窓の外は夕焼けだった
西の空が燃えてしまうのじゃないかと
男は本気で心配をした
世界が端から燃えてゆくなら
何を持って逃げようか
あの手紙
あの写真
あの画集
あの女
一体どこへ逃げ ....
かぎられた空間で

いびつな自分が

腕を伸ばそうとしている
何かを食べる。
咀嚼する。
ばりばり、
見えない何かは消えていく。
(求めてはいけないよ、自然にかえればいい。)
そう肩を撫でられても、
わたしは雑踏の海を
溺れながら ....
楽しいだろうに  悲しいだろうに

うに  のほうに気をとられ
うつぶせに組み敷かれ
どじょうのような目ーしながら
砂利のここちを確かめる
右の頬ー  左の頬ー  右の頬ー  せわしなく
 ....
世界中ゾンビにしたら葬儀屋は廃業にしてダンサーになる 血を分けた兄弟だからこそ解るバニーガールになりたがる兄 くろい満月が
手のひらに浮かんでいる
あたしの腕はあなだらけだ
あなのうえを歩いている
面接にいくまえに
立ち寄ったスターバックスの
本日の珈琲の黒いあなに
あたしはすいこ ....
「生きて 在る」 ということを想えば
やはり不完全だ 
「生きて 在る」 ただそれだけでは 
感じ 考え こうして思念で交信する以外
何もできることはない
私たちはどんな姿をしているのか
 ....
いつものように電車に乗った私は
日差しを見ていた
未来の約束されていない
この街が過ぎていくということを
刃で
切った左手
痛みが、
手から背中
脳髄に達するまでの
みじかい時間
はじめて、
檸檬の酸っぱさを
知った。
左目がつぶれていく
顔が崩れそうになる味
 ....
蜃気楼背にして仮面はずしけり 手をとりあって
いちばん深い風の吹く場所へ行こう

其処には音楽のような樹と
祈りのような泉がある

手をとりあったまま
いちばん深い風に浄らかに吹かれて
たたずんでいればいい

 ....
かけない
生活は滞りなく進む
不安げに防寒している
夏なのに
汗じゃない涙は
あまりに信じてもらえない
悲しいわけではない
変化
日々成長するわが子
わが身などどうだっていい ....
数年ぶり朝七時台の通勤電車は女性専用車は静かだった気のゆるんだ静けさだった緊張感のない女たちの顔が間の抜けた顔が運ばれては各駅に停車するゆるゆると聞こえるのはガタゴトと線路の音あるいは鉄橋の車両のぎゅ .... とてもはずかしい過去が
前触れもなく頭のなかに広がって
それはたいてい
取るに足りないできごとで
でも忘れられない理由を
ほんとは知っている

とても大事な思い出に
溺れないためだ
 ....
子どもたちの声が
翅のように過ぎる
曲がり角に撒かれた砂の上を
輪を持つものはゆうるり回る


誰もいない径は
声と鈴に浸され
青空は常にくすんでいる
曇のはざま
 ....
赤いマジックで
なまえを書く
書いても書いても
なまえは「名前」にならない
それどころか
書くほどにぶれて
水面をおよぐ魚の尾になって
ぴしゃり
血をはねる
はねら ....
小鳥がついばんだ林檎だけ
落ちずに残ったとき
決してこの世は綺麗なものだけで
満たされてはいない
線路の左側を歩いていくと
虹に辿り着くと幼い頃叔父が言った
母について記すとき ....
夕方の地下鉄
小学生を連れた母親
吊り革にぶら下がろうとする悪がき
それを止める自称かぁさん

ボリュームのつまみの無い小悪魔どもは
あっちへ行ったりこっちへ行ったり
結局、母親もスマホ ....
戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
こころに海が在る
潮騒もときどききこえてくるし

