詩を書いて評価されないとなんだかむなしい気分になる。自信作は大抵評価されない。投稿してすぐにポイントが入っているととてもいい気分になる。逆に0ポイントままだと気落ちしてしまう。僕の実力はたいした ....
銭 銭 銭
キミは言ったよね
今日には返すって
キミは約束したよね
1万円返すって
あの時のキミは
腰が低くって
僕に拝みたおしたよね
な ....
いつのまにか
あなたがいなくなることが
いつのまにか
怖くなっていて
それは
幾日もの
あなたと私の
笑顔の証
とても不思議なことに
朝はいつも訪れる
目が覚めると
朝は ....
低いオクターブで
朝を告げながら
高いところを
水が流れている
知らないあいだに またひとつ
季節をまたいでしまった
雲と空に距離が生じてゆく
そのすきまを
縫いながら、通過す ....
新幹線のぞみ22号で
トンネルも
山も
街も
風景をシャッフルだ
ああ
僕は恋人に逢いに行く
携帯のメールも
僕のはやる心も
空に弾けて
砕けそう
銀緑の光線が
四 ....
よく晴れた日
ハンガーに吊るして
自分を干してみる
きっと人はこのように
優しく干からびていくのだろう
水分も記憶も失いながら
+
鏡に向かって
笑う
そんな嘘
ばかり ....
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる
{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ....
アースジェットが
秋のはじめになってもまだ半分くらい残っている
しゅーと夏を吐き出してみる
秋はそんなところから始まる
ぼくは割り算を高い空に置く
割り切れないことは繰り上げるのか
繰 ....
ここは誰かの土地だから
入ってはダメよ
ほら2センチはみ出して
男の子がひとさし指を削がれたよ
にこにこ笑いながら
誘うおじいさんとおばあさん
ダメよ入ったら
ほらまたはみ出して
きれ ....
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち
あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する
オアシスはすぐ其 ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく
笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる
そして
青白い光が
窓辺で
謳っ ....
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
ふるふると
する胸を抑え
りんごのような君へ
抱えきれない夜が
こぼれ落ちてるよ
りり り
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
こお ....
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
宙吊りなんです
時間というもの
これが曲者です
入りたいですか
いきていいのですか
てごわい草花です
取り越し苦労します
太陽が隠れています
泡立つ時間が雲になって
雨がふっていま ....
むせるよな
甘い薫りに
蘇る
しまった記憶
輪郭を映す
昨晩はボギーでまわるつもりがトリプルボギー叩いたので所持金700円
【秋葉原】→【歌舞伎町】→【思い出横丁】→【ゴールデン街】→【高円寺】
トリプルボギーの次って何だろ?
練習
洗濯機をまわし ....
吹かれるように手を振る
ススキの群れの中に
枯れて埋もれていきたいと
いや、そんな最期のために
生きていきたいのです
西風が波を走らせて
遠泳の息継ぎのように
{ルビ水面=みなも ....
鹿になりたや
そして逃げたや
小さな紅葉の降る頃に
紅いその葉をなお紅く
鹿になりたや
そして逢いたや
いつかの昔にかいまみた
綺麗なひとみの山のひと
鹿になりたや
そして越 ....
急に雨が降り出して
道路を水玉模様が
バラバラ攻撃
背広をきたおじさんが
新聞を頭にのっけて
横断歩道を走って渡る
スーパーの店先では
従業員がマッハの勢いで
商品にビニールを ....
高く澄んだ青空の下
広い芝生の上
この細腕には少し重いベンチを
歯を食いしばり運んでいた
色とりどりの枯葉が無数に敷かれた
穏かな秋の陽射しに影を伸ばす
あの{ルビ木陰=こかげ}まで
....
(その1 時計屋のおじさん)
裏通りにある時計屋のおじさんは、まるで手品師みたいに器用だ。
おじさんの大きな手からは想像もつかないような、ちいさな部品をちょこちょこといじると、さっきま ....
尖った粘土に
刺さった虫
のように
息だけ
している
息しか
できない
+
明方
キリンの群れが横断歩道を
渡っていく
あれは首長竜の一種だ
と弟に教える
弟は悲しそ ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目
君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
風吹き渡る窓辺で
天使の梯子を見た
低く垂れ込めた雲間から
地へと向かう光の筋を
私は決して清い人ではないけれど
神様は幾度でも許してくださる
清い光が近づくと
怯えてしまう僕は罪び ....
久しぶりにホワイトソースを作る。あの、バターから作るやつ。
ミルクはあたためた方がいい、とか。
木のへらで丁寧に、とか。
バターがふつふつと、泡立ってから小麦粉を、とか。
小麦粉臭さがなく ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。
王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。
日々の生活のアクセ ....
ほら
ちからをぬいて
ほねなんかなくても
ごらんよ
こんなにうまく
きみはおよげる
しだいに近づいてくる足音
ずしん
ずしん
わたしにはわかる
あなたが来ているのが
あなたはわたしを手に入れたい
それが幻想でしかないとわかっていても
あなたはわたしを手に入れたい
....
遥か昔の星空をかき消して
街の灯りがきらびやかに
車のヘッドライトで
ひき殺していくようで
全てが虫の息
夏色を消し去るように雨粒も騒いでいる
カプセルにくるんと包み込んで ....
どうしても肌寒い蟋蟀質の摩擦によって
むしろ冷却されるわたしたちは概ね
低温のまま一生を終える腹部だ
脆い部分からアルコール消毒されてゆき
ついには殺虫されてしいんとす ....
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