アンモナイトを食べたら
夜目が利くものだと思っていた
嵐が近くなればなるほど
私は理科室が怖くなって
階段をスロープした
スロープした

スロープした



手順を間違えて私は嵐 ....
男の料理は色々うるさい
彼の作るカレーは実に凝っているらしく
野菜だの果物だのがどっさりと入っていて
長時間煮込むのだそうだ
それはさぞかし美味いだろう
しかしうるさい

特にすりおろし ....


引っ張られたから
振り返ってみたけど誰もいない
左手は引っ張られたまま
そこから伸びる

からんでいる指の先
坂道

たぐってみた
釣り糸みたいだけど
おかしな色してて ....
三分でラーメン喰って破滅してドンブリもろとも叩き割る街

朝の椅子 朝の冷たい君の耳朶 朝の冷たいコーンフレイク

初七日の間口五尺の半なまの太郎次郎のひきにくの花

ひだまりの 庭で ....
こわばる 二重線 傾ぐ 喘息性 の 羽虫 そぶり は 従順 に 丁字路 に すべる 解氷 とおざかりして 響く 多穴 反射角 織り 食傷する 隘路 速度 齧って 綴じ込む 標識 削り 映写 の 反復  .... なんとなく後ろめたしと思へども夜に備えて眠る日盛り

働くも働かざるも自由なり君に逢ひゆく自由なしとて

ロボットの腕は緻密に動きゐてその暖かき体温あはれ

深夜0時冷たく硬き弁当を昼飯と ....
夕方と夜の境目
湖畔の輪郭が紫色に曖昧になったころ
湖に身を乗り出し水平に手を伸ばすと
足元に流れ寄る無数の細かな波が
浮力となって
まるで
湖の上を滑らかに飛んでいるかのような気分になる ....
川原を散歩していると見たこともない不思議な形をしたものを見つけた。
石とは少し違う。言葉で言い表すには難しい。
なんというか見えるのだけどよく見えなくて
捉えどころのない形。
そんな感じだ。
 ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。

生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
ゴミラは疲れてしまった。
うつむいて
とぼとぼと茶色い海辺をあるいた。

テトラポットが陽気な声で
「あたしはゴミじゃないわよ」と言った。
でもゴミラは知っていた、
テトラポットはゴミラ ....
あたしはエステに通った、
あたしは美容整形をした、
たぶん美しくなった、
あなたにわかる?

あたしはアルマーニの香水と、
ブルガリの時計と、
プラダのリュックと、
エル ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
孤立する、空隙 の、脅威 [組み合うことのない手と手] 凝縮する 太陽 の 欠片 [死はヒトの子供と共に] 有害電波 の 水面 蛾 の 死骸 から 立ち上る ひとつの 囓る ともがら [動輪 が 領域 .... こどく な 葉 が あつまる ように できた こころ
笛 が こころ に なみ を たてるよ
さわさわ ささめいて 散ってゆく こころ は
くうきょ な すがた に なりながら いちど だけ ひ ....
1.

海底にねセ氏120度の温泉を噴き出す海底火山があってね そこにはまっしろな蟹が住んでるんだよ なに食ってるかって硫化水素を利用して増えるバクテリアとかなんとかそんなものを食ってるんだけど  ....
僕は僕の友に僕の生きてる意味を問うてみる
僕は僕の家族に僕の生きてる意味を問うてみる
僕は僕の愛しい人に僕の生きてる意味を問うてみる
僕は僕自身に僕の生きてる意味を問うてみる
それは因数分解よ ....
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する ....
走り書きする 木霊 は どこへ 崩れ落ちる にがみ ともにして 愛される 酢酸 を 遠吠えする 左利きの 戦士 ただそれだけに 波及 する 未来 遠ざかり ゆく たくらみ の 夕語り する 標高 証拠 ....  数ヶ月前のことになりますが、触発する批評http://takemoto.picot.ne.jp/incentive/に「ネット詩について」というスレッドがあって、それを読んだとき、「ネット詩」という .... 羽根のない感情は愛に似たかたちをして傾いたまま空間を押し広げる。
次々と貼り重ねられる湿り気のある紙片 に爪先をおろせば、
あるいはめくれ上がる雪原 手を広げて落ちていく 空間の柔らかな深さ!
 ....
太陽を心臓に収めるなら
身体は夜に属し
内部から見る風景は
表面を失う。
呼吸だけが光の所在を吐き
事物は吸収体として
見えない主を探すのか。
群生している 視神経 の 野原 を、ひとり で 歩く [骨のように 白い、雪 が] 記憶 の 断片 を つなぎあわせ [花 が、咲く] ひと の かたち を つくる [礫死体 の ような 人影] それ .... 生殖生物 の 群がる 波打ち際 を 歩く。
私 は 音飛び する 身体 を 持ち
失われた 記憶 の 痕跡 を たどる。
吃音 の ような 世界 に
繰り返し 寄せ 返す 過剰 は
縁取られ ....
駅前で冷蔵庫が名刺を配っていた
私も一枚欲しくて列に並ぶ

