風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
病室の窓を開けると

干し草の香り


夏休みの匂いがする

と女房は言った。
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった

サッカーの起源も ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
今夜は義父の78歳の、誕生日。

2才の孫を抱っこしてもらい
僕と妻はハッピーバースデーを歌い
熱燗を注いだ{ルビ御猪口=おちょこ}で、乾杯した後
義父は主賓のあいさつ、を始めた。

「 ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
山底から吹く風を受けて
君と二人歩いた城山は
頂上に天守
天守から望む山の中腹は
鳶が風をはらみ
そのま中空に浮かんでいる

遙かに見渡す浦賀水道
あの頼朝が命からがら安房へ渡り
さ ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
風に抗えず泣いてたたんだ傘   外に出ると
  風が
  大いなる質問を運んできた


信じることと疑うことはどちらが大切なの


なぜ人は鳥を信じるの

  

  なぜ人は人を信じていたいの
 ....
シは救いになるか
射出されるパイロットのように
肉体を捨てて魂を脱出させうるか

人生が進み
環境が移ろえば
シを求めることはなくなると
もはやシは
あやしい輝きを
一切持たなくなる ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
自分は誰のもの

自分は自分のもの
自分のために
自分の意志で動き
自分の気持ちで考える
自転車でひとり散策する自分

自分は誰のもの

自分は家族のもの
家族のために
自 ....
衝突・亀裂・軽蔑

タールのようにうねる過呼吸。

ここから上がるために

日々研磨をする魂。

「それらの行為は、全てを賭けるというよりも

捧げるに近い・・・・。」

空の ....
戦場


辺りを見回すと曇った戦場になっていた
地図も何も持っていない
辿るべき道もなければ道を切り開く道具もない
振り返るとそこには文書の山があった
作り笑いをしている顔があった
と ....
「血の起因というものは自らの意思では切り離せない。
それを人類は延々と見届けてきた 」。

くり返されることによって生じる不幸とは、それらが臆病な性質に起因しているとは誰も思わない 。
 ....
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている 醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
物作りという仕事には

終わりも・崩壊もありません。

そこに生きる人々の手作業で

長い間守られ

今日(こんにち)迄

続けるという心があります。。

(人の生活を、より豊 ....
血塗られた常陸の土蜘蛛は
山の佐伯に野の佐伯
穴居
人が来れば窟(むろ)に隠れ
人が去れば野に遊ぶ
牧歌的な生活をする。

人と自称のわが鬼は
留守の窟に茨を敷き詰め
野に遊ぶ土蜘蛛 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
川をのぞきこむ灯が
映る自身から目をそらし
むこう岸を照らし
河口を見つめる


重なる橋が落とす影
金属の網が降らす色
霧へ 霧へ
傾く夜


雨上がりの ....
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている {画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
イカは弱い
病み上がりだ
足が細く
くにゃくにゃしている
しかしイカには
美学がある
イカは
タフな生き方にこだわる
エビ・カニ類や小魚といった
獲物にまとわりついて
じわりじわり ....
〈Syrup16gを聴かなくなってしまった僕に〉
捨てられたカードが終わりのない落下を続ける。
捨てられたカードはまだ呼吸をやめない。
カードはもう要らないマニュアルだけあればいい。
自分を守 ....
紫陽花になりたくない雨が寝息をたてている 白牡丹ガラスの靴を贈りけり 鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう

羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう

 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
朝の病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-10
奇妙なサッカー- ichirou自由詩11*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
祝い酒の夜__- 服部 剛自由詩414-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
とんび- ……とあ ...自由詩10*14-6-9
マリッジブルーとマリンブルー- umineko自由詩19*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
風に抗えず泣いてたたんだ傘- 北大路京 ...自由詩10*14-6-9
大いなる質問- ichirou自由詩7*14-6-8
- 木屋 亞 ...自由詩4*14-6-8
旧友- ただのみ ...自由詩30*14-6-8
自分- ichirou自由詩7*14-6-8
ぐるり。- 梓ゆい自由詩2*14-6-8
戦場- 葉leaf自由詩414-6-8
「起因_」__散文詩- アラガイ ...自由詩4*14-6-7
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている- 北大路京 ...自由詩7*14-6-7
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
血を注ぐ。- 梓ゆい自由詩2*14-6-6
土蜘蛛- ……とあ ...自由詩10*14-6-6
虹よ- るるりら自由詩26*14-6-6
ひとつ_満ちる- 木立 悟自由詩214-6-6
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている- 北大路京 ...自由詩414-6-6
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
イカに捧げる詩- カニさい ...自由詩914-6-5
人へ- 葉leaf自由詩214-6-5
紫陽花になりたくない雨が寝息をたてている- 北大路京 ...自由詩7*14-6-4
白牡丹ガラスの靴を贈りけり- 北大路京 ...俳句114-6-4
羽ばたきと回転は滑らかに太陽に向かう- ichirou自由詩9*14-6-3

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