まるであなたの
唇のような色でした
10月
神様のいない月に
願い事は増える一方で困ります
去年きれいに咲いた
シクラメン
冬に灯りをともすようにして
春先まで ....
何かが焦げたような臭いがする
最初に気づいたのは
たったひとりの 男だった
どこにでもいるようでいて
どこにもいないような
若いひとりの 男だった
男は狂っていたのだろう
その臭いに鼻を ....
折れ曲がったあなたの身体を
まっすぐにするのが
私の仕事
あなたは
あなたの意志を持たない
あなたの影になってしまった
その瞬間
私たちは知ることになる
私たちが
実体と ....
目に見えない時を読めるようになったのは
あのひとと次の約束をするためだった
等間隔にきざまれた目もりを
瞬間の目印にして
大きな流れの中でも
わたしたちがまた、手をとりあえるよう ....
僕はスプートニク2号
地球初
気密室を搭載した
宇宙船
まもなく
僕は
他の兄弟と同じように
宇宙の塵となる
鉄の塊
その日
僕の部屋に来たのは
いつ ....
暗闇に咲く白い花は風に散り {ルビ蝶=ちょう}の羽となり
ゆるやかに宙を舞い
残された葉の一枚も一本の細い茎を離れ
ひらひらと
豪雨の過ぎた激しい川の流れに飲み込まれて ....
泣いている文字は、
餌を欲しがる豚みたいだ。
間もなくすっかりゼロになる。
総体として私たちは息をする。
羽と羽をこすり合わせる事も、しばしば
飛ぶためには必要な事。
ケンタッキー州はニワトリでいっぱい。
歩いていくことはできない。
焼き鳥が
香ばしい匂いを振りまきながら
暁の空を行く
カルシウムでできた複雑な骨を失い
たった一本の竹串を骨にすることで
初めて得た飛行を
力の限り大切にしながら
もうコケコッコ ....
you will be what you want
夢のない話だと批評家が笑う
一匹のゴキブリが夕暮れの街を歩く
「俺だって本当は中指を立てながら、
金髪の総理大臣になりたかった…」
....
秋桜が
風に
揺れている
僕は
探していました
ひっそりと
乗り越してしまった
最終電車の
裏寂れた駅舎の
ベンチで
夏を
追い越していく
秋の息吹を
空が
....
乳白色の湯気が勢いよく立ちのぼる
土鍋の底から沸き立つあぶくどもが
我先にと曖昧な螺旋形の魂に姿を変えてゆく
久しぶりね
すいとんなんて
妻はそう言って微笑むが
土鍋から吐き出され ....
{画像=070222142254.jpg}
{引用=
小さな水たまりは
はしゃぐ子供達の
泥足を受け入れて
玩具である自分が
うれしかった
何台もの車が走りすぎ
....
ギターの弦を
思いっきり緩めて
今日が明日に変わる瞬間の
その境界線上に
そっと置いてみな
弦を弾くと
その揺らぎが
その振動が
今日と明日の境界線を
ぼやけさせて
曖昧にして ....
線路脇に建つ家に生まれて
ずいぶんと長い間 そこで暮らしたせいか
今でも 5分おきに
からだを揺らしてしまう
そうやって揺れているうちに
いつしか わたしは
窓ガラスの
3メート ....
きりすとが赤くきれいに咲いている
きりすとが青々と茂っている
一本の樹齢二千年の木のように
立っているきりすとは
大きな丸い世界を{ルビ蒼=あお}く包む空にとけゆき
無限の宇宙へと広がりゆく ....
二人の人間が死ぬと、一匹の猫が生まれる。だから
猫の目は 時々 左右 色が違う。
昔、ある国に「世界一美しい王子」がいました。彼は「世界一幸福
な王子」とも呼ば ....
ぼくがつきをみると
つきもぼくをみる
かみさまつきをおまもりください
かみさまぼくをおまもりください
(谷川俊太郎 訳)
....
細やかな雨が
降り続いて
冷えきった体を
温かな
獣の匂いのする
優しさで包んでくれる
エスメラルダ
と名づけられた猫は
カジモドに抱かれて眠る
....
とりかえしの
つかないことを
してしまった
そのひとの顔がみえないところで
おそろしい場所で
またひとつ
大切なものを
ふみにじってしまった
ぼくは
ぬけぬけといきのびるだろう
....
