手を引かれ歩く。
懐かしい匂いのする君
その面影は記憶の水底
私が潜水夫になって強く握り返すと
つないだ手には水たまりができて
空の色を映す。


薄暗い緑の茂みの奥までくると
 ....

c かっ
こ」

あれ、かっっ、

スペース、うまくできないや、へへへ。

橙色の光は坂を照らしている。
僕は走っている。
新聞を配っているんだ。
 ....
砂浜に続く小さな花に
潮風が囁けば


あの日の
僕らのはしゃぐ声が

遠く、

残響していて




ふいに、

よせる波が
すべてを打ち消した

 ....
いつか一緒に死海に行こうと
あの人が言うものだから
いつかっていつだろうかと
わたしは鼻をくすぐられる

あまいあまい
ほっとみるくのにおいは
たいようのように
あたたかくて
あつく ....
うなり 波
粒のあつまり
粉の道と坂
星と指の跡


灰に鉛に明るい日
鏡の後ろを歩いている
鳥の背が
曲がり角の露光をまとう


空に鉄の到く静けさ
水 ....
 
 
商品棚に並べられた
きれいなゼリー状のものに囲まれて
カイちゃんが笑ってる
時々ふるふると震えて
何も言わない

床に落ちている
貝殻や干からびたヒトデを
二人で拾う
昔 ....
安全地帯で
おままごと
バラアーチの真下
鬱陶しいほどの香り
白い食器はママのお古
お庭の隅
小さな噴水から
流れる水の音
どこか遠くで
電車が走ってる
蔦の絡まる塀の内側
中空 ....
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
キミのあいさつは
風が頬をなでるみたいで

キミの哀しい歌は
心の奥で優しく響いて

キミの世界には
朝露のひとしずくにも光があふれてた

風がやんで
歌もやんで
静まり ....
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい

幼なじみのあの子も
隣の席の委員長も
さらにはわたしのママまで
患ったことがあるらしい

大人 ....
夏のにおいがした気がして
夜のカーテンを翻す

ヒタヒタ星が汗かいて
慌てたカエルがもがいている

梅雨はまだ来ないのに
あのコはかっぱを毎日着ている

彼はやじろべえ
あっちにぽ ....
薔薇を見に行かなければいけないね
薔薇を見に行かなければならない

薔薇なんて柄じゃないなんて言わずに
心と体を
自分の気持ちと五感とを
ひと一人分
薔薇の中に置きに行かなければ

 ....
これで投稿100個目になりました。

パチパチパチ

一番最初は2006年12月13日でした。
以来コツコツというかダラダラと言うか書いてきましたが
最近はめっきりペースダウンですね。
 ....
ふかいみどりのやまのおく
しろい蝶がとんでいました。
あまりにもしろくて、
やまのみどりに映えていました。
わたしは誘われるように
蝶を追いかけました。

わたしは誰かに置いていかれてし ....
 
 
治りかけの痔が
痒くて気持ちいいのだと
祖父は言った

痔は治りかけてるのに
とも
祖父は言った

私は誰もいない公園の
ブランコに乗り
治りかけの痔について
考えて ....
赤い電車も地下を走る
インバーターの
メロディーを奏でて

浅草/日本橋/銀座/新橋と
旧き佳き時代の繁華街を結び
雑多な電車が駆け抜ける

三浦半島から成田空港へ千葉NTへ
インタ ....
ある日の夕方
わたしはひとりになりました
花に水をやっていたら
いつのまにか
みんないなくなっていました
わたしは
声を出してみました
その声は音になりました
どこかで鳥が鳴きました
 ....
くるぶしを浸した
海の底の
遠ざかる砂に
裏返る
また少し君のこと

舞いあがる
風のゆくえに
どんな不自由をみたの
何もない空に
探してる
君の糸口

いくつかの土くれは
 ....
私は、かよわい手首

白銀の傷痕を握りしめるのがやっとのことだけど

「私って、キレイでしょ」

かよわい手首はコクリと頷くように

リンゴを突き刺した

「私の白銀の傷痕の切れ味 ....
薔薇をあなたに
五月の薔薇をあなたにあげたくて
私はひとり庭をさまよっている

ハーブの花畑を通って
クレマチスの花園へ
キングサリのアーチをくぐったら
そこはもう薔薇迷宮
色とりどり ....
 
