う
-
北大路京 ...
短歌
1
15-7-1
閉め切った雨戸の向こうパレードが通りすぎてく音だけがする
-
北大路京 ...
短歌
2
15-7-1
寝起きのクスリでお腹いっぱい
-
北大路京 ...
自由詩
4
15-7-1
プラセボ効果なく弱冷車は弱冷車
-
北大路京 ...
自由詩
2
15-7-1
袋開けたばかりのポテチが湿っている
-
北大路京 ...
自由詩
2
15-7-1
帰りの電車で
-
番田
自由詩
1
15-7-1
だらけの至福/即興ゴルコンダ(仮)投稿.50
-
こうだた ...
自由詩
3*
15-7-1
さかさ
-
あおい満 ...
自由詩
6*
15-7-1
『遡上の果て』__卵から始まるはな詩⑥
-
ただのみ ...
自由詩
17+*
15-7-1
真夏の記憶
-
レタス
自由詩
3
15-6-30
天使を見てから蕎麦アレルギー
-
北大路京 ...
自由詩
5
15-6-30
ギャルみこしオールスターに踏まれたいピンヒール履き騒いで欲し ...
-
北大路京 ...
短歌
3
15-6-30
記憶
-
たもつ
自由詩
10
15-6-28
会ったこともないのに、よく知ってる感じ/即興ゴルコンダ(仮) ...
-
こうだた ...
自由詩
4*
15-6-28
誰にも懐かない犬に雨が降る
-
北大路京 ...
自由詩
4
15-6-28
花冷えのトランペットの長い音
-
北大路京 ...
俳句
2
15-6-28
『年中行事』__卵から始まるはな詩⑤
-
ただのみ ...
自由詩
14*
15-6-27
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A
-
北大路京 ...
短歌
7
15-6-26
世界ウエルター級チャンピオン
-
花形新次
自由詩
2
15-6-25
理由
-
たもつ
自由詩
16
15-6-25
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