砂浜で波とたわむれる
あなたを見失ってしまいそうで急いでかけよった

あなたの白をたどれば
その薄紅色の唇に広がってゆく海が見えてしまう

景色はうっすらと朱に染まろうというのに
 ....
雨降り立ち尽くして空見上げ

ぱしゃ ぱしゃ ぱしゃ
憂鬱な気分を洗い流して

水溜りにはねる子らに負けぬよう

ぱしゃ ぱしゃ ぱしゃ
水溜りに映る自分をけちらして ....
ぼくは詩人

当然に気がつくきっかけは
ほんの些細な偶然である

今日もまた

朝の散歩をしていると
お地蔵さんに出会いました

顔はやさしく笑っている
出会った人にそっと
話 ....
まりちゃんを
まりちゃんと呼ぶ人はいない
まりちゃんは小川真理子という
比較的平凡な名前で
比較的平凡以下の容姿を持ち
比較的平均以上に温厚な性格と
だれにも比較できないほど
落ち着いた ....
風が、終わり
雨が、終わったときに
はら、と
静かなる宙を濡らす、桜の
一枚
また、一枚、の
美しい震えの方法を
耳打ちされたおんなが
ふと、拭えば
桜で濡れた指先


 ....
  
文部省(ぼくらの頃は)が認めた国語の教科書に「こころ」がのってて、それから「人間失格」もありましたね。どちらも素晴らしい(後に全編読んで面白かった)けど、何を学べば良かったのかな? 国 ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
この感じ
血が降りてくる
この感じ
嫌な熱さと
嫌じゃない熱さが
混じり合い
わたしの考えを
奪う
そして
血の塊と一緒に
流してゆく
どぷ
どぷ
どぷ
この調子で
その ....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません


市谷で散 ....
詳細は

きみの感じやすさ

詳細は

君の声

オクターブ上でキャンキャン言って遊ぼうよ

夜中にいっぱい歌って

隣人を全員追い出しちゃおう
太古の時代に 口が裂けてもすぐ再生する程わらって 駆け巡った奴ら

恐竜の世界を 計画的に抹殺した その意思と行動力

愛する人を強く抱きしめたら いつも背骨を折って殺してしまうので 理性にと ....
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
破って、あげるよ。

きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
ぼくは詩人

言葉をつなげたものは
単純な言葉の和ではなく
積や累乗に拡大する

今日もまた

朝の散歩をしていると
フラスコに出会いました

丸底フラスコ

物質と物質を混 ....
彼女が病院に運ばれたのは
もちろん、1度や2度ではなかった。

家族からの虐待や、いじめや、不和
あまりに多くの出来事が
幼かった彼女の神経細胞を傷つけ、
その後の日常生活を困難なものとし ....
ガビ
ガビビビビビ
変な音
とても変な音だ
ソファーに腰掛けた真向かいの人は
その変な音をたてながらわたしに向かってきた
思わずよけた
ガビビビビビと
強烈に変な音を高めて
真向かい ....
ベッドに横たわるキキの傍らに
典雅とまどろむ猫
誰しもあなたを思う背後で
してやったりと微笑む あなた


乳白色の柔肌は滑るように
見つめるものを誘い
乳白色の眼差しは射るように
 ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
開店時刻の前
Cafeのマスターは
カウンターでワイングラスを拭きながら
時々壁に掛けられた一枚の水彩画を見ては
遠い昔の旅の風景を歩く 


 *


セーヌ川は静かに流れている ....
どしゃぶりの雨の中で

僕は大粒の涙を流しながら

自転車を全力でこいでいた

頬にあたる雨がちくちくしていたかった

どうせ僕なんか醜いだけさ

他人はぼくの欲しいモノを持ってい ....
四つの脚をたて
温度の低い床に
椅子が停泊している
いつまでも出航しないのは
その方法を忘れてしまったから
ではなく
航行すべき海が
椅子の内に広がっているからだ
水が溢れ出さ ....
森の寝息が聞こえる夜

