風が私の輪郭をなぞる
私は風によって顕れる
その刹那
私は世界だ

世界が終わるとも
声は続く
風の意志は続く
世界は風によって名付けられ
名は風に隠されている
声は名 ....
いつの頃からだろう
頭のなかにたくさんの人たちが住みついて
入れかわり立ちかわり
わたしの人生に口を出すようになった
彼らはわたしの考えなどお見通しで
先回りして道を整備したり
背中を ....
望遠鏡で
月を覗いたら

傷が付いていた


のは

望遠鏡の方で


月は今でも

美しく欠けていて
あしたは複成火山を登り
石コロの塊をホイホイ渡って
後ろのほうで難儀してる
絵師を気遣いながら
おし花にできそうな野草を拾うのだろう
歌詞が浮かんで来たら
岐枝を折って墨で書き留め
句詩 ....
美しい女人の影に隠れ
そっと白い腹を見せる
黒ウサギ

その白い腹は
仰向けにならないと
見えない

黒ウサギも美容には
気を使ってる
化粧水は
高級品を使い
たっぷりつける
 ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
潜り抜ける毎日です

ぎりぎりの所で飛び越えて
ときどき足を踏み外す
そんな時間の流れなので

僕らは包帯代わりに
ほんの少しの嘘で武装して
身をかがめて
ぶつからないように歩くので ....
「一日目」

悩んで迷って疲れた末に

ほんの少しだけ

夢をみました


(もしかしたら

逃げたかったのかも

しれません)


目覚めると 雨が降っていて

 ....
サクマ式ドロップスのあのレトロな缶を見ると、私は必ずある映画を思い出す。そう、言わずと知れた傑作アニメ映画「火垂るの墓」である。あの映画は今までに何度も見たが、その度にいつも居たたまれなくなり、思わず .... 天気予報は晴れ

空は曇り 今にも雨が降りそうで

「絶対」なんてこと ないんだって 思った


電話するよ 君が言ったから

一日中 受話器を握り締めていた


約束なん ....
視界に広がるこれまでが
あまりに深いので
私たちはすくみながら頂に立ち
いつの間にか手を繋いでいた


あの層を一枚一枚剥がしてゆけば
私たちがいつか手放した大切なものに
また会え ....
全ての(all)終わり(goal)に私は箱庭で
オルゴールの音慈をまく
冬の祈りの十字にHighを捧ぐ
大麻と春とに角度の素敵な音響苻
I 暗いの部屋にムスクed灰
ロープに抱擁されたく ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
春は死にかけている
ぼそっとつぶやいて探偵は
ブラインドの隙間から夕陽を見た

まともにブラインドを開けて見りゃーいいのにと
読者は思うかもしれないが
これはこの探偵の美学であり習慣である ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
嫌い嫌い嫌い

何回も口にしたら
好きになった


へんなの


ならばと

好き好き好き

何回も口にしたら
もっと好きになった


へんなの
今宵眠る者達へ

今日に出会えたということに
感謝の気持ちを

そして、
陽に出会えたということに
感謝の気持ちを


今宵眠る者達へ

明日に出会えますようにと
そらへ祈ろ ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
マウンド上で大きく振りかぶった
金田正一の投げたストレートを
牛若丸といわれた吉田義男が
小気味よく弾き返すと
白球は強いゴロになって
三遊間を抜けようとする

あらかじめ心持ち三塁より ....
 ●オイディプスを恐れる

彼らはクローンを恐れる
フランケンシュタインの怪物を恐れる
そして感情の忌避を 倫理の禁忌とすりかえる
自分の子が殺しにやってくる
そこにあるのは
すべてのヒ ....
タララッタ タララ 
たららら ハイ! 
葉をひらひらさせて へリコプターン
リズムに乗って
かろやかに〜 
帽子を下ろし
メレンゲガールに ごあいさつ
そして
やさしく 
つつみこ ....
 
