それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった

瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなた ....
わたしが死んだら
なるべく生き物がたくさんいるところへ
なるべくそのままの状態で
置いておいてください
土にかえったり
誰かの一部になったりして
わたしはわたしの
いのちを分解したい ....
{画像=110817124651.jpg}


独りぼっちの花へ / 夜の公園にて

孤独な魂には
孤独な所作が必要だ
孤独な笑いと
孤独な涙が
顔を色分けている




 ....
夕べの酒が残っている
なぜあんな風に酒を飲むのか
昨日からまた新たに左上の奥歯が痛み出した
トマトジュースを一気飲みしながら四歳の息子を起こす
糞だ
真夏の下痢は最悪だ
遅刻してもいいから ....
みちのゆきさき。

通らせて、そこの、女の子。

ナイフを胸に突き刺そうとする、

かわしたら、私はきっと死んでしまうのね。

抱きしめて、あなたが泣き出さないから雨が降る。

 ....
朝 目覚めると


僕の目の前では
1匹の魚が泳いでいた
空中を

魚です
僕は魚には詳しくないのでよくは分からないけど
おそらくカツオっぽいような気がする
マグロではなさそうだ
 ....
「褒められたりすれば単純に嬉しい。」
*





俺は共感とか理解とかこのままずっとされないんではないだろうかな、でもそれって多分普通なんだろうな、なあ。トーはそう思ったからそう口 ....
 
 
透明人間が
影ふみをしていた
人数はわからないけれど
楽しそうな声が
風と風の隙間から
聞こえてくる
影がないので
いつまでも終わらない
いつまでも終わらない遊び
終わら ....
問題が解けてしまえば 
夢の続きを観る楽しみが
半減しますから…

そう思い込ませながら 次の夜も 
眠りに就くのですね

*

幸子ちゃんと言う女の子が二人
両方とも 同級生なの ....
タイムマシンは
ないけれど

あるんだよ

にじゅうねんぶりに
ふるさとへ
かえってきた

もうもどれない
タイムマシンにのって
中空に浮かんだ茶室
山の麓の回廊から眺む
山門をくぐった時から降り始めた
しぐれ雨
下界と山荘の次元を断ち切る結界のような様に
主人は爬虫類のような横顔を魅せ
染みと皺だらけの表情は
客 ....
用意

出来ました

丈夫な紐と
足を乗せる台と
遺書を書くための
紙とペン

紐を
電球の傘にくくり
丸いわっかを
下の方で作る

準備万端

そして
遺書 と言 ....
赤烏が赤いのには
特に意味は無く
ただ赤いから赤いんだけど
決して黒くは無いのです


赤烏が好んで食べる物は
絶望とか孤独とかって推測する人も多いけど
赤烏の好きなものは
とりあえ ....
カンパリ飲んで
忘れよう
ハイボール飲んで
忘れよう

煙草は吸わない
酒もやらない
女も抱かない
たまにはいいか?

道端の雑草のように
享楽を知らない。
また勉学の道に
 ....
  
  
母が滑り台で遊んでいる
すぐに、つまらない、と言い出して
妹のあきよさんと裏山の藪に入っていった
インターホンが鳴る
野口さんが玄関に立っている
タッパの中身は手作りの牛乳羮 ....
青空から
おそわった言葉を
思い出せずにいる横顔を
やわらかく演じたら、

気まぐれな風たちの向こうに
緑はあふれて、
揺れている



 たいようを
 描きつづけるこ ....
  西向きの窓から
  斜光が射す



  食器が並べられ
  煙草に火が点けられ
  いくつかの詩が書かれ



  最後に僕が
  玄関から入ってくる


 ....
 
 
誰もいない夜明けの街を
少年が黙って自転車をこぐ
真面目に呼吸を続けながら

サルは今も進化と退化の中を
死にそうになりながら
生きているころだろう

エロい身体をした僕は ....
久しぶりに実家でゆっくり過ごし 
今は亡き祖母の和室に坐り 
夕暮れの{ルビ蜩=ひぐらし}の音を聴いている 

掛け軸には富山の姪っ子の 
書き初め「広いうみ」が 
悠々とクーラーの風に揺 ....
ソリッド!