小さな生きものの見る夢は
無塵の砂丘にしみこむ雨の
蒼く芽ぶいた花の種


明日を知ることが堅く閉ざされている
明日を知ることの恐れを知っている


 ....
朝起きて 
寝ぼけた{ルビ面=つら}で 
鏡を見たら 
直毛の黒髪の中から 
ふにゃりとした{ルビ白髪=しらが}が1本 
飛び出していた 

指でつまんで 
ハサミで切って 
手のひ ....
間違いを犯さずに
生きていようとつとめてきた
  少なくとも
    大きな間違いだけは

生後 という
言葉がある
生まれた 後
という意味だが
つまりはこの世に参入してからの
 ....
限りあるものに呼ばれ
窓をあけ また
窓をあけ
どこまでもつづく
不透明の向こうの
限りあるものに呼ばれ


暮れる色は
知らぬ色
誰かが色につけた名は
そのままその ....
ああ素朴な人に会いたいのだ
こんな
読めない漢字のように
むずかしすぎる人々にもまれて
どこでなんの役に立っているのかわからないような
仕事をしている
サラリーマンの僕ならば

階段の ....
五月

木々の葉は一様に緑なのではなく
光を透かしている組織の集合体
根元から吸い込んだ水分が
先端まで流れ
蒸発という形で、外部へ溢れ出す

風薫る季節
ようやく長袖を脱ぎ捨てた素 ....
俺の靴がゴスペルをしている
扉の向こう、
掃除夫のモップに合わせて
往く逃げる一月二月背もたれに寂しくしない三月のうた

お母さんが苺をごはんに炊き込んで「あら、めでたい」とはしゃぐ陽だまり

三月に産まれた人は暖かい手首と冷えた足を備える

目薬をさして ....
水が!
水が!
蛇口から!
溢れているんです!
蛇の口です!
スネークマウスです!
それはネズミです!
今朝の食事です!
止められないんです!
止まらないんです!
誰か!
たす! ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「どこまでも白い海」- ベンジャ ...自由詩12*06-4-22
「天気に左右はされないよ」- ベンジャ ...自由詩4*06-4-22
ぽえむ君−地蔵−- ぽえむ君自由詩7*06-4-22
女子アナまりちゃん- ZUZU自由詩306-4-21
喪春- A道化自由詩1006-4-21
その先生のことは案外、嫌いじゃなかった- AB(な ...散文(批評 ...11+*06-4-20
*その、平穏*- かおる自由詩9*06-4-20
この感じ- チアーヌ自由詩506-4-20
愛するこころを忘れずに- 恋月 ぴ ...自由詩13*06-4-20
詳細- 馬野ミキ自由詩406-4-19
例えば白虎- 馬野ミキ自由詩406-4-19
そろもん(常夜灯の話)- みつべえ自由詩1106-4-19
その、平穏、- みい自由詩16*06-4-19
ぽえむ君−化合−- ぽえむ君自由詩8*06-4-19
Life_goes_on.....- うめバア自由詩206-4-19
相関性の皆無- ミネ自由詩406-4-19
乳白色のあなた- 恋月 ぴ ...自由詩12*06-4-19
いのちの情景- 前田ふむ ...自由詩14*06-4-19
セーヌ川の畔で_- 服部 剛自由詩12*06-4-18
醜い音速自転車- こめ自由詩4*06-4-18
その、平穏- たもつ自由詩2306-4-18
今宵小さな星が降る- ベンジャ ...自由詩9*06-4-18
_「?」_- 服部 剛自由詩7*06-4-18
生後- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-4-17
雨と指- 木立 悟自由詩706-4-17
酔い覚め(サラリーマン諸君!)- ZUZU自由詩1606-4-17
五月- うめバア自由詩3*06-4-17
アーネスト- プテラノ ...自由詩2*06-4-17
三月のうた- りっと( ...短歌206-4-16
マウストゥーマウスネーク- 美味自由詩7*06-4-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512