たこの入ってない偽物のたこ焼きを
俺たち、食べ続け
成犬になるまで幼犬を
俺たち、育て続け
そのあとはライブハウスで
ヒトデの数を愛と間違え
隣の人に怒られている
ロック、俺たちのロック ....
あわいにたゆたうスポンジ状の光。向かい側では何を喋っていたか。蝶のトケルマデ、またいで、くらんで、主人公たちにルビをあてる。
後ろの正面に泳いでいる黒衣も、また、体制を整えている。寝返りを打つ度の痛 ....
病院の最上階の病室の
眠れぬ夜に少年は
夢で作った絵具で
誰も知らない絵を描く

空は大きなキャンバスだ
ひとりでさびしい少年は
空にたくさんの友達を描きました
父親を知らない少年は
 ....
目玉磨きは今日も目玉を磨いてる
キュッキュッキュッ
キュッキュッキュッ

黒い目玉に茶色に緑
青い目玉に疲れた赤目
毎日毎日忙しい

夜になると
こっそり瞼を押し上げて
せっせせっ ....
会いたいよ
たとえ君があたしを忘れてても
思い出したくない過去にされてても
 
最近ね、すっごく君を思い出すんだ
話なんかろくにしたこともなかったのに
写真のように
鮮明に

でもね ....
初夏の光が交差する
花と蝶とが見つめあい
互いを助け
互いの生を大きくさせる

初夏の光が交差する
空と海とが向かいあい
互いを求め
互いの存在を尊ぶ

初夏の光が交差する
人と ....
何も見えなくていいのだ
握りつぶしてきた虫の数を数えてみようったって
できない
地球の反対側の生き死にだって見えやしない
私は限りあるイキモノであって
書物だのインターネットだのが親切にも教 ....
いつかの駐車場猿から
手紙が届いた

こっちはなんとかやってるよ
そっちと比べて数が多いから
多少大変だけどね

僕は淹れたてのコーヒーを飲みながら
何度かその手紙を読み返 ....
ねえ、ねえ、ねえ、

ねえってば

こんな感じに甘えたのは
あなただけ

生きることの大切さと
初夏の清清しさを教えてくれた
忘れられない優しい笑顔

こねこのように
ベッドの ....
通勤バスの車内 
後部座席から眺める 
まばらな人々が
眠たげな朝 

( 昨晩わたしは、{ルビ尖=とが}った爪を、切っていた。) 

人さし指をのばし 
四角いボタンを押す 

 ....
卯の花と牡丹と金盞花
目の下の黒いくまと日焼けのしみと
赤茶けた髪の毛と手の皺の灰と
磨いた鍋底と花の終わったシクラメンと
藤とシャガとあやめと
終わってしまった菊桃と枝垂 ....
君と
ほくろの数を数えあった


自分の知らないほくろが
背中に5個もあった


ただそれだけで
背中に重みを感じた


単純な話


そんな些細なことを教えてくれた君を ....
野良犬を見かけなくなって寂しいだとか
犬の糞を踏まなくなって嬉しいだとか
駅前の駐輪場はどこも整備されてきて
雪崩れを起こして倒れなくなったなとか
そんなことにふと気付くことがある
数年前の ....
現代詩フォーラムというところに
詩みたいなのを投稿しているが

まあ、その、あれだ
ポイントシステムのことだ
始めは何だろうと思ったが
今でもよく分からん

自分が読んでいいと思ったや ....
蔓の先はしがみつくあてをもとめている
ひょろひょろと風にあおられるのも策略
つるりぬるりと小鉢の中を逃げ回る里芋を
こどもの箸が突き刺す
突き刺すのだ!

もとめるかたちはとがっている
 ....
友達から葉書が来た
「マイナーチェンジしました。これからもよろしく。」
とあった

その友達に街で偶然会った
以前は、にこにこしていてよく喋る友達だったのに
妙に暗い
そっちのマイナーか ....
ピンクの透明なライターを
すかして落ちる電球の光は
穏やかな菱形にゆれていて
口をあけてすごした何百回の夜を
あくびなみだのふるえにも似て
思い出させた
夜の路地を行く人々は
人々
だ ....
帰り着いて、パソコンを開き、眺め、水を飲む。
明日に残らないよう、ぐいぐい飲む。
窓ぎわにぴたっと頬をあて、熱を吸い取られる感触に浸りながら、街灯をぼんやり眺める。

一人の侍が、
街灯の下 ....
八十円切手を
丁寧に千切りながら、考えていた
軽四輪だったかどうだか
切断された偉そうな記憶だけが
粗大ゴミみたいに

音、

みいいんって
ああ、またかまただ
 ....
皆さんこんばんは。 

今日もわたくしは、認知症のおばあちゃん達と肩を並べて、
それはもうとけあっていましたよっ・・・! 