 
カラスが鳴く朝が
今朝もやってくる
朝になれば
れいのいい調子で
いつものように
あの声が聞こえてくる
はずだった

としたら?

とでも言わなければならないような
 ....
苦しいのか
悲しいのか
悔しいのか
嬉しいのか
いや全部だ
この涙は
今まで流した涙のなかでも最高級の涙
流すのも拭くのももったいない
ケースに入れて保管しておきたい涙
あの人には絶 ....
風景描写。

足首ほどの深さの川には
この時期多くの人が集う
或る子どもは魚を追いかけ
或る男女は飛び石を渡り
或る老人は側で居眠りをする

風景描写。

一両編成の青い電車は
 ....
私が犬だったら駆け抜けるでしょう

荒野でもなければ、廃れた街でもない

あなたの闇の中を・・・・


あなたは拒絶反応を起こし

その闇に投げ込まれた犬一匹をいかにして殺すか考える ....
 
 
ストッキングの
踵のあたりが破れて
熊の顔になっている

その熊に
首筋や背中を
何度も引っかかれたけれど
僕は死ななかった

真夜中
真っ暗な部屋に
NHKを灯して ....
夏祭りですくった金魚は
10年以上経った今でも元気で
水槽の中を気ままに揺らぎ
ときどき思い出したように
視線を合わせてくる

特に感情は見受けられない

小さな家の小さな水中で泳ぐお ....
夜明け。雨が降っていて僕らは神社で雨宿りしていた。徹夜明けの僕らは相手の膝で交互に眠った。三島はここで死んだね、君が寝ている間、君の短い髪をかきあげながら、あじさいの花が揺れるのを見ていた。


 ....
お昼までの酔い
午後に恐竜が現れてもわたしはしらない
みみずのしっぽは空をむく
定家葛はひたすらのびる
墓にしがみついていたわたしの腕は朽ちた
あなたは植物みたいに芽を吹き出して
わたしが ....
私たちは小さなものであり
小さなものであることの上に
居座っていた
当然のような顔をして指をなめ
ずるがしこい風を読み
来た道を戻っては
前と同じような幼い顔をしてみせた
そうして世界は ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分

「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」

3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫陽花- 夏嶋 真 ...自由詩26*09-5-25
「飯田橋の焼肉屋さんでホルモン食べ放題。」- 太郎本人自由詩509-5-25
砂のキヲク- オリーヴ携帯写真+ ...1809-5-24
死海- ことこ自由詩7*09-5-23
ノート(偽りと陽)- 木立 悟自由詩209-5-23
コンビニエンス・ストア- たもつ自由詩1609-5-23
中空の土- チアーヌ自由詩309-5-23
ベルリン- モリマサ ...自由詩1809-5-23
星に願いを- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...18*09-5-23
はやりやまい- あ。自由詩21*09-5-22
マックはじめました。- そらの  ...自由詩8*09-5-22
薔薇のパラグラフ- 小池房枝自由詩609-5-21
100回目の告白- つむじま ...散文(批評 ...5*09-5-21
サンクチュアリ- 水穏(み ...自由詩4*09-5-21
風になる- 小川 葉自由詩509-5-21
浅草線- kauz ...自由詩10*09-5-21
ひとり- チアーヌ自由詩409-5-21
貝むらさき- 佐野権太自由詩20*09-5-20
リンゴの涙は紅茶のなみだ- ひとなつ自由詩3*09-5-20
ガーデン- 未有花自由詩21*09-5-19
カラスが鳴く朝- 小川 葉自由詩209-5-19
- 新守山ダ ...自由詩409-5-18
風景描写_〜初夏の日〜- あ。自由詩5*09-5-18
貴方は拒絶反応を起こし、その闇に投げ込まれた犬一匹をいかにし ...- ひとなつ自由詩5*09-5-17
- 小川 葉自由詩309-5-16
金魚- あ。自由詩16*09-5-16
階段のこと- 渡邉建志自由詩409-5-16
即興掌詩4点- 佐々宝砂自由詩209-5-16
波紋のように広がってゆく- 岡部淳太 ...自由詩6*09-5-15
脳内麻薬- 渡 ひろ ...自由詩21*09-5-15

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