嫌い嫌い嫌い

何回も口にしたら
好きになった


へんなの


ならばと

好き好き好き

何回も口にしたら
もっと好きになった


へんなの
今宵眠る者達へ

今日に出会えたということに
感謝の気持ちを

そして、
陽に出会えたということに
感謝の気持ちを


今宵眠る者達へ

明日に出会えますようにと
そらへ祈ろ ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
マウンド上で大きく振りかぶった
金田正一の投げたストレートを
牛若丸といわれた吉田義男が
小気味よく弾き返すと
白球は強いゴロになって
三遊間を抜けようとする

あらかじめ心持ち三塁より ....
 ●オイディプスを恐れる

彼らはクローンを恐れる
フランケンシュタインの怪物を恐れる
そして感情の忌避を 倫理の禁忌とすりかえる
自分の子が殺しにやってくる
そこにあるのは
すべてのヒ ....
タララッタ タララ 
たららら ハイ! 
葉をひらひらさせて へリコプターン
リズムに乗って
かろやかに〜 
帽子を下ろし
メレンゲガールに ごあいさつ
そして
やさしく 
つつみこ ....
 
“ヤラセか、その瞬間を狙っていたのか”と責めたてられ
キャパは口を閉ざしてしまった
頭に被弾した兵士の写真 真相は闇の中
やがて彼の肉体もカメラとともに地雷で散った


病弱の祐三は ....
布団をはねると
氷柱はおちた
遠く小川も
煙りはじめる
屋根も柱も
あらわに濡れて
くずれて 光を
ながして
雪掻きも雪上車も
消えてしまった
小窓から
ちいさな二列の
足跡さ ....
一ヶ月くらい前のはなし
ひどい目に遭って
脳がとろとろ流れだしたので
頭が空っぽになった
空っぽの頭の中に
黒い髪の少女だけが残ってた

少女は狡猾で残忍
僕が惹かれているのを知って
 ....
雲が流れる
柔らかい風に乗って

雲が流れる
新しい世界を目指して

私も流れていけるかな
一緒に行ってもいいですか

時間が流れていく
私をのせて流れる

千切れた雲も流れて ....
  
    望んでいたのか仕組んでいたのか遊ばれていたのかは知る由もない
よ。だいいち問題はそんなことじゃないんだ。滝川幼稚園すみれ組のタケシ
君は私の初恋の人。ませた私は教室でいつもタケシ君 ....
何かを告げるとき
何かを決断するとき
大胆でありつつも
いつも臆病がかくれんぼ

見つからないように
上手に上手にかくれんぼ
 爆竹だったら良かったのに

 失敗だった焼け跡は
 遠いお兄さんたちの
 黒コゲでいっぱいだった
 彼らは飼い慣らされて
 エサを待っている
 焼け跡だけが寒く
 エサを待っている昼 ....
友人の結婚式には、彼此もう6回も顔を出している
親族の方に職業を聞かれる度、自由業と答えては訝しがられる
今時、その歳で時給750円で良いのかよ
こないだの同窓会では、そんな当たり前の事で突付か ....
ご飯が炊き上がるほどの時間をかけて
僕はゆっくり目を開けていく。
ケサランパサランのように僕が飛んでいる世界
彼女の記憶の中では、僕は背景に過ぎないから
ここはきっと僕自身の思い出か、ある ....
あの日
しかられて家を飛び出した少女の私は
夜に足をとられて川べりに一人
飲み込まれるのが恐くて泣いた

もう誰も私を見つけない気がした
一人分の砂利の音は
風に揺れる荒れ草の音に
さ ....
色は午後から塗りましょうと告げられ
私は途方に暮れてしまった

先生、
この鉛筆でなぞるべきものなど何処にも見あたりません
という小声の訴えは
38分の1の軽さでもって
上着のポケットに ....
口を大きく開けて
「春よ 来い」



