雨音の向こう側に
ジェット機の爆音が
ごうごうと通過するのが聞える

わかりやすい
聞こえのいい
情に訴える言葉の裏に
狡猾に織り込まれた思惑が透ける

雨の向こうに
鳴り響く轟音 ....
土が乾き過ぎていて
少しくらい水を撒いても
表土にはじかれ
低い方へと流れていった

心が渇き過ぎていて
言葉ははじかれ
疑いと
拒絶の方へ流されていく

二度と打ち解けることは
 ....
すべる 若葉の上を
果てしのない空の歴程を越え
円い揺りかごに大地を包む

はねる ピアノのように
ひび割れた思想の冷たい黙示の上を
目覚めの兆しを死者の鼻先で踊る

はじける 終わり ....
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り 嘘っぱちの夜と踊る 引っ越した日から
時々庭に来ていることに
気づいていた

人になついているのかしら
窓から眺めながら
そんなふうに思った
出ていけば
きっと逃げるのだろうな

ある日、庭で草取りを ....
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。

京都でアル中にな ....
鬼のような目で
こちらを 見詰めている

お前は 間違って いるのだ と
諭されて いるようで
目を閉じる

吹雪の中で
トンネルの手前を
凝視しては いけないよ

黄色 ....
耳元で囁く日常
猫がじっと目を凝らして
僕の眼をのぞき込む
だらだら歩いていた日常が
突然両手を上げて走りだす。
平穏に不満を述べている日常が走りだす。
大声を上げて

テレビの事件が ....
美しい曲が流れ引き寄せた

私の脳裡を回り取り囲んだ

曲が流れ込んでいる束の間

美しい旋律に乗り緩やかに

流され安らかに酔いしれた



流されるままに癒される心

 ....
悪役を褒めた子が地球儀をまわした 牛乳で割るカクテルしかないのか 御地も雪 などと書いておいて
ダダ漏れの 雨を 見詰める

猫でも 行き過ぎたなら
素敵な 風景画へと 変わりそうだけれど

点滅し続けるのは 
シグナルの 色ばかり

少し ....
隣に彼がいないのをいいことに
オナニーする夕暮れの美少女は
悲壮感漂ってグラフィカルな幻覚をみる

もっぱらハウスかテクノのピコポコ電子音苛まれ 焦りばかりの毎日
蛍光カラーがポップに散歩す ....
札幌生まれの
スイートピーですよ
お花屋さんの店先で
淡いピンクに目を奪われて
立ち止まった私に
スイートピーのように優しげな
お嬢さんが呼び掛けるので

ひとつくださいと言い
あり ....
ばあちゃんに書かせた俳句が金賞 ファールフライ落としたキャッチャーがロン毛 淡々と歩いて居た日常が
ある日叫び出す
テレビの中にあった非日常を
引きずり出し目の前に突き付けるために
それは突然現れる
非日常と現実を区別して居た
馬鹿馬鹿しさに気づかず
悲鳴を上げ ....
もう誰も助けてくれない気がした
胸が抉られて、砂漠にたった1人
ビルディングとビルディングの間
間の抜けた衝動を孕んだ死角
もうここから一歩だって抜け出せない

都電通りめがけて、真っしぐ ....
ノアの方舟に穴あけている 花見団子持って桜のない寺に来た 散歩がてら
投票所まで向かう
混雑することは
目に見えているから
歩いて向かう
自転車にすら乗らない
あんまり
早く着きすぎると
誰に投票するか
決めきれなくて
それは
どんなに ....
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況

何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
ひょろろん と 伸びたスライム 手にとって
オロロン と 嘆く

声も 細く 通らないのは 冬の所為?
すじ雲も いわし雲も 
理解できないくらいの 夕闇に
全て 溶かして シュークリーム ....
工具買って直せず 蟻の入った梅酒を蟻ごと飲んでキーの高い歌を唄う 病棟の面談室で
並んで座った僕と君は
三五年前と同じで
とりとめもないことを話す

天井は低く殺風景な面談室
飾るものは作者不詳の風景画
部屋の隅のテーブルでは
患者を囲んだ四人がひそ ....
山の桜は満開でした
おとうさん桜だよ
見える?

父は眼を見開いて
悲しげに少し眉を寄せて
(眩しかったからかもしれない)
車いすの上で
桜をじっと見上げた

あー見てる見てる
 ....
アドバルーン再再稿




「目的地まであと10分です」


(母 世田谷区)

音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから動き始めた列を追っかけて
くろく ....
いきなりいってしまった君を
僕は夜通し探したよ
君が最後まで
宇宙にいきたいことを僕は知っていたよ
でも 実は
みんなが探してる中で
僕は 図書館で本を探していた僕に

古 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の向こうに- Lucy自由詩14*14-5-17
リラ冷えの街に恵みの雨が降る- Lucy自由詩16*14-5-17
_雨- ただのみ ...自由詩22*14-5-17
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り- 北大路京 ...自由詩414-5-17
嘘っぱちの夜と踊る- 北大路京 ...自由詩214-5-17
セキレイ- Lucy自由詩12*14-5-16
弟の死- 馬野ミキ自由詩614-5-16
黄色い鬼の物語- 藤鈴呼自由詩2*14-5-16
非日常- ……とあ ...自由詩15*14-5-16
ほんの少し・・・- tamami自由詩8+14-5-16
悪役を褒めた子が地球儀をまわした- 北大路京 ...自由詩414-5-16
牛乳で割るカクテルしかないのか- 北大路京 ...自由詩214-5-16
傘差して_ゴミ捨てをする_月曜日- 藤鈴呼自由詩1*14-5-15
虹とスニーカーと奇想- 比良末潮 ...自由詩4*14-5-15
スイートピー- Lucy自由詩14*14-5-15
ばあちゃんに書かせた俳句が金賞- 北大路京 ...自由詩714-5-14
ファールフライ落としたキャッチャーがロン毛- 北大路京 ...自由詩314-5-14
非現実- ……とあ ...自由詩10*14-5-14
サヨナラ・コンテンツ- 比良末潮 ...自由詩4*14-5-13
ノアの方舟に穴あけている- 北大路京 ...自由詩12*14-5-13
花見団子持って桜のない寺に来た- 北大路京 ...自由詩3*14-5-13
投票所までの長く長く長い道- 北村 守 ...自由詩214-5-13
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う- ichirou自由詩19*14-5-12
オロロンドレッシング- 藤鈴呼自由詩2*14-5-12
工具買って直せず- 北大路京 ...自由詩914-5-12
蟻の入った梅酒を蟻ごと飲んでキーの高い歌を唄う- 北大路京 ...短歌114-5-12
面談室- ……とあ ...自由詩20*14-5-12
- Lucy自由詩15*14-5-12
アドバルーン(いつかみんなにワイドショー用に用意されたコンフ ...- モリマサ ...自由詩514-5-12
「銀河鉄道」残された手紙- 最都 優自由詩114-5-11

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