“ヤラセか、その瞬間を狙っていたのか”と責めたてられ
キャパは口を閉ざしてしまった
頭に被弾した兵士の写真 真相は闇の中
やがて彼の肉体もカメラとともに地雷で散った


病弱の祐三は ....
布団をはねると
氷柱はおちた
遠く小川も
煙りはじめる
屋根も柱も
あらわに濡れて
くずれて 光を
ながして
雪掻きも雪上車も
消えてしまった
小窓から
ちいさな二列の
足跡さ ....
一ヶ月くらい前のはなし
ひどい目に遭って
脳がとろとろ流れだしたので
頭が空っぽになった
空っぽの頭の中に
黒い髪の少女だけが残ってた

少女は狡猾で残忍
僕が惹かれているのを知って
 ....
雲が流れる
柔らかい風に乗って

雲が流れる
新しい世界を目指して

私も流れていけるかな
一緒に行ってもいいですか

時間が流れていく
私をのせて流れる

千切れた雲も流れて ....
  
    望んでいたのか仕組んでいたのか遊ばれていたのかは知る由もない
よ。だいいち問題はそんなことじゃないんだ。滝川幼稚園すみれ組のタケシ
君は私の初恋の人。ませた私は教室でいつもタケシ君 ....
何かを告げるとき
何かを決断するとき
大胆でありつつも
いつも臆病がかくれんぼ

見つからないように
上手に上手にかくれんぼ
 爆竹だったら良かったのに

 失敗だった焼け跡は
 遠いお兄さんたちの
 黒コゲでいっぱいだった
 彼らは飼い慣らされて
 エサを待っている
 焼け跡だけが寒く
 エサを待っている昼 ....
友人の結婚式には、彼此もう6回も顔を出している
親族の方に職業を聞かれる度、自由業と答えては訝しがられる
今時、その歳で時給750円で良いのかよ
こないだの同窓会では、そんな当たり前の事で突付か ....
ご飯が炊き上がるほどの時間をかけて
僕はゆっくり目を開けていく。
ケサランパサランのように僕が飛んでいる世界
彼女の記憶の中では、僕は背景に過ぎないから
ここはきっと僕自身の思い出か、ある ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かぜ・こえ・かくれな- いとう自由詩1704-4-27
回廊- アンテ自由詩5*04-4-24
月で満ちて- あとら自由詩1204-4-14
旅のはじまりに- 湾鶴自由詩304-4-9
黒ウサギ- チアーヌ自由詩404-4-7
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
裏表- 霜天自由詩704-4-5
水の便り- ロク未詩・独白2*04-4-2
サクマ式ドロップスの思い出- 快晴散文(批評 ...7*04-3-31
てるてるぼうず- takase自由詩204-3-30
グランドキャニオン- 石畑由紀 ...自由詩1504-3-29
雨臆しWalks- 六崎杏介自由詩304-3-25
まけじゃんけん- 汐見ハル自由詩29*04-3-24
はるだし(私立探偵編)- 佐々宝砂自由詩404-3-18
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
むだい- ゆひゃ自由詩104-3-13
眠る者達へ- ゆひゃ自由詩104-3-13
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)- AB(な ...自由詩1004-3-12
饒舌な三遊間- 山田せば ...自由詩1104-3-12
ウィリアム・ウィルソンの肖像_(完全版)- クリ自由詩3*04-3-11
紅茶教室(シフォンケーキ編)- 湾鶴自由詩204-3-2
LIVE_LIFE- 石畑由紀 ...自由詩604-3-2
単線の車窓から- バンブー ...自由詩304-3-1
タンゴ- 麻草郁自由詩204-2-25
地平線- 長谷伸太自由詩3*04-2-22
私生児- 石畑由紀 ...自由詩1004-2-17
大胆と臆病- ゆひゃ自由詩204-2-12
「解放戦線」- k o u j i * ...自由詩1004-2-12
パラサイト・シングル- 自由詩504-2-10
夜の翼- クリ自由詩3*04-2-10

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