砂浜を駆ける女子男子
明日みたいな陳腐な思い出よりも
永遠に続くモラトリアムを
(信じていたい)
目隠しをして希望を叩き割り
絶望につかまって海を泳ぐ
日々大地を揺らす裏 ....
あまりにも
咲き過ぎているから、と
たんぽぽを抜く

紫いろの可愛い花や
可憐にしろい小花の群れは
そのままにして
たんぽぽを抜く


 たんぽぽは
 花、という肩書きを剥が ....
ブランコにのろうとした
そのときだった

いちじんのかぜがふいて
ブランコをゆらした

たくさんのこどもたちが
ひとつのかぜになって
はしりぬけたかのように

わたしに ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....
背中が痛いよ
見上げればお月様
おなかが重いよ
だから
筋肉を伸ばしたり縮めたりするよ
今夜も
夜を着て

招けば水が湧きいずる
鏡に立木や鷲をうつしながら
わず ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
{引用=ああ、ここは遊泳禁止だったのか
足が着かなくなって気付いたよ
ヘラの母乳は少し苦いね
俺もここでおしまいなのかも
日本語の「さよなら」は
おかしな響きだね}



ラブホのネ ....
凸凹のこころは
少しずれた
凸凹を探し

おたがいの
凸凹を埋めたいの
かもしれない

そうじゃなければ
この胸の
ざわざわは
何?

恋でもない
愛しさでもない
同情で ....
 
 
陸地では使われなくなった文字が
水槽に降り積もっている
僕はエスカレーターから
その様子を眺めている
前の人の袖が
風のようなものに揺れて
明日になれば
おそらく別の人の後ろ ....
 
 
海の生き物と話す
ヘモグロビンの傘を差して
今日は関節の痛い日です
海底を転がるまあるい心電図と
ぜんまい仕掛けで動き出す言葉
僕は夏至行きのバスで吸った息を
今、吐き出してる ....
アスパラに絡まる首飾り
ねぇ ねぇ 構って♪ と

笑いながら 近寄る 
少女のよう

近所の住宅地も 昔は空き地で
草ボーボーの 遊び場だった

擦り傷に効く 魔法の葉っぱ
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瑪瑙の島- るるりら自由詩18+*11-8-20
わたしのいのちは天(そら)へはいかない- 小原あき自由詩16+*11-8-19
独りぼっちの花へ_/_夜の公園にて- beebee自由詩18+*11-8-17
2011-08-17- 馬野ミキ自由詩311-8-17
迷子のゆくえ- ユーリ自由詩211-8-16
アサカナ- ぶるーび ...自由詩311-8-16
現実の話- 榊 慧散文(批評 ...311-8-14
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幸子ちゃん- 藤鈴呼自由詩2*11-8-14
タイムマシン- 小川 葉自由詩211-8-14
隠居- ……とあ ...自由詩8*11-8-14
日曜朝、七色カフェにて- ぶるーび ...自由詩411-8-14
赤烏(あかがらす)- ぶるーび ...自由詩111-8-14
ヤンバルクイナ- ペポパン ...自由詩5*11-8-13
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窓越しの嘘- 千波 一 ...自由詩7*11-8-13
斜光- 草野春心自由詩11*11-8-12
夜明けの深呼吸- たもつ自由詩511-8-12
夕焼けの詩_- 服部 剛自由詩311-8-11
プシュケ- ピッピ自由詩511-8-11
たんぽぽ日和- 千波 一 ...自由詩6*11-8-11
ブランコ- 小川 葉自由詩511-8-10
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
夜を着る- たちばな ...自由詩1911-8-9
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
8月7日(七夕)- ピッピ自由詩411-8-8
凸凹- 森の猫自由詩23*11-8-8
追いかけっこ- たもつ自由詩711-8-7
夏至行きのバス- たもつ自由詩211-8-6
ネジ花- 藤鈴呼自由詩2*11-8-6

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