ロマンティックな干拓地
月の滴にぬれながら
君は心のベルトをはずし
今なら死んでもいいと言いだした

ファナティックな笑い声
遠い漁り火ゆびさして
ここが二人の愛の終点
君の瞳が僕をと ....
パンに トマト ぬるぜ

カタルーニャ式 だぜ これ

オリーブオイル かける よ

バージン エクストラ です よ

たまご も 焼いちゃう 

べーこん イベリコ豚 だよ 
 ....
僕が天文学者だったら


その星帯の向こうの
カロンを指差しながら
あたしを見た



あたしは
冥王星のあなたの側で
足をぶらぶらして

そんなに遠いんか


笑 ....
空を眺めてると
涙が出そう
 って君は嘘をつく
ときどき
そういう意味のない嘘が
心地よくてしかたがない
今日も
暑い一日
蜩は
まだ鳴かない
相変わらず僕は間が悪く
グラウンド ....
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃

閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく

そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとす ....
 

なぜだろう
わたしは眠っている

世界はこんなに美しいのに

なぜだろう
わたしは怒っている

こころはとても暖かいのに

なぜだろう
わたしは歌っている

ひとり ....
.....a............a.....................a.................a...
南中の、太陽が歌う賛美歌の熱で 燃えて終う
.....a....... ....
晴れのち曇り 雨 みぞれ

空のほんとは
どの日でしょうか

わたしたちには
空を知るすべが少なくて
たまたま覗いたその日の空を
強くこころに
留めがち
です


吹雪  ....
タブノキとマテバシイの葉っぱはよく似てる
折るとパリパリちぎれるほうがタブノキ
ぐんにゃり往生際が悪いのがマテバシイ

ヤマモモとホルトノキの葉っぱもよく似てる
トンボの羽みたいに葉脈が細か ....
五山の文字の
ゆえんなど知りません
それでも私は
わずかに香る炎が尽き
夜が少し涼しくなるのを
ただ待っているのです

まだきっとどこかで生きているだろう
あなたを見送っているのです
 ....
五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些 ....
各駅列車がゴウンとかガタンとか
あんまりうるさい音で行くので
旅の記録も記憶も
まるで陽炎のように歪んでしまいそうです

最近では冷房がしっかり効いていて
天井の扇風機はすっかり黙って ....
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
空を飛びたいなど思わない
眠ってしまおうとも思わない
そんな明るい雨の昼下がりは
激しく窓ガラスで弾けて
つたい落ちる滴を
ずっと、ずっと見ていたい

  大切に飼っていた金魚を
   ....
香ばしい匂いがして
私を育ててくれた人が
パンになってる
押せばふかふかするくらい
焼きたてだった
少し離れたところに
積まれた下着に向かって
丁寧にお辞儀をしている
どこが手か足 ....
ふたつに割ったチューチューアイスを
仲良く食べましょう
ありきたりなことしましょう
やり残したこともそれほどないし
あとはもう
チューチューアイスでも食べていましょう
チューチュー
チュ ....
畑の真ん中から
どっしりと重い夏をもいで
両手で抱えた
なんだか地球を抱えている
そんな気がした

畑の真ん中から
重い夏を汗を流しながら運んで
丸い大きな宇宙の中にそっと入れた

 ....
うふふふふ。
いいもんだ。
もう引き返さなくて良いのは。


良かったじゃないか。
僕なんかの思い通りに
ならなくって。


すべてうっちゃらかして、ぶらぶら。
ご近所の真っ昼間 ....
真珠は白くて綺麗に丸いからキライなのだ
かわいげのないそのコドモは
そんなふうに思っていたものだったが
世の中には白くない真珠もあれば
丸くない真珠もある
そのコドモは
真珠そのものよりも ....
「夢ばかり見ていたあなたも大人になったのね」
そんなことを口走った夢を見た
ハーゲンダッツのカップの中で溺れていた夜
抹茶色のスカートを捲り上げて
「さあここに来て頂戴」
そんなことを口走っ ....
ひっそりとした山の中に
一筋の銀色の水が
きらきらと輝きを放ちながら
そばに開く大きな葉に
花を咲かせるように
静かに脈をうつ