叫ぶ姿に圧倒されて


春は

もうすぐそこ
 
並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
 ....
ミミズには裏表があって、裏側は表に比べてちょっと色白で、ミミズは裏を下にしてないと這うことができない。こういうのこそ無駄な知識というべきで、ミミズを実際に手にとってみたひとは知ってるだろうし、ミミズな .... {引用=詩集『カエルトコ』より; 1}


 ●アフリカ

いつかアフリカに
行くのではないかと思う
いつかいつか年老いて
総入れ歯になったその月に
アフリカに着の身着のまま
行 ....
  おれは驚いたが
  どうすることもできなかった。
  画面が切り替わり
  イラン大地震のニュース。
  黒いほうっかむりの老婆が
  瓦礫の上で
  泣きながら
 ....
  
ドライヴに行った
内側をぐるぐる回転して とうとう下に落ちたっけ
でも大丈夫 船長デイヴィッド・ウィルソン
俺たちはとても上手くやったから
でも上手くやれなかった俺たち以外の1人の彼は ....
彼らの地面が

迷うことなく飛翔している

その背筋に

私はここから

敬礼する
台所で玉子を割り
箸で溶いて
フライパンでバターとからめた


食卓であなたと向かい合い
それを口にふくんだ時 はじめて
涙が溢れてきた
  (お前も卵にはなれなかったのだね)

 ....
家族の写真がない

両親が離婚すると決まったとき
それでも家だけは誰かが守るだろうと信じ
写真はすべて置いてきた

そしてすべては処分されたと聞いた

いつかここに帰るかもしれないとい ....
箸を持って近づいてみたら
じいちゃんの骨はほとんど残ってなかった
焼き時間を間違ったんだって
ママとママの姉弟は泣き崩れて
火葬場の人は床につくくらい頭を下げていて
あたしは用事のなくな ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ   (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く

私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
眠くて仕方が無いと母は言う
こんなに眠くて仕方が無いのは
悪いことが起きるから
それとも脳梗塞なのかしらん
雑煮の鍋を温めながら
迷信深い島の年寄りの顔になる

庭には
他の樹木とは、 ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むだい- ゆひゃ自由詩104-3-13
眠る者達へ- ゆひゃ自由詩104-3-13
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)- AB(な ...自由詩1004-3-12
饒舌な三遊間- 山田せば ...自由詩1104-3-12
ウィリアム・ウィルソンの肖像_(完全版)- クリ自由詩3*04-3-11
紅茶教室(シフォンケーキ編)- 湾鶴自由詩204-3-2
LIVE_LIFE- 石畑由紀 ...自由詩604-3-2
単線の車窓から- バンブー ...自由詩304-3-1
タンゴ- 麻草郁自由詩204-2-25
地平線- 長谷伸太自由詩3*04-2-22
私生児- 石畑由紀 ...自由詩1004-2-17
大胆と臆病- ゆひゃ自由詩204-2-12
「解放戦線」- k o u j i * ...自由詩1004-2-12
パラサイト・シングル- 自由詩504-2-10
夜の翼- クリ自由詩3*04-2-10
ほたる- 石畑由紀 ...自由詩704-2-7
線の風景- 石畑由紀 ...自由詩804-2-7
水仙- ゆひゃ自由詩304-2-6
緑の日々- 石畑由紀 ...自由詩2404-2-3
虫も殺さぬ- 佐々宝砂散文(批評 ...904-2-1
アフリカ- クリ自由詩13*04-1-31
多目的マスターベイション- カンチェ ...自由詩3*04-1-30
船長デイヴィッド・ウィルソンが直ちに俺を不能にした時の歌- 鏡文字自由詩604-1-28
飛行機雲- 石畑由紀 ...自由詩404-1-26
月のもの- 石畑由紀 ...自由詩1304-1-24
非・定型- 岡村明子自由詩8*04-1-24
終わりの続き- 石畑由紀 ...自由詩804-1-23
熱海- 石畑由紀 ...自由詩16*04-1-23
しおり- 石畑由紀 ...自由詩2704-1-22
眠くて仕方が無いと母は言う- Six自由詩904-1-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511