きりすとが赤くきれいに咲いている
きりすとが青々と茂っている
一本の樹齢二千年の木のように
立っているきりすとは
大きな丸い世界を{ルビ蒼=あお}く包む空にとけゆき
無限の宇宙へと広がりゆく ....
二人の人間が死ぬと、一匹の猫が生まれる。だから
猫の目は 時々 左右 色が違う。
昔、ある国に「世界一美しい王子」がいました。彼は「世界一幸福
な王子」とも呼ば ....
ぼくがつきをみると
つきもぼくをみる
かみさまつきをおまもりください
かみさまぼくをおまもりください
(谷川俊太郎 訳)
....
細やかな雨が
降り続いて
冷えきった体を
温かな
獣の匂いのする
優しさで包んでくれる
エスメラルダ
と名づけられた猫は
カジモドに抱かれて眠る
....
とりかえしの
つかないことを
してしまった
そのひとの顔がみえないところで
おそろしい場所で
またひとつ
大切なものを
ふみにじってしまった
ぼくは
ぬけぬけといきのびるだろう
....
アイツ等はアナーキストの自由を説いた。
その一方で、むなくそ悪い音楽を口ずさむ。
砂埃が立つ。十メートル。いや、二十メートル。
ここから見ると、通り過ぎる石ころは驚くほど速い。
幸福よりも興奮を選ぶ世代―、路上に転がる
ポリタンクから危険な液体が流れるように。
洋服屋の娘は、ハンドバックが見つからない!と
二階の窓からその他一切を放り投げている。
落ちてくる花瓶や本 ....
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった
ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
手に触れるすべての
温度と湿度が
いつもより優しく感じられる
マリオをやれば
たくさんコインを取れる気がする
喪服に袖を通す
今日はもう
泣かずに済むのだと思う
+
....
かみさまようちえんはお空の上にあります
今日は楽しい運動会
お母さんもお父さんもいませんが
こどもたちはみんな元気です
かみさまようちえんにはお花もおやつもおもちゃも
たくさんたくさんありま ....
満員電車の中で溜息をつく
人の間をすり抜けてゆく生暖かい空気
すみません、おります、という声に
押されてできた小さな隙間
赤いランドセルが送り出される
紙くずが舞うホームに向かって
歩 ....
遅い月に
空は揺れ
鳥は眠り
朝の川を夢みる
冷たい光の下の水
海にもなる
人にもなる
雨の明かりをすぎる鳥
灰の轍をひたす水
幾度めかの浅い冬 ....
小学校の、ニ、三年位の頃。どっちだったかすっかり忘れてしまったが、ある時担任の先生から、
「お母さん何の仕事しているの」
と言うような質問をされた。僕は当時から視力が悪く一番前の席順が定位置 ....
よこねっていいな
よこよこよこね
よこよこね
うつぶせよりいーな
あおむけよりいーな
よこねをすると
あたまんなかまーしろ
おくちをあけよう
おおきくあけよう
....
のーみそはんぶん。
ちょきーん。
ろぼとみぃ。ふぃろそふぃ。
ネアンデルタール メルクマール
Pubic UBIK
Music we use it
We abuse it, and ....
プレゼントの
箱のリボンを解くと
中には世界が入っていた
逆さまにして振り落とすと
すべてがからっぽになる
落としたものはどこへ行きますか
一人の部屋で逆立ちをしていると
一日 ....
(その3 園芸屋のおじさん)
おじさんは良く独り言をいっているのだけど、実はそれが独り言ではないということに気づいたのはつい最近のことだ。
植物に音楽を聞かせるときれいな花が咲くという ....
真夏の日差しの照りつける
石畳のオランダ坂を下っていると
左手の幼稚園の中には
元気に足踏みしながら歌う
水色の服を着た子供達
入り口には
ひとりはぐれて泣いている男の子
笑みを浮か ....
何年かぶりに奴と二人で酒を飲んだ
奴に二人目の子が生まれ俺は大事な人を失った
ということは話さなくてもわかっている
からんとタンブラーが鳴いて
ターキーが空いて
みんなおんなじ時間を生きてい ....
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った
詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない
詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
=今日の電話で友達から聞き出した話=
ラジオで「世界最大のカボチャ。重さはどれくらい?」という問題があった。
選択肢は3択。
? one konishiki ? two konishiki ....
