台所の片隅で
シーフードカレーが腐っている 
作ってくれた人は 
新しい冷蔵庫を買いに行ったきり
帰ってこない 

蛇口からシンクに落ちた水滴が 
一筋の水脈となり 
排水 ....
ブランコを欲しがったのは私
それを父にせがんだかどうかはおぼえていない

どうだ こんな大きなブランコ
どこにも見たことないだろう

校庭にあるブランコよりも
はるかに高い木の柱と
長 ....
聖バランタインにまつわる

一つの商業的まやかしの

祭りは過ぎて

巷にはカカオのかほりを

求めて彷徨うチョコレイト・ゾンビが

「くれ〜 くれ〜」と多数出現している

別 ....
種をまこう

名前も知らない種でいい
名前や理由なんてあとでいい

木を植えよう

太く立派になるかなんて
植えるまえから考えもせずに

今すぐにでも
今だからこそ

きっと ....
 
 
剥がれないようにして走る 
名前を失った
低い温度のままで

足元を照らす僅かな灯りを
希望と呼ぶこともなくなった 

脆い身体は既に
言葉の繰り返しとなり
穏やかに壊れ ....
在来線から私鉄へ
  乗り換えるために
    長い、長いコンコースを歩いていく

よそ見してると
 すぐに人とぶつかりそう
さすが日曜日
 老若男女がゴチャゴチャ

 ....
固く結んだ歴史の果て

柔らかな風を含んで君は花開く

大輪ではないが機知にとんだ
しっかりした花だ

空からやって来る言葉を迎えるために
僕らは産褥をしつらえねばならない

 ....
ばぁちゃんの畑の相続に協力してくれてありがとう
叔母から感謝されて居心地が悪くなる
肝心な役割ができなかったと後悔しているから

  故郷を離れて暮らす叔父から電話が架かってきたのは
  お ....
塩を振られたなめくじは 
縮みあがった僕なのです 

縮みあがった僕だけど 
今は一児の父なのです 

一児の父であるならば 
縮みあがった、この体 

自分らしくのそぉりと 
濡 ....
空を
まっすぐに
見上げられたなら
もう、
なにものにも
傷つかないで
羽ばたける

きっと
たやすいことどもは
溢れているはずなのに
たやすくない日々が
溢れていってしま ....
私の詩は
日々の呼吸のようなもの 

幾千万も繰り返す 
数え切れない吐息等が 
ふいに光るように 

今日も私は 
まっさらに広げた 
紙のスクリーンに 
日々の場面を浮かべ 
 ....
一年の内に どの位の季節を好きになれるか
と考えれば
春夏秋冬 四つに区切られるから 
だいたい 四分の一の確率になってしまうこと
請け合い

一年を 各月に区切って 考えれば 
1 ....
{画像=130128065313.jpg}

木綿半丁の値段を御存知だろうか

極めて安価だ

「贅沢は敵だ!!」のスローガンは

今や復活を余儀なくされている

無資本の階層はそ ....
光が次の
季節を連れてくる
風はそれを
押し戻そうとする
雨が次の
季節を置いていく
人はそれを
なかなか見つけ出せない

ひと雨ごとに
行きつ戻りつしながら
季節は摺り足で ....
木炭で描かれた下書きは

筆を誘導しないのだ

ぼんやりを乗せた画面に

確認としてあるだけだ

なぜ確認をなぞる必要がある


強調したい性的な欲求は

しなやかに伸びる肢 ....
閉め切った部屋の窓硝子の温度差
水滴によって曇っている硝子表面
外界の寒さと此処は無縁の筈だが
独り曇った硝子窓を見つめている自分は
一匹の黒猫だ

雌なのか雄なのか去勢されてから
噸( ....
待ちぼうけ
待ち人いたら たのしぼうけ

楽しいけれども ちょっと眠くて ねぼうけ
明朝は 寝坊け? なんて

茶化した笑顔で 聞いてくるなら ナンセンス
夢につられて 今日も無くなど  ....
一生にうてる
心拍のかずが
きまっているなら

この

エンジンオイル色の寿命を
ちょっとずつ
ちぢめることで
お金もらえるなら

この

緊張と損が
やっとこさ意味をも ....
なぐさめが
嘘だと知っていた
けれど
この世の中に
ほんとのことなど
在るのだろうか

わたしの躰に産みつけられ
冬を越した
薄黄色い{ルビ卵=カプセル}が
もうすぐ
孵化を始め ....
なにかのために
雨はふるの?

