話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった

軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届か ....
高層ビルが地中に沈むと
私は懐かしい朝を迎える
夕焼けのような朝日を浴びて
新しいはじまりを思う

一番高いビルの辺りから
植物が芽生えやがて木になる
まるで高層ビルのように
その下 ....
[#include]

  しじまの夜 雪の窓をぬぐう
  煌々とした明かりは ふもとで溶ける

  Mizu no Eki wo dete
  Yoru ni Kanojo ha I ....
枯れはてた屋上。
フェンスすれすれに、
ジェット機が飛んで行くのが見える。
君臨する夜に向かって、
いい加減に手を振った。
握り潰すように
掌にはスプレー缶があった。
それで
夜から色 ....
行方不明の水色の風が

春まだ遠い空気に紛れて

時々吹いてくる錯覚にとまどいます


行方不明の水色の風が

どこで吹くのか

それはまだ分からないのです


けれど
 ....
お兄ちゃんがまた
女の人に振られてしまったよ
かわいそうに
死んでしまいそうに落ち込んでるよ

幼いころから
おっちょこちょいな人だったよ
がまんしてればよいものを
いつもちょっとかた ....
2ヶ月ぶりに退院したヤツと飲みにいった

とりあえず、おめでとう、と乾杯した
ひさしぶりに元気そうでよかったなと思った



長話。

こないだは、友人たちと鍋をした
男 ....
何もない空からゼロがふってくる
ならばいくらかマシだったかもしれないけれど
真っ黒な空からはマイナスがふってくる
はっきりとしたベクトル
明確な方向性を持つマイナスが
あたまのうえからふって ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
明日は雪が降るというのでーというのは、
半分嘘で、もう半分は
興奮して眠れないので、
深夜から早々に、ヤクザな時間から
夜逃げするみたいに
出発するわけ。

途中、林に囲まれた
コンビ ....
森を出て 信仰をなくした
ひとびとが むれつどって
安息の日を 消費している
ショッピング街に やおら  
慰安のような 綿雪がふる
ひとひら
白い花びらのように

ひとひら
優しい言葉のように

私の髪に 肩に
静かに舞い降りてくる


思わず手を差し出したら
ひとひら
掌の中 ふわりと落ちた


こ ....
 
郵便局の方から来ました
と言い残して校長先生は
ぼくの枕を盗っていった

庭ではぼくを産んで
その後育て続けた両親が
淋しい冬の作業をしている
三年前、僕の腕を
きれいな形だと褒 ....
塔のてっぺんにある
暗い部屋の
すみっこで泣いてる

よくわからない機械の
リモコンを握り締めて
ずっと泣いてる

何かが壊れるときの音を
上手に真似できる
それがぼくの特技

 ....
俺は心が押し潰されそうなのを必死で我慢した。
誤魔化した。
誤魔化した。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

「貴方って、なんて信じられないの。人間じゃないわ。」
そうだね人間以下だろうさ。 ....
埃っぽい事務所へ入ると
アルバイトさんが
目玉を取り出して洗っていた
ごめんなさい
びっくりしたでしょう
ちょっと埃が入ったものだから
と言いながら

くぼんだ掌に載った目玉は
 ....
たましいの
とても遠いところに
らせん階段をのぼる人がいる
僕らは気づかないふりをして
紅茶を飲む午後のひとときも
その人はいつでも
らせん階段をのぼり続けている

とても落ち込んだ時 ....
妻が帰るまで
電話になってみる

受話器の奥が
外側に伸びてるあたりから
昔はなした電話の声が
聞こえてくる
思えば随分
たくさんの人たちと
はなしたものだ

亡くなった人もいる ....
間遠に灯るガス燈の火を
ひとつひとつ落としながら
どこまでも
迷い道をたどってきました

鳩色の街に
静かに降り積もる粉雪
きしきしと
水晶が発振する音が聞こえます

いつの日にか ....
南米帰りの友人が
土と光の匂いをまとい
訪ねてきた日のこと
土産は
幾つもの見知らぬ異郷のお話と
太陽神のペンダント
パタゴニヤの荒野では
荒らしに行き暮れ
アンデスの稜線で
ピトン ....
山間を走る電車に乗り 
開いた本のなかにいる 
良寛さんの
寂しい嘆きを聞いていた 

車窓に流れる 
杉林の暗闇に 
一ヶ所仄かな日溜りがあり 
一軒の襤褸い庵に 
良寛さんのまぼ ....
 

