何回しても
いくつになっても

慣れることなく
いつも
いつも

恋する気持ちは
初心者で

いつも
いつも

経験が
モノを言わない

それが恋
 
 
台所で人形を洗っていると
まだ生きた人しか洗ったことがないのに
自分の死体を洗っている気がして
かわいそうな感じがしました
列車が到着したので
あまり混んではいなかったけれど
 ....
地球最後の日の朝は穏やかに明けた。
夜の濃い青を朝日が少しずつ薄める。
初めに歌いだしたのは小鳥たち。
それからカラスが騒がしく、鳩がせわしなく鳴いた。
僕は空を、公園の欅の木々の間から眺めて ....
松林のにおい
やわらかに透過する光
あなたのその目じりのしわが好きだった
波風がうばっていく言葉に
その想いものせて

わたしたちはあめふらし
ふいに雨音が恋しくなる
傘の下で肩を並べ ....
ぼくは地球さんに迷惑かけてないかな
地球さん汗かいてませんか
暑いよーっていう呻きが聞こえてきそうです

でもぼくは明るいから
地球さんは青く光るし 土星のわっかも見える
不思議じゃない? ....
それは予備校の帰り道、階段の手前で不図わたしの足がとまったので
オヤどうしたのだろうと 首を傾げ かけた その瞬間
わたしは己の感覚をいっぺんに失って、わたしの頭のてっぺんをみつめていたのでした。 ....
電灯のスイッチが見当たらなくて
君の顔が見えませんでした
夕暮れで 僕は
君に飲み物を出したろうか
僕は君に 飲み物を出したろうか
それはもう三日も前のことだったろうか と

オーガンジ ....
片手くらいの
かわいい顔した手帖があって
女の子のような
詩がたくさん書き連ねていた
僕には
春の風を思わせる旋律が聞こえ
夏の陽気さを感じる水彩画でもあり
ちいさな言葉たちだが
海原 ....
あたまのなか
きみがしめる
わりあいは

ちきゅうなら
りくちくらい
かな

ときに
おおつなみ
りくはしずむ

ときに
だいかんばつ
うみはひあがる

なみはあっ ....
連なる山々は
距離に重なり
朝靄で色を変える

未だ少しの明るさで
世界はモノクロに輝く

木々の輪郭は白に濃く縁取られ
時に流れて表情を消してゆく

此処にすでに白はなく
ただ ....
そんなことは言わないと
きっと君は言うから
言わずに黙ってる

ああ、そうして今夜も
何も話さずに
暮れてしまった

僕は堪えられず
今日一日が終わるまで
眠る君に ....
閉店間際のショッピングモールで、
世界で一番安く靴下が手に入ると友人は言っていたけれど、
生憎、今日は雨降りだから
せっかくの靴下が濡れてしまうね。

それはそうと今日、仕事帰りに駅で外人に ....
アクセル踏みすぎちゃったり 
ブレーキ掛けすぎちゃったり 
右に左にハンドルを 
きりすぎちゃったり 


( 運転は「その人」があらわれます )  


誰もいない助手席 ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
おそらく灰色の 町外れの停留場は
傘の上のダンスの 懐かしい音がするので
目玉の星が キラキラ光ってしまう

セルロイドは酸性雨に弱く
ネジ式の動力で
スキップをしながら溶けそうにしてい ....
雲の上には
命があるので
慎重に歩く

私は間違えて
けもの道に入って
母をさがした

いつか
私たちは雲の上で
照らすべき
対象をうしなう
それが対象とも知らずに

 ....
「水槽」




1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
ぼくと太陽は仲間じゃない
日焼け止めクリームがお友達

高い所は好きじゃない 太陽が近いから
バナナは好きじゃない アッチの国でしょ

そんなに毛深くはないけど髪の毛は長いかな
尻尾が生 ....
人生はなかなかうまくいかないもんさ

それでもなんだか楽しんでにこにこしていこう

遠くへと 遠くへと

どこまでも行ける気がして


ちょっとした約束なんて忘れちまうもんさ

 ....
教習所の便所の窓辺に 
もう十日以上も 
大きな蚊の死骸が横たわっている 

無表情な丸い黒目 
力の抜けた細い両足 
広げたままの羽 

小さい魂は 
すでに 
何処かを 
{ ....
曇天赤坂三丁目のアスファルトが罅割れ
 世界をぶっ壊している
  でかいカメラを積んでかけつけたリポート車が
 次々と視界から消えてゆく