ぽつりぽつり
すべてをぬらして

わたしをすりぬけて
こころもぬらす
肌寒い日に
肩をすくめる道ですれ違う人々
僕には わからない
そこに死者も含まれているのかどうかは
しかし 歩いていた
通販の方が安くつくけれど
流れる日々のたしなみというか
買うた ....
とどかない色
陽の輪郭の
ひらきかけた
ふたつの手
ひとつ まぶしく
請われるかたち


夕暮れをしまい
常なるものをたたみ
庭の雪を見るともなく見
動かない川を ....
雨の匂いと偏頭痛。
それだけで外出をキャンセルするには十分だ。

要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要ら ....
無骨な魂の素描をさらしたあの頃 
恋は糖衣に包まれた苦い薬
駄々を捏ねても得られないものがあることを知り
喪服を脱げない大人になった

今 砂糖とミルクを入れてゆっくりとかきまぜる
あなた ....
カラフルに 動く 感情は
人間の 常だけど

鏡に映して 
思わず 目を背けたくなる様な 心ばかりは
封印して しまいたい

ただ 閉まってしまえば
押入れの中に まとめて
「片付終 ....
ポケット一杯に
詰め込んだなかから
僕に冷たくした
あなたに
ひとつプレゼントする

色とりどり

とっておき
一番お似合いの
ヒラヒラがついた
ピンクを
あなたに投下する
 ....
期待はずれ。
面白くもなんともない映画を観た
その帰りに目的もなくコンビニに立ち寄り
週刊誌を気ままにめくっていたら
偶然、店内の有線放送から流れてきた音楽に
耳を傾けてしまうと
その音楽 ....
湿った砂の温度
掘るほどに水が滲んで
肌で感じて頬に触れる
潮風の温い感触
乾ききれない海草の匂い
思っていたよりも
生々しい身の回りのすべて
ひりひりと目に沁みるあれこれが
頭を取 ....
イケナイ小学校の裏門から

そっと忍び込む



百メートルの校舎裏

キライじゃなかった



左手は ずっとずっと校舎

でも


右手には給食調理 ....
 詩集が書店にない。そんな嘆きをまた読んだ。それがいまの人びとの詩に対する無関心を証明するものだとは私は思わない。売る側にとって、ただ単純に、売りにくい。それだけのことなのだ。お店の構成としては、雑誌 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水脈- たもつ自由詩313-2-21
父のブランコ- Lucy自由詩23+*13-2-21
生き死人(どっちやねん!)- ドクダミ ...自由詩2*13-2-21
「この渇いた大地に」- ベンジャ ...自由詩5*13-2-21
地下鉄- たもつ自由詩1013-2-20
数cmフユウ- komasen333自由詩2*13-2-20
君咲く春に- 梅昆布茶自由詩2113-2-20
逃げてしまった僕が感謝されて戸惑っている- kauz ...自由詩10*13-2-20
なめくじ親父_- 服部 剛自由詩14+*13-2-19
わすれぐさ- 千波 一 ...自由詩413-2-19
紙のスクリーンー私の詩ー_- 服部 剛自由詩413-2-19
三分の一の人生- 藤鈴呼自由詩3*13-2-19
だからぁ_豆腐は味方なんだってばさ- ドクダミ ...自由詩5*13-2-19
雨水(うすい)- nonya自由詩27+*13-2-19
ぬりつぶし- ドクダミ ...自由詩3*13-2-19
窓際の猫- ……とあ ...自由詩9*13-2-19
フォン・ド・ボウ- 藤鈴呼自由詩2*13-2-18
アルバイトこわい- マシュー ...自由詩513-2-18
宴_/__春の祝福- そらの珊 ...自由詩19*13-2-18
- 朧月自由詩213-2-18
商店街のアーケードから- 番田 自由詩413-2-18
こがね_まわりみち- 木立 悟自由詩513-2-18
彼と私とピンク色のマシンガン。- 菊池ナン ...自由詩1*13-2-17
投降命令- ただのみ ...自由詩20*13-2-17
明るい色を_散らしたい- 藤鈴呼自由詩2*13-2-16
ポケット一杯の愛- 花形新次自由詩313-2-16
涙の落ちるところ- sample自由詩2*13-2-16
涙の落ちるところ- 木屋 亞 ...自由詩7*13-2-16
のに- 芦沢 恵自由詩19*13-2-15
書店に詩を- 深水遊脚散文(批評 ...5*13-2-15

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