冷蔵庫の中が無性に見たくなって
ドアを開けようとすると
少しムッとしたみたい
ガサガサ音をさせる

もらった名刺には冷蔵 ....
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する ....
視床下部 の 高原 に 降り続く 雨 [それはまるで間奏曲のように] 自壊する 脳漿 を 洗い 流していく [記憶 が 崩れ 始め [既視感 に 囲まれていく] 風化する 骨の ような 木々 が] 重 .... {引用=さて、ひと思いにやってみようか。
どうきりだしたらよいのか。

「アルフレッド・プルーフロックの恋歌」 T・S・エリオット}


さあ、一緒に出かけよう、私とあなたと

 ....
裂け 落ちる 感情 次々 と 卵 を 産み 発芽 する 悲鳴 を あげて やわらかな 襞 押し 広げる ためらい の ひととき 存在 の さざめき 充満 する 体温 傷 つける 声 爪 を たてて 皮 .... 車の轟音がかすかに聞こえてくる
みんな寝静まっている今なにやっているんだ?
頭の中でくるくる走馬灯のように駆け巡る情景
うぁお〜ん
犬がどこかで鳴いている
電気を消してすべて消して真っ暗にし ....
頭上でせわしく機械音が響いている
腐った畳を敷いた地面はひどく歩きにくい
どうしてだか私は暗い茶畑を徘徊しているのだ

踏みこんだ裸足がずぼりと畳にめりこむ
視界いっぱいに夜空 雲間 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちょうりじっしゅう- 嘉村奈緒自由詩403-10-16
- Six自由詩803-10-15
ある冬の日、寒空- 林帯刀自由詩303-10-12
だんすがすんだ- 石原大介短歌12*03-10-2
排他的_呼気_の_充満する_世界- ななひと自由詩203-9-24
夜勤即興詠- 佐々宝砂短歌603-9-22
フライング- 岡村明子自由詩903-9-17
それが愛だと人は言う- 桜 葉一自由詩203-9-15
私は石である。- 佐々宝砂自由詩24*03-9-14
ゴミラの消失- 佐々宝砂自由詩5*03-9-11
裸、あまりに裸- 佐々宝砂自由詩303-9-8
おかあさん- なを自由詩803-9-4
孤立する、空隙_の、脅威- ななひと自由詩303-9-1
散り落ちるこころ- ななひと自由詩203-8-31
白熱- 佐々宝砂自由詩503-8-31
生きてる意味を問うてみる- 本城希望自由詩103-8-27
拡散_する_身体_の- ななひと自由詩203-8-26
銃撃_される_解剖学的な_濃霧- ななひと自由詩103-8-25
「ネット詩」の思い出- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1303-8-21
羽根のない感情- ななひと自由詩203-8-1
吸収体- ななひと自由詩303-7-31
ささくれ立つ、視神経、の、- ななひと自由詩403-7-31
存在_の_底辺_へ- ななひと自由詩203-7-30
生きていくこと- たもつ自由詩1003-7-23
拡散_する_身体_の- ななひと自由詩203-7-23
重合する、視界、記憶、- ななひと自由詩203-7-23
プルーフロック氏に贈る恋唄- 佐々宝砂自由詩403-7-23
発芽_する_悲鳴- ななひと自由詩503-7-22
おお、遠くから遠吠え、夜は更けていく- ゴン自由詩103-7-21
舟が見える風景- 佐々宝砂自由詩403-7-19

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