散歩者たちが、特に詮索するのでもなく、歩行の余興のように視界の端にとらえておく果樹園。それは、少し中に入ればわかるが、空間を切り開き、うねるようにして迷宮を作り出している、風の身体によって隅々まで踏み .... 私は実家の南にある野菜畑で産まれた。私は幾重にも重なった肉の皮の中で、羊水に浸されながら、地下にへその緒を差し込んで、水分や養分を吸い上げて少しずつ成長した。その肉塊が十分熟したとき、肉の皮は一枚、ま .... 昨日買った文庫本
電車内で 読んでたら
意外なくらい するすると進む目。
逸るのではなく ただするすると。
奇妙な感じ。

そうだ!
デジャヴだ!
前にも読んだ。
ひとから借りて。
 ....
「赤ちゃんは
この世に産まれたのが 苦しくて 怖くて 泣くのです」
と誰かが言いました。

笑わせないでください。

産まれたばかりの赤ちゃんは まだこの世なんて知らないのです。
あの ....
一番 つらかった時代のことを 
あなたに 話した

放してみて 霞んだ生活に
何処か 懐かしさをも 感じながら

そんな筈はないと 律する心は 儚くて
もっと 吐けば 良かったのだろうと ....
地図を見ているだけでは分からなかった
山麓からゴンドラに乗り換えて頂上をめざす
青空 見下ろせば一面の銀世界に
「雪」と名前を呼んだら窓が白くくもった

標高1,400メートルを登る空中散歩 ....
想像できるだろうか
市民生活の中に拳銃が溢れ
拳銃廃絶は絵空事と思われる世界を

想像できるだろうか
拳銃の所持規制に対して
拳銃を所持する権利を
真剣に主張する人がいる世界を

想 ....
夏みかん首長族のレントゲン 【緑の風】

一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく

不安定なのに
軽快に

不安定だからこそ
愉快に

たったひとつの輪さえ
あればいい


【蕗によせて】

 ....
言葉が沢山散らばっている野原で 僕はその言葉達の背後にある哲学を編もうとした 多種多様な関係の枠組みを総動員して僕は一個の一貫した哲学を読み取ったつもりでいた だがもう一度その野原を眺めるとその哲学も .... あなたと会うとき
いまさら、
どんな顔をすればいいのか
困る

あんまりの回り道で、
「待たせ過ぎだよ!」って
抱きつきたい本望が
おとなしくなり、
埴輪の様相で
「お ....
いつか 二人で見ようと 決めた朝日を 
一人 見詰めてる

それ自体は 何てこたあない

見詰める瞳が 哀しそうに 思えたのなら
貴方は 少し 疲れているかも 知れない

待つ 月明か ....
道を歩いていて
右隣のひとも
左隣のひとも
前も後ろも
みんながいっせいに駆け出したら
わたしもまた、わけもわからず、走り出すのだろうか
行き先もしらず、目的もしらず
押し流され、ばたば ....
君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして ....
沼のほとりで
朝日を何回か浴びているうちに
僕は気づいた。物語に参加していることに。
それから僕は
少し考えながら山道を登るようになる。

目の前にある栗林は
妙な匂いのする林で
樹木 ....
藪から棒に破れかぶれ敗れ去り
ピンからキリまで品も義理も欠いて生き延びて
ふふふと不敵な不満のわらい
ままよとマヨネーズおまんまにかけて
大変だあ鯛が怠慢で困るんだが
ひひひと狒々が悲観の呟 ....
サフランや天女の細い脹脛 からからのバッテリー乾涸びた空の青さを思うんだ
幻のアトランティスだってもうちょっとしっかり存在しているはずなんだ
蹴り上げた空き缶が乾いた音で転がってゆくのさ

指の数を数えて確かめる鏡を見 ....
僕の人生はなにで満たされているのか
空虚あるいは無意味な時間
それとも成熟した果実の様な退廃なのか

すっかり一人に慣れてしまって恋さえもわすれてしまった様だ
リュックを背負った男が山に登る ....
やってもやらなくても苦情くる 目の前で売り切れた {引用=
緑をゆらす
風は、なおらかに こんなにも
美しいものだから
少しばかり
すずろ歩き


