深夜番の仕事が終わり
朝方
実家の庭に建てたプレハブ御殿に入ると
布団に猫がいた
目を細めて丸くなってやがる
多分窓から入ったのだろう
開けっ放しだったからな
取り敢えず猫に
何だチミ ....
筆絶した空に浮かぶ星は、
迷路をつくるかのように、
地に落ちていった。
私はその落ちた星たちを、
拾い集めてことばをつくった。
死にながら生きていたことばたちは、
息をしながら低く輝いてい ....
冷たいコンクリート
吹き荒ぶ風

何処か心地良いのは
温もりを 信じられるから

何処か心許ないのは
温もりを 信じきれぬから

それでも
切れぬ糸を 紡ぎ続けたら
何かの文 ....
人差し指の先で不安定に留まるコンタクトレンズの透明な曲線に溜まる液体に映り込む蛍光灯の光がぶれる/かぶれる肌にはラコステみたいな名前の薬を母のそして私のひとつ覚えの市販のやつを塗っては黄色い塗らなくて .... 誰かに呼ばれた気がして
振り向くと外は雨
今日は寒いなあ

乾かない洗濯物
畳めないからぼーっとする
そろそろお迎えの時間か

例えばここで
駆け出したら、、
子は迎えに来ない母を ....
神父は田園に入って
サーチライトで信号を送った
空に停車したスープ機関車は
オニオンの煙をまくので
地元住人の非難の的だ
彼はその機関車に乗車したシリアルガールに恋をしていた
今日の夜に彼 ....
理想の顔
理想のプロポーション
理想の立ち姿

工場で
愛を知らずに生まれた
理想の最大公約数は

誰にも
愛される事はありません

Showroom Dummies

わか ....
梨ぶどう次の主役は柿となり客がまあよく喰うやつで

天高く馬肥ゆる秋の端 超えられないでいる私のライン

のぎへんをそのへんにほっぽらかしてh[k]iがつけば赤く爆ぜる季節

実るほど頭を ....
もっと近くにコンビニがあれば
ストレスの溜まったあなたの
心をすぐに癒してあげられる
けど、
でも、やっぱり夜に甘いものは良くないって
健康診断でも肥満って毎年書かれて
毎年ダイエットを試 ....
濃い青空に
舞う枯れ葉

陽光
影をよぎって
歩いて行くのは
今日の私

それを
懐かしむ未来の私の
ここは思い出の中
と思えば
宝石のようにキラキラ
まぶしい

今日 ....
赤かった皮のことなんて
なかったような角度で
スリオロサレル

リンゴの身になって御覧なさい
決して実になってはイケマセン

まして見に行ってはいけませんよと言われると
覗き見した ....
 

沈殿する鉛の溶液
筏の上を旋回する風
雨燕の航跡に
月の光を編み込んで
透かし見る夕暮れの
押しボタン式信号機


「おつきさまはついてくるんだよ
ほらずっとみててごらん」 ....
◯(いい夫婦)
「お墓も一緒よ」
と言う夫婦は
いい夫婦

◯(アメリカ大統領選)
なかなかババ抜き
できないでいる
トランプ氏

◯(理解)
今だに僕は
「幅のない線」が
 ....
父と一緒に植えたひまわりの新芽が
昨日よりも大きくなった。
私の背よりも高く
太い茎をまっすぐに伸ばして。

父と一緒に植えたひまわりの新芽が
私の顔より大きな花を咲かせた。
種の詰まっ ....
幸せなとき
二つに割ったおやきを
父と一緒に食べる。

野沢菜・小豆・きんぴらごぼう

焦げ目の付いた白い生地が
汚して母に怒られた
ブラウスの染みにも見えた。
レシートを栞がわりに蝉涼し おとといは仄かに薫ったキンモクセイ
昨夜の雨で濡れた路面に、花びらの星は散らばり
しゃがんだ僕は呟いた
――今日という日の、星を探そう  