いつかのくちづけも
深いうみの香りだった

瞳にうつる雲をとらえようとしても
いつのまにかかぜに溶けてしまうから

つねに移ろうもの ....
寝転んでたら
足で
ぐりぐりされた

ぬぉおおお(笑)

目は笑ってなかった

大草原に
少女漫画が捨ててある

ちゃんと
ヤギもいるが
男の子もいる

女の子は
ちゃ ....
へーいべいべーちょーしはどーだい?って
スピーカーからだるそうな声がする土曜日
の夜の想い本当は月曜日の夜からわたわた
し書いてるけどまとまらないまあ止まらな
い咳の数はかぞえないか添えない寝 ....
損をうまい棒で換算する癖 恩返ししない鶴だっているんだよやけに激しい風が吹いてる ここにくる途中
近所に住む子供達が唄う
童謡を聞いたよ
黒いローブを着た連中が
闇に紛れて
シャッターを切り
他人の人生を奪っていく
お伽話だとしても
本当にそんな連中がこの世界にいた ....
とうに手放したものを
いつでも
たぐりよせられると
隠し持っていた
古びた
麻紐

年月に擦り切れては
いない

乱れる思いに
捩れてもいない

さっぱりと乾いた紐の先には
 ....
あなたが健やかでいるだけでと書きかけて、
そうではないことに気づく。だからこう書き
直したんだ、あなたがほがらかでいるだけで
と。そこから一歩も動けなくなって私は白旗
をあげていた。降参、降参 ....
ぐおんと
いしきの
たきつぼ
おちれば

あぶくに
つつまれ
呼吸の
できない
じぶんが
いた

『 尾鰭よ!』
と、つよく
念じる

「 ねぇ、きみ ナイーブ とりか ....
そんな気持ちになったので
センベロしてみた
千円でベロベロになるほど飲ませてくれる店が下町にあるらしい

「たきおかとカドクラ、ハシゴするけど来る?」
とツレに聞いたら
空腹を我慢でき ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
胸焼け- やまうち ...自由詩215-6-21
ある日のスケッチ- 木葉 揺自由詩315-6-21
呼吸- あおい満 ...自由詩515-6-21
p,p,- nemaru自由詩2*15-6-21
世界中ゾンビにしたら葬儀屋は廃業にしてダンサーになる- 北大路京 ...短歌415-6-21
血を分けた兄弟だからこそ解るバニーガールになりたがる兄- 北大路京 ...短歌515-6-21
満月- あおい満 ...自由詩615-6-20
『望めても選べない』__卵から始まるはな詩③- ただのみ ...自由詩18*15-6-20
朝の山の手線- 番田 自由詩215-6-20
檸檬- あおい満 ...自由詩815-6-20
蜃気楼背にして仮面はずしけり- 北大路京 ...俳句315-6-19
恢_復- 塔野夏子自由詩6*15-6-19
脱ぐ- かんな自由詩4*15-6-19
うるさい静寂/即興ゴルコンダ(仮)投稿.47- こうだた ...自由詩2*15-6-19
記念日- アンテ自由詩4*15-6-19
粒と光- 木立 悟自由詩315-6-18
あじのめだま- あおい満 ...自由詩915-6-18
線路の左側- かんな自由詩16*15-6-18
地下鉄に乗って- ……とあ ...自由詩8+*15-6-17
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
- 梅昆布茶自由詩815-6-17
モンゴル- nemaru自由詩4*15-6-16
How_you_doing!?/即興ゴルコンダ(仮)投稿.4 ...- こうだた ...自由詩5*15-6-16
損をうまい棒で換算する癖- 北大路京 ...自由詩315-6-16
恩返ししない鶴だっているんだよやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-6-16
Mass_media_/夕日に染まる広場- 自由詩115-6-16
紐を手繰る- Lucy自由詩20*15-6-16
それだけでうれしい- こうだた ...自由詩3*15-6-16
黒曜日- るるりら自由詩12*15-6-16
センベロ- 鵜飼千代 ...自由詩22+*15-6-15

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