季節をむさぼれば
不埒な 出会いが待っている


ちいさな 会釈


往 ....
身なりを整えて 
スックと立つ背に 問いかける

実なのか 花なのか 茎なのか 葉なのか 枝なのか
もしかしたら 根じゃあ 無いのか

土壌深く 埋め込まれた 存在だ などと
どうか 決 ....
突然の家庭訪問黒日傘 海藻の匂いが漂い
干し蛸がぶら下がる漁村の道を
おとめは エシエシ笑いながら歩く
焦げ茶色に焼けたうなじを
苦い潮風が打つ
塩をまぶしたような髪をほつらせ
おとめは よだれを拭きながら ....
町境のしじまの軒先で
酒盛りをやっているというので
おともなく
どんなもんじゃといってみると
みな斬られて死んでいた

付近の田んぼから蛙の声がする
ひとばんじゅう
ただししじ ....
赤ちゃんの髪の毛のように頼りなく
やわらかい抱擁に
「あい」というなまえをつけてみるこころみ。

おずおずとしたやさしい腕の持ち主を、見上げる。
いちねんまえの初夏の木陰で、透明な涙が光って ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
ぽっかり浮かんだ波のうえ
海月のように漂っている僕ふわりふわり
昨日のこともわすれてふわりふわふわ

ろくでなしでふわふわきみが好き
君なしでもふわふわやっぱり君がいい

金色のお月さま ....
朝の露を集めて飲み干すと一日の呼吸がはじまる
君の寝癖を愛おしいと想うんだそんな朝のパンとコーンポタージュ
なんの変哲もないひとときをゆっくりと味わって幸せと名づける

人生は定義のしかたでど ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
果樹園- 葉leaf自由詩513-5-24
- 葉leaf自由詩713-5-24
青い表紙の本- 凍湖(と ...自由詩7*13-5-24
勝利- 凍湖(と ...自由詩5*13-5-22
分銅- 藤鈴呼自由詩2*13-5-22
3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。- メチター ...自由詩2*13-5-22
それでも理想はある- kauz ...自由詩11*13-5-21
夏みかん首長族のレントゲン- 北大路京 ...俳句313-5-21
【緑化帯】_詩人サークル「群青」五月のお題「緑」から- そらの珊 ...自由詩26*13-5-21
twitter- 葉leaf自由詩813-5-21
だっこして- 鵜飼千代 ...自由詩8*13-5-21
イチ- 藤鈴呼自由詩4*13-5-20
ノリについて。- 凍湖(と ...自由詩3*13-5-20
ゆで卵ちゃん- 梅昆布茶自由詩1413-5-20
禿頭- ……とあ ...自由詩10*13-5-20
藪から蛇- 梅昆布茶自由詩613-5-20
サフランや天女の細い脹脛(ふくらはぎ)- 北大路京 ...俳句913-5-19
充電器が欲しいんだ- 梅昆布茶自由詩713-5-19
実現されない夢について- 梅昆布茶自由詩513-5-19
やってもやらなくても苦情くる- 北大路京 ...自由詩513-5-18
目の前で売り切れた- 北大路京 ...自由詩313-5-18
魚の子- 月乃助自由詩12*13-5-18
甘くない- 藤鈴呼自由詩2*13-5-17
突然の家庭訪問黒日傘- 北大路京 ...俳句113-5-17
おとめ- 壮佑自由詩14*13-5-17
午前二時に牛歩- mizu K自由詩5*13-5-17
はじまりはいつも、はじまりすぎている。- 凍湖(と ...自由詩5*13-5-16
美味しいね- るるりら自由詩19*13-5-16
ふわり- 梅昆布茶自由詩913-5-15
モーニングカップのなかの陽だまり- 梅昆布茶自由詩513-5-15

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