  
二ヶ月前に保育園で講演すると
個性の強い息子に深く悩むママの揺れる瞳が
僕の心象に灼きついた――今日は運動会
手を繋ぎ走る母子の背中に、エールを贈る  




  
職場のデイサービスに来るお婆ちゃんは
僕の駄洒落にいつも笑ってくれる
入所施設が決まり、最終利用日に家まで送る
立ち去る僕に「またね」と語った、遠いまなざし  




 
一粒のダイヤ飴
病気で遠出が出来なくなった父を笑顔にした。

TVに映るのはかつて暮らした都会の街並み
今はそこに長女が一人たくましく住んでいる。

「元気にしているか?きちんと生活出来て ....
君の温度がまだ残る部屋、その隅に、残された一つの残片
治癒途中のかさぶたの切れ端が、静かに残されている
物体がおおかた四角なのは、きりりと押し固めることができるようにと、誰かが考えたのか
それと ....
金木犀が香る午後
陽射しがきらきらと
金色の帯を散らしている
コーヒーにミルクを入れて
スプーンで陶器をこする音
きみの声が
褐色の液体にミルクとともに
くるくるとかき混ざられて
やが ....
むらむらとするよあなたのたんこぶに



脱皮して甘いスープを飲んでいる



予知力に翳りが見えて冬支度



うかがった先生宅で池にポチ



お人形に羽が生えたの ....
夕方のラッシュに逆ろうて
工業地区行く電車に乗る

降りた駅ですれ違う人たちに
ご安全に 言うて
構内に入っていく
いつもの事や
ほら若い連中がまたはみ出して歩いてきよる
ご ....
乳の出なくなった母豚が 
子豚を育ててくれるという、 
やさしいニンゲンに預けた

彼らは 何もできない痩せた子豚を
段ボールの中で育てた

しかし 相変わらず豚は、豚
ただ ....
なにもいいことが浮かばない空に雲ひとつ 初蝉や親子忍者の飛びまわる ほんとにひつようなことは
みんなおんなじで、

{引用=リン脂質でできた膜でつつまれた細胞で
遺伝物質DNAによって、自己を複製し
環境からの刺激には応答する
環境からエネルギー物質 ....
休憩時間
効率をしばし忘れて
ぽろり
開放

しゃあああ…

あー…おれって…
すっきりする…機械じゃないんだな…おれって…あーす…
工場で…迸ってる…ちんこ…見ながら…
工場なん ....
少し前までは
赤い葉と言えば 紅葉
どこもかしこも 人で溢れ
彼等は 喧騒の中心で
静かに 物乞いをしている
祈りのような 存在だった

はらはら
舞い落ちる その前に
きらきら ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
俺とねこ- 5or6自由詩4*16-10-26
筆絶した空- あおい満 ...自由詩1316-10-26
何もないところから始めよう- 藤鈴呼自由詩2*16-10-26
不安定、という状態で安定する変化なき日常/即興ゴルコンダ(仮 ...- こうだた ...自由詩3*16-10-25
不安定、という状態で安定する変化なき日常- 小原あき自由詩4*16-10-25
田園- 5or6自由詩2*16-10-23
Showroom_Dummies- まいこプ ...自由詩216-10-22
もっと近くに/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...短歌3*16-10-21
もっと近くに- 小原あき自由詩3*16-10-21
秋の日の散歩- Lucy自由詩7*16-10-19
すりおろしりんご- 藤鈴呼自由詩2*16-10-16
秋の暮れ- Lucy自由詩13*16-10-14
独り言集14- ホカチャ ...自由詩116-10-13
太陽の子供- 梓ゆい自由詩216-10-13
はんぶんこ。- 梓ゆい自由詩116-10-13
レシートを栞がわりに蝉涼し- 北大路京 ...俳句216-10-9
十月四日(火)朝- 服部 剛自由詩216-10-9
十月一日(土)午前- 服部 剛自由詩116-10-9
九月三十日(金)夕- 服部 剛自由詩116-10-9
駄菓子の力- 梓ゆい自由詩116-10-8
無機質な詩、三篇- 山人自由詩3*16-10-7
未来- 山人自由詩3*16-10-7
お前のツボ押してやろうか- ふるる川柳6*16-10-6
よるのひるね- AB(な ...自由詩216-9-28
東京- 為平 澪自由詩616-9-26
なにもいいことが浮かばない空に雲ひとつ- 北大路京 ...自由詩516-9-25
初蝉や親子忍者の飛びまわる- 北大路京 ...俳句116-9-25
原核生物まで戻って- AB(な ...自由詩216-9-24
あーす- nemaru自由詩1*16-9-18
ポインセチア- 藤鈴呼自由詩1*16-9-17

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