チカッ チカッ


航空障害灯は
自己主張が激しい

ここには星が無いからって
じゃあ僕が星の代わりになるって

なるほど

星はきらめくけれど
点滅した ....
     東海は 知多半島の 里山に
      野の鳥かげがうすれるなか 
     昼夜の区別もとぼしくなって
   背の伸びきった「時」はただよい
 間の伸びきった「空」が拡がっている
 ....
ファンタジーが砂一粒になって主人公の手に託されたとき、
私ならどんな願い事をするかなって考えてみたのだったけど、
私なんかの願いでは国はいく度も滅ぶしかないのだった

ほろぶはつまずくとほころ ....
父が玄関先に佇んでいる。
綺麗に仕立てたスーツを着て。

奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。

「俺は、いつ死んだんだ?」

私は一瞬
間を置いて答える。

 ....
綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ....
見失ってしまったもの

いなくなってしまった人

寂しさを感じた時から気づく

キャンバスに色が付かない

何を塗っても なにを描いても

絵具を替えても 筆を取り換えても

 ....
子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです

ぼくの声は特殊らしい

子供のような
女性のような

その姿はカミソリのようだと言われる
 ....
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る

とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ....
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも

きっとそれは
空の果てに在るのだろう

いまだぼくたちの知らない世界

きっと在 ....
ぼくたちは感謝の中で生きている わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる

味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
 ....
ネクタイを結べたら 
柄は水玉が良いですと 
呟きながら

ともすれば 
自らの首をも 締め兼ねぬ と 
妄想をする

するすると 小気味良い程に 
絡み付くは シルク

絹 ....
ごつごつとふしくれだっていくものが
望む形に程遠く
お前を育てていくのだとしても
遠く海を越え吹き渡る風に
しなやかな枝を延べたい願いがある
道のこっちっかたにあるのがシロツメ畑で
そのはんたいっかわがレンゲの畑
記憶のなかでもそしてきっと当時でも
道の右っ方にあるのがシロツメクサの群生地で
左っ方がレンゲソウの
それは家路だった ....
とにかく雨が酷いし午前一時五十分 眠ると
かそんな気持ちになんてとてもなれない す
ぐそこの中川が氾濫する氾濫する レベル4
だと携帯は鳴りやまない(気がするほど怖い)
そんな夏の終わりのこと ....
小さな駅を飛ばしながら
快速急行新宿行きは進んで行く
目の前の住宅街も飲み屋街も
ガラス張りのマンション群も
焦点がしっかり合わないまま
鮮やかな線の束になって消える

不思議なこと ....
桜島だ

さっきホームはすこし肌寒かったのに

動き出した電車から桜島をながめていると

ぼくはひかりの温度に右側を押されている

ぼんやりとした鈍痛を感じながら湾をながめる

あ ....
志を掲げ/ぶれ一つ無く佇む詩人の背中。

「紡ぎだされる詩になりたい。」と
朗読を聞きながら思った。

(愛おしい・好きだ。)と言う気持ちも
詩を愛する心の前ではかすれてしまう。

奥 ....
ペラペラと国家機密を喋るオレあした天気になりますように 火葬場の扉の前で 父を見つめてる。

広い部屋が 寒くて 凍えてる。

「ありがとうございました。」と頭を下げながら

釜に入る 棺 見送った。

燃える炎が 父を包み 

大きな ....
チャイムを無視した昼さがり。

おひさまにちかい

屋上フェンスの脇。 


ねぇきいて。 

わたしはすこし、

ふつうじゃなくて、

だからくるっていて、

こころが ....
鋼鉄の鎧が
にぶく光るのを見たか

青く濁った
異次元が
ゆがんで
その先に
銀色が
にぶく光るのを見たか

かっと開いた
漆黒に
あっという間に
呑みこまれ
あっという間 ....
今 何時かな
早く 仕事終わらないかな
お客さん あんまり来ないでほしいな

チャリンチャリんと 千円札が飛び交う
万札なんて 出てきたら 「センパイ助けて~」
休憩しますよ
 ....
何者かはわからない
狐のお面を着けた
誰かが
ぼくをじっとみつめていた
紅い鳥居の陰から
何かを呟いている

よく聞こえないので
誰なの? と
聞いてみると
ぼくだよ
と応える
 ....
きれいな人が 大きな昆布の束を抱えて
ピアスの石が イルミネーションに煌く
街のざわめきの中で 抱えなおした昆布の音が
雪が舞っている 北の海の潮騒に重なる


あたしは帰りに寄ったス ....
三角が重なりあって
巨大な円になる
深海に夢をみるアンモナイトたちは
そろってそんな夢をみていた
彼らの正体は遠い宇宙からやって来た
謎の生命体だったのだ

その生態は人々の背中に宿り
 ....
右の耳にカチャーシー
左の耳に吹雪のハヤテ
五歳で世界の全てを知って
その後は忘れていくばかり
フェイクと名付けた鉤針に
ハイディング・ジャンクの帽子をかけて

右の目に生
左の目に死 ....
つくばエクスプレスからウィンドウひかる画面いっぱいに星がくだけちってる
速すぎて重力ロストしてぷかぷかプンクトゥムになった淡い隙間からするする抜けていく
ミッキーマウスの中身みたいな
死んだ色を ....
手が触れ合ったら
kissしましょう


こんな晴れた日には
ことばなんかいらないわ。
目覚まし時計
あさのCAFE
揺れるカーテン誘っているから
通りを歩いて
手が触れ合った ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
航空障害灯- 自由詩5*15-12-5
芥子色の北風⑥- 信天翁自由詩515-12-5
もういちど砂になって/即興ゴルコンダ(仮)投稿.93- こうだた ...自由詩3*15-12-5
もういちど砂になって.- 梓ゆい自由詩4*15-12-5
歳時記の白い栞- もっぷ自由詩615-12-5
キャンバスに色が付かない- 佐白光自由詩2*15-12-5
子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌215-12-5
- レタス自由詩315-12-4
ザクロのように- オイタル自由詩7*15-12-4
夢の合金- レタス自由詩115-12-4
ありがとう- レタス自由詩115-12-4
すり替え- 千波 一 ...自由詩315-12-4
水玉の女- 藤鈴呼自由詩3*15-12-4
北の木- Lucy自由詩1615-12-4
家路- もっぷ自由詩3*15-12-4
ロンドン橋ならば落っこちない?- もっぷ自由詩415-12-4
快速急行新宿行き- 自由詩2*15-12-4
ひかりの温度- 吉岡ペペ ...自由詩715-12-4
叫びたい。- 梓ゆい自由詩415-12-4
ペラペラと国家機密を喋るオレあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌215-12-4
2015年1月19日。(イルカ・なごり雪替え歌。)- 梓ゆい自由詩2*15-12-3
雲のかたち- 朔 水自由詩415-12-3
アカメ- 北村 守 ...自由詩615-12-3
『自営業』- 座一自由詩5*15-12-2
異体- レタス自由詩6*15-12-2
グルタミン酸- 藤原絵理 ...自由詩13*15-12-2
重力幻想- レタス自由詩4*15-12-2
恋とは無縁の地の果てで- ピッピ自由詩315-12-2
ゼロ- モリマサ ...自由詩115-12-2
Je__te__veux- レモン自由詩8*15-12-2

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