{ルビ久遠寺=くおんじ}の山門を潜り
巨きい杉木立の間に敷かれる
荒い石畳の道を抜けて
前方に現れる
天まで続く梯子のような
二百八十七の石段

緑の山の何処からか鳴り響く
{ルビ団扇 ....
高校をやめ
好き勝手言って田舎を飛び出した手前
東京に敗北し帰郷した俺はすぐに地元のハローワークで仕事を見つけた
ギターを押し入れで風化させたまま
12時間交代の工場に勤務し
Windows ....
馬の子の鬣撫でる手に指輪 やがて夕闇は
音もなく
グラスの底に流れこみ
溢れ
私の手首をつたい肘から
滴り落ちて
螺旋階段の手摺りを濡らし
滑り落ち
白い
石畳を徐々に浸食しながら坂道をゆっくりと
流れ
 ....
辿り着いた 秋の日
南天が 笑って いました

お前の出番は もう少し 先でしょう? と
笑いかけると

太陽よりも キラキラとした 笑顔で
見つめ返されて

何だか ちょっと 照れ ....
義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
うまれるもの。
うすかわをむいて
むききったさきに
にじみでるしるは
なつかしいうみの
あじがする。



うまれかわるもの。
せつなにきりかわる
でいた ....
空を目指していた筈の
こころの滴が山の頂きにぶつかり、
雨となって地上に降り注ぐ

雨は山肌を通して幾筋もの小さな流れとなり
あるものは地中で濾過され清烈な泉となって地上に現 ....
繰り返す度に
後悔すること

繰り返す旅に
度々 出掛ける

足元に 足袋
旅マップを
括りつけて

開かないならば
取説なんて
要らないの

茶化しながら
次の茶屋まで ....
土産店で買った小鳥のおもちゃは
出来は良くないものの軽快に飛びそうに思えました

不器用ではありますが羽ばたいたのです
ただ天をさしてではなく

いまは誰かが踏んづけたのかもしれませんが
 ....
トラックに巣箱を載せて故郷へ トリック トリック
どこからが まやかし?
わたしは ほんもの?

どこの わたし?
何処から ワタシ?

扉を開けて
次の世界へと ジャンプ

華麗にスルー可能ならば
 ....

めっきり歩かなくなってしまった
せめて自転車で買い物に行こう
買ったばかりの紫色
チャリンコは細い路地の近道を勢いよく抜ける
…車じゃ味わえない爽快さ…
そのうちガードレール ....
巣箱買う来世は鳥と思いけり 真顔でトマトの返り血を浴びる きっと金の話だ御土産持ってきた 疎開のために
中のものはすべて持ち去られた
その物置小屋には窓がない
暗がりの中は
板の間からのわずかな光が射すのみである
今そこに鉄パイプが生まれて
中に人間の血液と同じ成分の
液体を ....
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう

あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
酔っぱらったならば 吐ける本音と
酔い潰れたって 守る 秘密

秘密を ヒミツじゃ なくする セリフ
「ヒミツなので 誰にも 話しません」

そんな常套句ばかり 
ドヤ顔で告げるアイツに ....
タクが失踪した
親にも知らせず彼女ものこしたまま行方不明

刑務所から出て保護監察下ながらM工業で働いていた
将来独立するという意欲もこめて作った名刺ももらったのだが

僕が名義を貸して彼 ....
気がついてみると
あの頃にようには心や脳が
動かなくなった
のか
とかなんとか
そんなことはないはずで
身体と心のあちこちがゆるんで
ちょっとやそっとしたことなんかで
胸が高鳴り
 ....
さとうとともに
ながしこむ
ひげんじつ
とうぶんは血にまじりあって
あたしを死にちかづける
それでもいい
と影がいう
夜毎夜毎
とうぶんを測ってくれと
さしだす魔女 ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた

浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい

 ....
ふと

解体された身体
部分 部分

パックされた


肉片




粉々でばらばら
目が開いたまま
睡眠
スイミング
尾びれ
背びれ

ちりじり ....
私の重みで、凹んでいる
タイヤの椅子のブランコが
ぎっしり…ぎしり…と{ルビ軋=きし}んで、ゆれる

軋んで、ゆれていくほどに
ぷらたなすの樹は、詩いだす
ざわつく若葉も、踊りだす

 ....
君はこういうの苦手?
俺はそんなのあきらめていないからどうでもいいし怒れる
君は「できない子」君は「この世で一番できない子」
自分の名前もいえない子
明日どんぐりではがきに
ぐるぐる文字みた ....
星の残像をまぶたで凝視する無力すぎて聞こえない鮮明な色
古ぼけた皮膚のままスキなだけ歌を歌って夜が沈む
昨日の終わりのこないままで
指のすきから産まれおちる五線譜
もっとふかく溺れたいのもっと ....
極めて具体的な意味で関係ないから軽く死ぬ
「わたしは今日もずっとこれからもしあわせでした、です」
いつまでも泡の数を数えて
地平線は線ではない真っ白だからそれはたぶん光だ
沈んで生まれなかった ....
あなたの手にする
てるみーという不思議な棒は
香の煙をもくもく漂わせ
熱を地肌に{ルビ擦=こす}りつつ
体の痛みを和らげます

私の妻が
顔をしかめた腰痛も
止まらなかった咳さえも
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
身延山にて- 服部 剛自由詩314-7-18
四度目の上京- 馬野ミキ自由詩614-7-18
馬の子の鬣撫でる手に指輪- 北大路京 ...俳句214-7-18
夕闇- Lucy自由詩1314-7-18
空気清浄器- 藤鈴呼自由詩5*14-7-17
義姉- ただのみ ...自由詩17*14-7-16
ぴいらあ- あおい満 ...自由詩914-7-16
川が- ……とあ ...自由詩9*14-7-16
旅マップ- 藤鈴呼自由詩2*14-7-16
小鳥- 梅昆布茶自由詩1314-7-16
トラックに巣箱を載せて故郷へ- 北大路京 ...俳句314-7-15
まやかしのうた- 藤鈴呼自由詩1*14-7-14
夏の日のスイカよりも汗になりたい- アラガイ ...自由詩7*14-7-14
巣箱買う来世は鳥と思いけり- 北大路京 ...俳句414-7-14
真顔でトマトの返り血を浴びる- 北大路京 ...自由詩614-7-14
きっと金の話だ御土産持ってきた- 北大路京 ...自由詩114-7-14
戦争の準備- 紀ノ川つ ...自由詩114-7-13
- Lucy自由詩16*14-7-13
とてつも無く_都合の良い世界で- 藤鈴呼自由詩2*14-7-13
ある失踪- 梅昆布茶自由詩1014-7-13
いつかIさんがそう言ったように- AB(な ...自由詩114-7-12
『懐中時計』- あおい満 ...自由詩214-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
短夜- 千波 一 ...自由詩614-7-11
- 比良末潮 ...自由詩414-7-10
ぷらたなすの樹__- 服部 剛自由詩614-7-8
青いポストに空腹が詰まってるから無理矢理押し込んで- モリマサ ...自由詩314-7-8
我々はやさしー- モリマサ ...自由詩414-7-8
今日はいっぱい泣いちゃったな- モリマサ ...自由詩314-7-8
不思議な棒- 服部 剛自由詩414-7-8

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