海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別

そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする

海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
貴方の

その無防備な表情を
半開きの口元を
盗み見る

まるで
風光明媚な観光地を
眺めるように

半開きの口元はそれだけで
どうしてそんなにも
淫靡的で

冷静に眺めて ....
終わりが始まりを招くの
君の傍らにいないことが
淋しくないと思えるようになったから
この場所からはもう何もはじまらない

死んだ空間に蹲る
君の歪んでいくさま
あたしの崩れていくさま
 ....
昨日ひろったきれいな小石

たとえば人は
磨かれる前の宝石の原石のようだということ
未完成なままの美しさを知っているから
だからそっとしておいてください
そんな淋しさ


 ....
全人口の5%はそういう人種なんだと コリン・ウィルソンは説いたが ほんとに5%なんだろうか どう考えても50%には達しているような気がする 50%が泣き叫ぶ 50%がわめく 俺の声を聴いてくれ あたし .... 目が覚めればキッチン
冷たい床に背を着けて
仰向けの天井を見ていた
天井でゆれる光、あれは
水面
キッチンを満たす液体
懐かしく吸い込んで
天井に(水面に
浮かぶ(ゆれる
花びら ....
(1)

明日と言う日の訪れを恐れるときがある
気を紛らわすことさえままならず
早々に床についたとしても
考えるのは埒のあかないことばかりで
苦し紛れの寝返りを打てば
人の気も知らず目覚 ....
何も知りません
呟きかけた息が
黙ってしまいます

言えない言葉が溢れて
濁った言葉を清めます

憎んではいません
笑い声は高らかに
風という生き方になります

命はいつでも
 ....
波の匂いがする。

まぼろしはわたしをさらうことはしない。

やさしさという風が、角のコンビニエンスストアに入っていった。思わず後を追う。ああ、ここにはいつも、誰かがいる。自動ドア ....
細長い一日の側面には
たくさんの出窓が一列に並んでいた
窓枠には下手な絵が嵌め込まれていたから
僕は脇目もふらず
いったりきたりするしかなかった

細長い一日の両端には
それぞれにひ ....
生きるために
命をいただく とは
こういうことか

無心で
はらぼての小魚に食らいつく
わが子の風景を眺めながら
しみじみ 思った
{画像=080717222808.jpg}
ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....
「ここはどこなんだろう」
と苔むした薮を歩いてると、湿ってすべる。
裸足ではないが靴底にはもう穴があいていて、リストカッターたちのように深く浅くあらゆる皮膚に傷がついている。
透明の液体が世界の ....
透明水晶の信号柱から
七つ先の林道をかけあがると

ずいぶんと見晴らしの良い高台に
ブナの木が一本立っている
木の実を転がしながら

その細い林道をしばらく行くと
もう帰ってはこれない ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
もしも今生きている地球が

4つ目の地球だったとしたら

わたしは・・・


『4つ目の地球』


次元上昇だとか

別宇宙だとかに興味を持っていた君は

一冊の本を読 ....
ドイツへ行って
ビールをのもう
赤い自動車に乗って
ブティックへ行こう
表に出れば牛乳車が
ガタガタ
砂糖壺の中の
小人が踊る
占いの絵に見入り
ブルブルビユン
ペラペラシュパー
 ....
6本目の指が
映っていないじゃないか
いつもその指で
現実と幻想の結び目を
引き寄せているのに

鎖骨のあたりの鰓が
映っていないじゃないか
いつもその鰓で
言葉にならないガラク ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
皆とサッカーをして遊んだ
ボールをまともに蹴ることなんて
高校の体育の授業以来のことだ

息をぜいぜい荒げながら
俺は必死に土の上を駈ける
全力疾走でボールを追う

だが日頃の運動不足 ....
ミミという女の子がいて
今もどこかで生きています

彼女は
ゲームセンターのUFOキャッチャーで
お母さんにキャッチされ
取り出し口から生まれてきました

生まれたての彼女は
背 ....
日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭

話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした

午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
ニューロンの地下道を
何度も行き来して
シナプスのエスカレーターを
ノルアドレナリンなみに昇り降りして

君の行方を捜していた

視床下部から垂れ下がる
独善的な案内板は
劇的な ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
いっそのこと
壊れてやろうかと思ったのです

午前8時20分 正確には午前8時19分49秒
あなたは怖いものでも見るような目つきで
私を見ると言葉でない何かを叫びました
それから物凄い ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
聴こえる。


聴こえる。


解る。


これは、君の音。


―ウォーム・ウェイブ―


はじめて、綺麗だと思った。


夏の海は嫌いだった私が、


は ....

ポストには請求書ばかりが届き
携帯電話の受信フォルダは
迷惑メールでいっぱいだ
履歴書を書けば誤字脱字ばかりで
修整液はとうに使い切ってしまったし

紙屑ばかりあふれる部屋で
どう ....
向こう岸のビルの群れ
肉色の雲の腹がひろがり
黒い飴色をした東京湾が凪ぎながらゆれて
高速道路が時間のように巡っている
血だらけな手も足もたくさんあるのよ
あたしたちみんな輪郭を共 ....
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