誰でもというわけではないかもしれないが、人は多くの場合、記憶の中に原風景を持っている。それは、その人の初めての記憶というわけではないかもしれないが、幼い頃に見た風景がその後ずっと頭の中に残りつづけて ....
恵みは 希望を膨らませ
たわわに 蓄えられて行く
根ざす 大地は暖かく
不自由さに 逆らうことも無く静かだ
希望は満ちながら 腕から零れ落ちて
一面に 撒き散らされる
帰ること ....
2個で150円、
の うたい文句につられて買ったそれは
避暑地の出来事のように
ふわふわと軽く
わたしを照らし
黄色く、寄りそうのでした
夏の酸味と
ひとくち目の
甘い、甘い、 ....
好きなものを頼みなさい
メニューを渡すと
娘はしばらくうつむいて
星が見たいと言う
隣のテーブルにバスがいたので
手を繋ぎ乗る
ひとつ前の停留所で
サーカスを見るために
大半の客は ....
ランブルのデミタスを
すするように飲むと
僕の舌先に
震えるような秋が来た
ドミ二クチノの蒼い絵が
氷のように冷たく見え
飲み干して
しばらく歓談していても
僕の胸のうちの秋は
....
羽虫の身震いが
きらきらしている、音
夜の
羽虫への
局地的な雨上がり、のあと
雨上がりの羽虫の
きらきらの
身震い
わたしが
裸の少女のようであるときは決まって ....
たもつさんの詩集が届く。注文してから、すでに2ヶ月が過ぎていた。発送元には何の罪もない。メールで注文したのはいいが、自分のアドレスを間違って入力していたのだ。いつまでも連絡がこないはずだ。ネットは、す ....
大工は黙々と
もくもく雲を
鉋で削っている
おが屑のような 白い雲
見晴らしもよく
遠い山脈は 透きとおって見える
黄昏 誰も彼もが眼の上に
反芻いようのないことに
さよならし ....
わたしは 鏡のなかで待っている
あなたを待っている
あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる
わたしは みとれて 口ずさむ
月明 ....
あおばさんのおすすめリスト
(15345)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
顕現の人_〜マザー・テレサの瞳に映る病者の内に〜
-
服部 剛
自由詩
5*
05-10-12
猫たちの肖像画
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
7*
05-10-12
「マザーグースのうた」から
-
まどろむ ...
散文(批評 ...
6*
05-10-12
カジモドの猫
-
まどろむ ...
自由詩
3*
05-10-12
ひとでなし
-
石川和広
未詩・独白
4*
05-10-11
転がる石ころ
-
プテラノ ...
自由詩
2*
05-10-11
アーケード
-
プテラノ ...
自由詩
3*
05-10-11
秋釣
-
草野大悟
自由詩
12*
05-10-10
小詩集「書置き」(五十一〜六十)
-
たもつ
自由詩
12
05-10-10
かみさまようちえん
-
チアーヌ
自由詩
4
05-10-10
「街波」【やったよ連詩!やっぱり連詩は楽しいね!】
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
05-10-10
腕ひらき_微笑む
-
木立 悟
自由詩
6
05-10-10
ホステスの母
-
日雇いく ...
散文(批評 ...
15*
05-10-10
よこねっていいな
-
日雇いく ...
自由詩
2*
05-10-10
なーすりぃ・らいむ
-
クリ
自由詩
2
05-10-10
重心
-
霜天
自由詩
6
05-10-10
シリーズ「おじさんと僕」3
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
05-10-9
魔法の文字_ー長崎にてー_
-
服部 剛
自由詩
10*
05-10-9
オンナジコト
-
王
自由詩
3
05-10-9
詩人は傘を忘れる
-
銀猫
自由詩
16*
05-10-9
新しい重さの単位
-
アザラシ ...
散文(批評 ...
6*
05-10-9
わが原風景
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
5*
05-10-8
椎の木
-
しらいし ...
自由詩
13*
05-10-8
グレープフルーツ
-
望月 ゆ ...
自由詩
12*
05-10-8
小詩集「書置き」(四十一〜五十)
-
たもつ
自由詩
12*
05-10-8
秋のデミタス
-
けんご
自由詩
6*
05-10-8
身震い、きらきら
-
A道化
自由詩
8
05-10-8
こっそりと白の時代〜たもつさん詩集に寄せて
-
umineko
散文(批評 ...
18*
05-10-8
「雲と大工」
-
プテラノ ...
自由詩
3*
05-10-7
わたしは_鏡のなか
-
千波 一 ...
自由詩
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