鏡のなかに
とおく落ちていった
ひとつ
ひとつの
香りのあわれさは
なりゆきを待っている

いくつもの
抜け道にあざむかれてしまう
わずかなすき間にひそむ
その
夜の筋書 ....
夫のいること忘れてて笑初 誰もいない海に雨が降る 何処からか 懐かしい 香り

嗚呼 これは 金木犀

一年振りの逢瀬に 笑顔 ふりふり
フリルのシャツでも 着たい期待

誰ですか?
個室の香りだ なんて 言うのは!

★,。・: ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論

それはいいんだけど

びっくりしたのは学 ....
 絵ハガキ


古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
凍結する
冬の寒風に身を晒し 、立ち泳ぐ
辺りには静寂が満ちていて
指先から徐々に冷えてゆく

あらゆる感情の蛇口は
かたく閉じて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断すること ....
 カーテンを開ければ あたり一面銀世界

「朝食食べたら、雪だるまを作ろう」
ホストファーザーが誘う
「えっ!でも私会社に行かなくちゃ!」
「えっ!何を言ってるんだい?こんな日に会社に行くバ ....
二年前に死んだ祖母の部屋から
この場所にアクセスして
十年
影踏み鬼に置いてかれ
血を何度か洗い流して
すっかり違うような私になっても
あの日受け取ったパスワードは
ずっと覚えていた ....
光の子供たちが浮遊する緑野に
きっとこころの種もあるのでしょう

跳ねてはしゃいだり転げたり
悪さをして群れている子供たちに混じって
金色の繊毛におおわれてふわりと浮かんでいたり

葉に ....
耳を痛めたくないから
仕事以外で
ヘッドフォンは使っていなかったのに

偶然押したボタン
あまく、やさしい声が
右へ、左へ
流れては消えていく
切なさにとろけるような
魔法の声
 ....
目立たないように、だけでは淋しいので一点ものの封筒を買った
案の定きみはヴィンテージ切手風のシールを息を止めながら剥がしていく
少し厚みのある封筒
80円ではきっと届かない
不規則なぼこぼこで ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
藤永健さんの『もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=283829)』に触発されて、ぼくも .... おおゆきが降った夜
雲の切れ間で
三日月につかまって
空中ブランコしてたのは
木の葉の舞う頃
行方不明になった黒ネコ

最初は新聞の折り込みチラシ
猫のアップの写真の下に
「飼い猫を ....
露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく

遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空 

若くて死ぬことも
老いて生きることも  ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
一斉に 揺れる手を 眺めてる
幾つも 幾つも 同方向に 流れてる

此の人生は 楽しく 回り続けて生るのか
そんな命題を 絡めた糸で 捥ぎ取りながら

葡萄の種に 驚いて み ....
手渡しされた新しい年は
少し
湿り気を帯びていて
私の砂時計は
サラサラと流れていかない

古い年に取り残されたものたちが
色を失い
塵、となって積もっては
風に吹かれて
冬空に溶 ....
知らせてね
草臥れた肉厚の花びら
caeruleum
吐瀉物を食む鳩を食んで
仲間になりましょう
世界は素晴らしいと小学校で学びましたね
ほら もう弛緩してる


三日月型の不良視界 ....
千葉県の嫁が君にもおもてなし 白菜で一本つける宵の口

鍋囲む湯気の向こうに赭ら顔

年の瀬や首すくめたる曇り空
1980年になったと
あの日、テレビはカラフルにうたっていた

パロディでも懐古趣味でもなく
アイドル歌手は真っ正面に
キラキラな服を着て歌い
その後に続いてニューミュージックがかかる
 ....
半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている

ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が

カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
あなたの必死さが 粉になった
ふらふらと微笑む天使が 手を広げたら
心ごと 舞い上がって 踊った

くるくる と 花びらのような 儚さで
瞳の上に 落ちたから
それ以上 涙を拭う 必要も  ....
うみにくると
ふるさとに
かえってきたような
きもちになるのは
なんだろう

こくどうから
ながめわたす
ささーん ささーん

おおきくみえたはずの
うねりが
かたちをなくして ....
午前3時

自分以外の誰かが

同じ空間にいると言う

錯覚に陥る…。

(キット/コレハ/カンチガイダ。)

この気配が、何なのか?を理解できぬまま

左側の鈴の音と
 ....
鍋のなかで踊る蕎麦を見つめ

何かを潰すように

何かを壊すように

菜箸を掻き混ぜる…。

もしくは

それを生き物に見立てて

趣味の悪いハンティングだと

自嘲する… ....
福耳の貧乏神はそのうち福の神へと変わると思う
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の儀- 千波 一 ...自由詩314-1-14
夫のいること忘れてて笑初- 北大路京 ...俳句414-1-14
誰もいない海に雨が降る- 北大路京 ...自由詩1014-1-14
誰ですか?- 藤鈴呼自由詩2*14-1-14
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
あなたたちが作ったシステム- umineko自由詩26*14-1-13
北の亡者/Again_2014睦月- たま自由詩24*14-1-13
_冬静_- 小林螢太自由詩14*14-1-12
スノーマンと雪だるま- 夏美かを ...自由詩34*14-1-12
覚えている- フユナ自由詩3*14-1-10
こころの種- 梅昆布茶自由詩22*14-1-10
ヘッドフォン- うめバア自由詩614-1-10
Happiness_To_You- 伊織自由詩7*14-1-10
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9
極私的レコメンド:11人の詩人による11編の詩- 大覚アキ ...散文(批評 ...9*14-1-6
黒ネコのタンゴ- Lucy自由詩15*14-1-6
飛行模型___(第三稿)- るるりら自由詩26*14-1-6
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
コスモスの咲く丘- 藤鈴呼自由詩1*14-1-6
明け惑い- 小林螢太自由詩12*14-1-5
くるりくる- 凛々椿自由詩414-1-4
千葉県の嫁が君にもおもてなし- 北大路京 ...俳句114-1-4
冬三題- ……とあ ...俳句4*14-1-4
1980- うめバア自由詩914-1-4
メモ- ichirou自由詩16*14-1-4
ふらふらと微笑む天使- 藤鈴呼自由詩5*14-1-4
うみ- 佐野権太自由詩9*14-1-4
モノノケ語り- 梓ゆい自由詩2*14-1-3
蕎麦湯- 梓ゆい自由詩214-1-3
福耳の貧乏神はそのうち福の神へと変わると思う- 北大路京 ...自由詩314-1-3

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