アイツ等はアナーキストの自由を説いた。
その一方で、むなくそ悪い音楽を口ずさむ。
砂埃が立つ。十メートル。いや、二十メートル。
ここから見ると、通り過ぎる石ころは驚くほど速い。
幸福よりも興奮を選ぶ世代―、路上に転がる
ポリタンクから危険な液体が流れるように。
洋服屋の娘は、ハンドバックが見つからない!と
二階の窓からその他一切を放り投げている。
落ちてくる花瓶や本 ....
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった
ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
手に触れるすべての
温度と湿度が
いつもより優しく感じられる
マリオをやれば
たくさんコインを取れる気がする
喪服に袖を通す
今日はもう
泣かずに済むのだと思う
+
....
かみさまようちえんはお空の上にあります
今日は楽しい運動会
お母さんもお父さんもいませんが
こどもたちはみんな元気です
かみさまようちえんにはお花もおやつもおもちゃも
たくさんたくさんありま ....
満員電車の中で溜息をつく
人の間をすり抜けてゆく生暖かい空気
すみません、おります、という声に
押されてできた小さな隙間
赤いランドセルが送り出される
紙くずが舞うホームに向かって
歩 ....
遅い月に
空は揺れ
鳥は眠り
朝の川を夢みる
冷たい光の下の水
海にもなる
人にもなる
雨の明かりをすぎる鳥
灰の轍をひたす水
幾度めかの浅い冬 ....
小学校の、ニ、三年位の頃。どっちだったかすっかり忘れてしまったが、ある時担任の先生から、
「お母さん何の仕事しているの」
と言うような質問をされた。僕は当時から視力が悪く一番前の席順が定位置 ....
よこねっていいな
よこよこよこね
よこよこね
うつぶせよりいーな
あおむけよりいーな
よこねをすると
あたまんなかまーしろ
おくちをあけよう
おおきくあけよう
....
のーみそはんぶん。
ちょきーん。
ろぼとみぃ。ふぃろそふぃ。
ネアンデルタール メルクマール
Pubic UBIK
Music we use it
We abuse it, and ....
あおばさんのおすすめリスト
(15330)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
シクラメン
-
ベンジャ ...
自由詩
8*
05-10-15
無人列島
-
岡部淳太 ...
自由詩
6*
05-10-15
朝に咲く花
-
umineko
自由詩
10*
05-10-15
サーモクライン
-
望月 ゆ ...
自由詩
25*
05-10-15
スプートニクの泣いた話
-
蒸発王
自由詩
9
05-10-15
一枚の葉に浮かぶ顔
-
服部 剛
自由詩
12*
05-10-14
ペテンの詩一篇
-
プテラノ ...
自由詩
2*
05-10-14
ケンタッキー州はニワトリでいっぱい
-
プテラノ ...
自由詩
1*
05-10-14
小詩集「書置き」(六十一〜七十)
-
たもつ
自由詩
13
05-10-13
you_will_be_what_you_want
-
ピッピ
自由詩
4
05-10-13
*ブレンドひとつ*
-
かおる
自由詩
2*
05-10-13
すいとんエクトプラズム
-
大覚アキ ...
自由詩
4*
05-10-13
小さな水たまり
-
まどろむ ...
自由詩
12*
05-10-13
濁流
-
大覚アキ ...
自由詩
4
05-10-13
揺れない時間
-
望月 ゆ ...
自由詩
26*
05-10-12
顕現の人_〜マザー・テレサの瞳に映る病者の内に〜
-
服部 剛
自由詩
5*
05-10-12
猫たちの肖像画
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
7*
05-10-12
「マザーグースのうた」から
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
6*
05-10-12
カジモドの猫
-
まどろむ ...
自由詩
3*
05-10-12
ひとでなし
-
石川和広
未詩・独白
4*
05-10-11
転がる石ころ
-
プテラノ ...
自由詩
2*
05-10-11
アーケード
-
プテラノ ...
自由詩
3*
05-10-11
秋釣
-
草野大悟
自由詩
12*
05-10-10
小詩集「書置き」(五十一〜六十)
-
たもつ
自由詩
12
05-10-10
かみさまようちえん
-
チアーヌ
自由詩
4
05-10-10
「街波」【やったよ連詩!やっぱり連詩は楽しいね!】
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
05-10-10
腕ひらき_微笑む
-
木立 悟
自由詩
6
05-10-10
ホステスの母
-
日雇いく ...
散文(批評 ...
14*
05-10-10
よこねっていいな
-
日雇いく ...
自由詩
2*
05-10-10
なーすりぃ・らいむ
-
クリ
自由詩
2
05-10-10
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