なんか違う
って感じが
ぐるりと
腰の辺りで動いた
スーパーマーケットのど真ん中
わたしは脂汗を流して
立ち止まる

夢見が悪かった
何度も叫んでいた
悔しい
憎らしい
 ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
階段は夜よりも昼のほうが暗かった、上下左
右に伸びた立体駐車場が、がりがりと音を立
て始めている、埃のかたちをした日差しは鉄
柵で刻まれて、誰もが忍者かシマウマのよう
なシルエットになっていた ....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。

さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
  {引用=わたしはすでに 
わたしそのもの}


自ら望み 
生まれてきたわけでもなく 
自ら選んだ
両親と国と時代でもなく 

窓辺に置かれた鉢の 
枝葉を広げた小木のように  ....
娘が
私の誕生日にプレゼントをくれた
そういえば
最近娘とは会話もしていなかった

細長い化粧箱

包装紙をやぶいて中を見ると
ドライバーが一本入っていた

娘は
私がそれを ....
春が黙っている
鳥の声だけが響いている
遠くで何かを売る車の音が聞こえる

ひさしぶりに二階の部屋に行った
冬が黙って死んでいる
そのあたりにも春が訪れている
借りたものは
返さなくてはいけないから
私はあなたから
それを借りる

それは一瞬だけ
私のものの振りをして
手の中にしっとりと納まり
ここにいたいとも
帰りたいともつかない
 ....
(一)クレイム

クレイムは自分が愛されていないと言うが、愛を得られないことに対する苛立ちの感情に支配された{ルビナルシシズム=自己愛}に満ちていた。つまり逆説的に言えばクレイムは対象を愛していな ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
{画像=071210020823.jpg}
萩原朔太郎の詩に 『 漂泊者の歌 』 があります。

少し長くなりますが、引用します。自分が詩を愛する理由の一つであると同時に、今、自分が詩を書いてい ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
湿度が照らされないまま
気体は説き伏せられている
そんな午後の高度をさぐって
午前が苦しそうにつぶやく
おはよう、と

 あれはポストですか
 いいえ電信柱です
 真っ赤な電信柱

 ....
夢を見ていた
帰り道を失って
父さんと母さんを探していた

目を覚ますと僕は泣いていた
夢はかなっていた

父さんと母さんの知らない街で
僕は暮らしていた
この間
おかあさんは
50歳になりました。

50歳と言うと
おばあさんです。
電車で席とか譲られます。

私も20歳になりました。
20歳と言うと
大人です。
一人でバスにも乗 ....
喫茶店の席を立ち 
ふと足元を見下ろす 

椅子と椅子の隙間の床に 
鈍くひかる百円玉が 
恨めしそうにぼくを見ていた 

世界はいつも 
ぼくになにかを 
云っている 


 ....
昨日の春に殺された小鳥が
庭先に落ちていた。

ばかだねぇおまえ
気まぐれなのが
春なのに

冬の冷気をまとって
凍りついた小鳥の目が
ぴくりと動く
それでも春がすきなのだと
そ ....
ぼくは
腐った野苺を食べてしまったから

おかあさん

さよならです

片耳のちぎれた野良犬が
悲しい目でぼくを見つめているよ

灰色に濁った
その目の奥から覗き見る世界は
ど ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
がりりと土壁を引っかいた
鎌の刃先の
あの放物線が消せない


おまえの山を見たい
祖父は
赤土をこねて
小さな山をつくった


夏へと秋へと
ゆらゆらと山をのぼる
黄蝶のよ ....
春の土が
炊きたてのご飯のように
顔を出す

そんなご飯
誰も食べないわ
君が言う

君が炊いたご飯なら
僕ひとり
よろこんで食べたのに

おかわりしたら
夏になった
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと

降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
はらを空かせたわたしに 
どこか似ている
ひもじい声で細々となく 
小さい虫 

草の茂みから 
一匹 
ぴょんと跳び出した 

こんなわたしでも 
まだ跳べるような 
気がした ....
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。

「」
「」


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、
□□□ ....
大きな鳥の声がうるさい
顔を向けても曇り空しか見えずに
また声がして雲が増える
辺りが暗いから誰も上を向かない

ディスプレイに珍しい生き物の写真
赤黄色、そして青、

寒いときは
 ....
こちらからメールを
送った憶えもないのに

母からのメールには
いつもRe:がついている

返信でもないのに
Re:がついているのはおかしいよ?
そう言っても

「だってメー ....
街外れのバス操車場の裏に
遊園地はひっそりとあった
中心には音楽を鳴らしながら上へと向かう
ゴンドラのようなものがあった
一番高いところに着いても
近くにある民家の壁や窓しか見えなかった
 ....
水彩画の背景を
紫の濃淡で塗りつぶしたことがある
いつも通りの'Aをもらい
わたしはそれを忘れ去る

あれは何の背景だったか

紫は
幸せのように見え
不幸せのようにも見え

甘 ....
鏡に映る 
ふぬけた{ルビ面=つら}が 
自分だと気づいた日 

自らの顔を 
つくりなおしたい 
と思った 

( 生きること
( そのものが、
( たった一つの答だよ・・・ 
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地獄で- チアーヌ自由詩508-3-18
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩45+*08-3-18
十二月の階段- 月見里司自由詩508-3-17
詩という“表現”を選んだあなたへ- いとう散文(批評 ...60+*08-3-17
花あそび- 渦巻二三 ...自由詩1108-3-17
きせきの日_- 服部 剛自由詩808-3-17
「プレゼント」- ベンジャ ...自由詩3*08-3-17
二階の部屋- 小川 葉自由詩408-3-16
偽物の光と影を借りにゆく- RT自由詩2*08-3-15
羅列による平坦で陳腐な文章[その1]- 西日 茜散文(批評 ...4+*08-3-15
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
漂泊者に想うこと- beebee散文(批評 ...408-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15
午後- 葉leaf自由詩408-3-15
- 小川 葉自由詩308-3-15
おかあさん- 亜樹自由詩3+*08-3-15
百円玉_- 服部 剛自由詩6*08-3-14
3月のジェノサイド- 亜樹自由詩208-3-14
腐った野苺- 大覚アキ ...自由詩808-3-14
くらげはやさしいゆめをみる- ねことら自由詩1008-3-14
- yo-yo自由詩7*08-3-14
おかわり- 小川 葉自由詩408-3-14
春雨- たりぽん ...自由詩16*08-3-14
虫の知らせ_- 服部 剛自由詩308-3-14
Grid_54_from_"Éden_Plasti ...- 2TO自由詩1+*08-3-14
キロトンまたはメガジュール(ショートムービー)- 月見里司自由詩208-3-13
Re:- RT自由詩4*08-3-13
百合- たもつ自由詩1108-3-13
- よしおか ...自由詩9*08-3-13
鏡の部屋_- 服部 剛自由詩608-3-13

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