(どうせとけあうなら、
(もっと違う誰かとがよいのであ ....
テレビが湿っている
ただで人からもらった
のだから仕方がないけれど
水分をたっぷりと含み
少し軟らかい感じがする
付属のリモコンも
ただで人からもらったから
同じように湿って
チャンネ ....
浜辺に沈む夕日
風になびくヤシの葉
パイナップルを焼き
焼肉を楽しむ

磯でとってきた
タコ、トコブシ、サザエ
醤油をちょっとたらし
食べる食べる食べる

サンピン茶飲んで
歌い ....
夜、コンビニへ行く途中 
「 傷・{ルビ凹=へこ}み・45分でなおします 」 
という車修理の看板が 
無数の電球に{ルビ縁取=ふちど}られ 
夜道に ぴかぴか 点滅していた 

今までに ....
野球帽をかぶった少年の頃 
いつもベンチから 
マウンドに立ち、グローブを頭上に振りかぶり
構えるキャッチャーに
びしっ 直球を投げ込む
エースのあきちゃんをみていた。 

チャンスで ....
さくら色の雨が降ると真っ逆さまに春になる

鼻孔をくすぐるみどりの息吹、お腹いっぱい吸う
するとくしゃみ百連発で花粉症勃発
マスクサングラスの完全防備
裸ん坊で日光浴は皮膚癌を恐れて止め ....
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ

当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ....
最初に雨を見たのは
ぼくだった

みんなはそのとき知らなかった
窓に一筋の雫が流れて
静かに落ちていったのを
最初に雨を見たのは
ぼくだった

風はなかったのかもしれない
ただ水が ....
限り無く空に近い
水平線の向こう側で
少女は空になる、と
言ったもんだから
 
僕は黙って
海に潜るしかなかった
 
 
何処までも青いだけ
そんなことはもう
ずっと前から知って ....
気がつくと、渚が後ろにあった

最近やけに足が濡れるなと思っていた矢先のことだった
後ろなど滅多に振り返らないから気がつかなかったけれど
ふと振り向くと、後ろに渚があった
ひたひたと波の打ち ....
青い顔をした海が言いました
そんなに思いつめて
どうするんだい

あんたの顔色に比べりゃ
幾分かマシさ
私はそんな風に答えました

海の中に太陽がジュジュジュと沈んで
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詠えるロッカー- たもつ自由詩11*07-5-4
セッション_一、二、三- クマクマ自由詩907-5-4
キャンバス- 村木正成自由詩9*07-5-4
目玉磨き- なかがわ ...自由詩2*07-5-4
M- 万里自由詩207-5-3
初夏の光が交差する- ぽえむ君自由詩9*07-5-3
初夏の森には秋の風- 佐々宝砂自由詩1807-5-3
駐車場猿、その後- なかがわ ...自由詩5*07-5-3
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-5-2
「_降車ボタン_」_- 服部 剛自由詩12*07-5-2
初夏- リーフレ ...自由詩507-5-2
単純な話- ごまたれ ...自由詩18*07-5-2
追憶演技- 楢山孝介自由詩12*07-5-2
ポイントシステム- サナギ自由詩9*07-5-2
先端は求めよ- 渦巻二三 ...自由詩407-5-2
マイナーチェンジ- ふるる自由詩18*07-5-2
点火- 水町綜助自由詩24*07-5-2
割と自堕落な二十代後半の俺の精一杯のふるまいの一端を垣間見た ...- ひろっち自由詩8*07-5-2
山翡翠- はらだま ...自由詩14*07-5-1
急きょ連載復活「_はっとりんは今日もゆく_」- 服部 剛未詩・独白4*07-5-1
バケツ- たもつ自由詩1707-5-1
南国の島- ペポパン ...自由詩4*07-5-1
達磨の詩_- 服部 剛自由詩5*07-5-1
いつかのヒーロー_- 服部 剛自由詩4*07-5-1
*五感する*- かおる自由詩9*07-5-1
サナギ一年分- ふるる自由詩21*07-5-1
最初に雨を見た- ぽえむ君自由詩14*07-5-1
水平線の向こう側で- 山中 烏 ...自由詩1107-5-1
- ふるる自由詩17*07-5-1
明日の海- なかがわ ...自由詩4*07-5-1

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