時折り光が流れの中で止まり
うたかたとともに消えてゆく ....
やぁやぁ、
きみのかわいい トッティーだよ
おはよう、
じつに いいよるだ
おべんきょ、がんばってる?
やっぱアレだよね
ほらほら、
はなび なんて
やるもんじゃないってはなし
かぎ ....
蝉時雨も止んだというのに
真昼の喧騒が
じりりと
耳に焼き付いたのを
両手で塞いだ

鳥の群れが西をめざし
灯火色した空に
消えていくのを
門口に焚いた火とともに
静かに見ている
 ....
ネコよ眠れ
君はキャットフードなのだ

ネコよ眠れ
くったら眠れ
君はお魚いろいろなのだ

ネコよ眠れ
白いネコよ

好きなだけ寝られない一生なんて
おきている価値は無い

 ....
さわやかな風が吹いた
ピアノの音が聴きたい

私はピアノなんて弾けないけれど…
だけど そんな気分だよ

風は私の味方…
この風に乗っていきたい
どこまでも…
どこまでも…
今 優 ....
{引用=           ―オフィス街のすきまから
            唸り声と酸の匂い}

蒼く林立するビルの足許には
反転する魚群のうすくろい影と 幽かなハミング
水辺に群れる野 ....
炎天下の路上に 
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた 

近づいて身をかがめると 
巨人のぼくにおどろいて
目覚めた蝉は飛んでった 
僕の頭上の、遥かな空へ 

瀕死の蝉も、飛んだん ....
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど

もう少し、窓を、開けて
虫たちのお葬式が
時々見えるから

小さな座卓では
行儀の ....
浜辺に群がる人波が
ひとしきりうねって退いたあと

待ち兼ねていたように
波音は膨らみ
熱を孕んだ砂の足跡も風に消されて
浜は打ち上げられた藻屑の褥(しとね)になる

風が
湿り始め ....
それは今でも
ザクセンの古城の地下室で回っている
どこからもエネルギーを補給されることなく
永遠に回る大車輪
笑う者は笑うがよい
無から動力は生まれないなどという
君達の愚かさにはうんざり ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ロマンティックな干拓地- A-29自由詩3*06-8-22
イベリコ豚- 水在らあ ...自由詩39+*06-8-22
4000億の星の群れ- AB(な ...未詩・独白406-8-21
ときどき- AB(な ...自由詩706-8-21
まるで難しいパズルのように- ベンジャ ...自由詩11*06-8-20
リピート- 松本 涼自由詩606-8-20
南中の代書人- 六崎杏介自由詩6*06-8-19
空を想う魚- 千波 一 ...自由詩15*06-8-19
タブノキ- A-29自由詩4*06-8-19
送り火- Rin K自由詩27*06-8-18
*感受性応答セヨ*- かおる自由詩8*06-8-18
暑中見舞_(旅先より)- ベンジャ ...自由詩8*06-8-18
月の裏側には湖があって- 若原光彦未詩・独白1606-8-17
明るい雨の昼下がりは- たりぽん ...自由詩15*06-8-17
遠い下着- たもつ自由詩1106-8-17
チューチューアイス- チアーヌ自由詩406-8-17
重い夏- ぽえむ君自由詩13*06-8-17
マーキング- 大村 浩 ...自由詩18*06-8-17
真珠腫- 佐々宝砂自由詩506-8-17
わたしのおじいさん- チアーヌ自由詩306-8-16
渓流- ぽえむ君自由詩13*06-8-16
喋ったら多分、こんな感じ。- 士狼(銀)携帯写真+ ...6+*06-8-16
灯火- LEO自由詩19*06-8-16
ネコよ眠れ- A-29自由詩206-8-15
ペパーミント- きみ自由詩5*06-8-15
_恐竜- 「ま」の ...自由詩2*06-8-15
路上の蝉- 服部 剛自由詩14*06-8-14
追憶- たもつ自由詩706-8-14
湘南、夏- 銀猫自由詩17*06-8-14
大車輪- 紀ノ川つ ...自由詩506-8-13

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