    世界は窓から
 ....
 今月の「ぽえとりー劇場」に参加してくれたdice
さんが朗読した詩のテキストを送ってくれたので、当日
の雰囲気を思い出しながら、レポートを補足します。朗
読のレポートは感覚的に書いていますが、 ....
シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
淡々と過ぎてゆく日々を
うつろに感じてしまわないように
小さな声に耳をすます

いままさに
目の前にいる小さな子
僕にとっては生徒と呼ぶべき

その小さな子が
「みつつき」とつぶやい ....
ホテイアオイのカーテンの下では
本性がむき出しになって
貪り喰らう
貪り喰らう

お上品に
ツンとすました横顔
愛らしい
くりくりっと
まん丸い瞳

そいつが

貪り喰ら ....
携帯電話から母が出てきて
べつになんでもないんだけどさ、と
なんでもないことをしゃべり始めた
この「なんでもないこと」というのは
父が発明家になってしまって
サラリーマンのほうが都合が良いの ....
空港は透明な香りがする
人がみんな笑っているし
香水の香りがあちこち漂う
ここで無表情なのは
出国審査官だけだった
飛行機が飛ぶのを毎日見送る
地上で働く人たちの気持ちを考える ....
何年前から愛してる
とか そんなことより
どれだけ愛せるか
の 深さだと思う

あなたの深さ

心の深さ

愛の深さ

あなたの深さ
 路上に棄てられた 
 くしゃくしゃのちり紙が 
 一瞬 
 白い薔薇に見えた 

 一人の同じ人間は 
 {ルビ涎=よだれ}を垂らした顔にも 
 後光の射した顔にも 
 なれるだろう ....
  からからから 


バスの車内の床を
なすがままに転がる 
誰かが忘れたコーヒーの空き缶 


  かーん 


いい音立てて 
優先席の爺さんの 
杖にぴったり止まった ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初心者- 舞狐自由詩8*08-6-2
笹舟- たもつ自由詩16*08-6-2
海面上昇4- rabbitfighte ...自由詩9*08-6-2
あめふらし- ku-mi自由詩18*08-6-2
模索する太陽- そらの  ...自由詩2*08-6-2
普通のはなし- 因子自由詩2*08-6-2
来客とずさんな回答- 縞田みや ...自由詩6*08-6-2
ちいさな手帖- 乱太郎自由詩25*08-6-1
【り】_りく- RT自由詩408-6-1
靄風- 夜恋自由詩208-6-1
そんなことを言う- 小川 葉自由詩308-6-1
駅ロータリー周辺に降る雨は止まずに- プテラノ ...自由詩508-6-1
車の聖堂_- 服部 剛自由詩208-5-31
「模索する太陽_(みさちゃんとぼくの色)」- ベンジャ ...自由詩16+*08-5-31
雨宿り- 西日 茜自由詩18*08-5-31
模索する太陽- 小川 葉自由詩3*08-5-31
「水槽」- ソティロ自由詩9*08-5-30
ヒヨケザル- そらの  ...自由詩2*08-5-30
原付き一人旅- 短角牛自由詩208-5-30
もうひとりの私_- 服部 剛自由詩108-5-30
ざわつく- ピッピ自由詩108-5-30
虹色ほっぺの冒険者_〜詩人・dice覚え書〜_- 服部 剛散文(批評 ...2*08-5-30
シロツメグサ- yo-yo自由詩26*08-5-30
「満月(みつつき)」- ベンジャ ...自由詩8*08-5-30
ストーカー- 北村 守 ...自由詩308-5-29
母の声が鼓膜に残った話- 小原あき自由詩16*08-5-29
空港は透明な香り- 渡邉建志自由詩308-5-29
創書日和「器」_あい・し・てる- そらの  ...自由詩2+*08-5-29
白い薔薇_- 服部 剛自由詩108-5-28
空き缶と旅人_- 服部 剛自由詩4*08-5-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512