心のなにかが抜けているよ


ちょびひげさんが教えてくれた


人に必要なものはなんですか
ということを
五択では問えない
君達の痛みも五択じゃない
マークシートリーダ ....
私のリアルって何だろう

隠れ家カフェ
見下ろす町並み
マンションに囲まれた空間に
古いアパート
通路を行ったり来たり
何往復もするおじいさん

狭くて短くて暗い通路を
独りっきり ....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。

その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。

 ....
こころにとまった鍵盤が
偶然、泣きたい気持ち

降ればいいのに
アスファルトの上
からころ転がって
軽快な音跳ねる

割れそうな色だ
いつもどうしようもなく
触れたくなる透明だ
 ....
ポエトリーリーディングを、する。


前に。
私たちは生活する。

{引用=
2008/01/16 学科控室にて
ここ、料理人とか欲しいわー

ああ欲しいねー Mとかにやらせたら ....
西から染まったお日様が
遺跡に沈む
冬の匂いをさせて
泥棒は何も盗まずに訪れる
花を添えて
ママが遺跡になったら
何も盗むものがなくなった
掌を合わせて呟く
これでいいのだ
その言 ....
タイヨウが
くるくるっと回って ぱーーん

口をすぼめて
ぴゅーっと吹いたら ぴーーひょろろーー

歌が聞こえて
ふふふーーんの へーんの ぽっかぽかーー

ひらがなで
○ っ ....
いくら落ち目のわたしだからって
何でこんな仕事しなきゃいけないのかな
数人のテレビクルーを引き連れて
どれだけ歩いてきたんだろう

雲の上を歩かされるなんて思ってもみなかった

富士山の ....
使い古されたピアノが一台
早朝の小さな港から
出航する

ピアノの幅、奥行、高さ
しかもたないのに
言い訳をすることなく
ただ外海を目指していく

誰もが自分自身のことを語りたがる
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
軽い身体- たもつ自由詩2108-1-28
かるいからだ- 小川 葉自由詩3*08-1-26
雪国- 鈴木陽自由詩308-1-25
廃墟と出逢う- プテラノ ...自由詩308-1-24
水色の風- mayaco自由詩108-1-24
お兄ちゃんへ- ふぁんバ ...自由詩9*08-1-24
死んだアイツのことなんて、どうでもいいと思っていた- わら自由詩29*08-1-24
ベクトル- 佐々宝砂自由詩508-1-24
よしこちゃんのピアノ- 縞田みや ...自由詩9*08-1-24
[:Runnin'- プテラノ ...自由詩108-1-24
そろもん(街の歌)- みつべえ自由詩508-1-23
ひとひらの雪- 渡 ひろ ...自由詩12*08-1-23
後姿- たもつ自由詩408-1-23
詩亡遊戯- 大覚アキ ...自由詩608-1-23
猛毒カルマ。- 菊池ナン ...自由詩5*08-1-23
アルバイトさんのこと- 吉田ぐん ...自由詩808-1-23
らせん階段- 小川 葉自由詩3*08-1-23
電話- 小川 葉自由詩508-1-22
光の骸(再々改訂版)- ダーザイ ...自由詩1708-1-22
アンデス- ダーザイ ...自由詩708-1-22
良寛ノ庵_- 服部 剛自由詩208-1-21
痛覚レセプタ- AB(な ...自由詩408-1-21
フェイク- mayaco自由詩1*08-1-20
ありし天文所の休暇- もも う ...自由詩28*08-1-20
みずたまの気持ち- かのこ自由詩408-1-20
ポエトリーリーディング(3)- れつら散文(批評 ...2*08-1-17
遺跡泥棒、冬- 小川 葉自由詩1*08-1-16
キタキタキタ_- リーフレ ...自由詩508-1-16
雲の上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*08-1-16
沈黙- たもつ自由詩1908-1-16

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