2分の1に分割された魂
15億9千4百3分の1に砕かれた欠片を
3億の嘴がひとつひとつ祈りをこめて
立ち昇る紫煙は清々しいあるいは
鼻の曲がるような香り
路上に放置されている犬の轢死体
 ....
頬ふくらませ
きみが愛を吹く

おっとっとっと
慌ててぼくは
きみがトバシタ愛を追う
なのに
きみはしらんふり
弾けたしゃぶぉんのように
ぼくから逃げる

たちまちシオレタぼくは ....
夕刻
街に初雪が舞いました、そして23時の空には
輝くオリオン
long time no see!

数年前
雪に覆われて色をうしなった冬の真ん中で
バスでのうたた寝が災いし
予 ....
 空っぽの井戸にバケツをほうり込む少女。
背後の鉄塔は風見鶏さながら―目撃者でもある、
目医者の男が言う。
「どっちを向いていてもかまわないよ。
指をさしてくれればいい。」
その日、言われた ....
ターン
折り返し地点は
とうに過ぎていて

見上げれば
ゴールはそのまま
始まりの場所

そうか
そうなんだね
恋というマラソンは
そのまま
スタートラインに倒れこむこと

 ....
手すりにつかまる
手すりのある国に生まれて
偶然とか必然とか
都合のよい言葉で
意識が今ここにある
手すりに指紋をつけた日があり
手すりの指紋を消した日がある
好んで手すりの話をしたこと ....
ひとつぶのしずくが、ぽおんと空から、落ちてきて、それは
鬼のまぶたにしみとおり、ひとみを濡らし、目からあふれさ
せた、鬼は、目の玉からあふれるものをぬぐおうとしました
が、左腕がないことにはたと ....
病気になると みんな
入院すると思ってる

ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
ここに来させていただいて、
1年が過ぎました。

多くの方々の詩を読ませていただけたこと、
そして、多くの方々に私などの詩を読んでいただけたこと、
こころより感謝しています。

 ....
{引用=夢を見た。}

夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
目の前に 
清らかな川の流れがあった 
両手ですくった水を飲むと 
足元の小さい花がゆっくり咲いた 

村に戻り 
壺に汲んで運んだ水を 
器にそそいで皆にわけると 
口に含んだ人のこ ....
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしまった
沖へとゆっくりこぎだして行く
すでに失ったペダルを懸命に踏みながら

陸のいたる所では ....
わたしが
わたしを忘れるようになって
それでいい
あなたの声がする
欲しいものなんかない
わたしは空を見上げて
空の
落ちてくるのを待っている
運がなければ果物のひとつも
ねえ
言 ....
「 誕生 」という地点から 
「 死 」へと結ばれる 
一本の糸の上を 
わたしは歩いている 

頼りなく両腕をひろげ 
ひとりきりのサーカス小屋の舞台上を 
よろよろつなわたる道化とし ....
「ちえちゃんッ」
「あ、健太郎」
「姉さんこんにちわ。ちえちゃんどないや」
「うぅ・・健太郎・・」
「ちえちゃん、ちえちゃん、おっちゃん来たで。大丈夫か」
「・・・・」
「今寝たとこか」
 ....
跳んでみろ
ちゃりんちゃりん
持ってるな

最近のかつあげは
小銭じゃないらしい
もしもの対策に
ポケットにグロッシェン
いっぱい用意していたのに

グロッシェン
公園のゴミ箱に ....
自慢話うまいひとって羨ましいな
自分のこと話したくても
つい口ごもったりして

自信が無いだけなのかな

たとえばカラオケに行っても
わたしの番になると
他のひと達世間話なんかはじめた ....
どうしてだろうと 口に出すときには もう
半分ぐらい答えを知っているのだ

ただ、
その答えがあんまり泣けるので

海辺の砂地にまぎれてしまえばいいのにと
思うのだ

船虫 ....
大好きな人の肌に唇を押し当てるのが好きで、
その熱と、鼓動を。

生きていることに感謝する。
生きていたことに感謝する。
熱と鼓動を確かめる。
余計なことをすべて省いてしまえば、生きるとは ....
小さな頃に見上げた木
いつの間にか光に消えて

ぬるい陽浴びたシロバナも
今では姿を見かけない

手を出しては駄目なのよ
掴んで壊してしまうから

ほらね。

雲よりはかない水に ....
二本目に火をつけても咽せなくなった。
屋上は広い部屋に過ぎず、
大きく見える飛行機も壁紙のようなものだ。
カッターシャツが二枚、
影を落としている。

(羽虫がまったく入ってこない。
四 ....
 
二人で大好きな
カニの話をした
 
その人はカニを食べるのが好きで
ぼくは見るのが好きだった
 
その間
大切なものに形はない
なんて嘘をつく必要はなかった
 
明日お嫁に行 ....
語らないでいると
ケニアがある
暗闇の中
愛美が物語の続きをせがんでいる
言うなれば足だ
五本指のソックスで
地表が埋め尽くされていく
人に理由などないように
人であることに
理由な ....
夕映えを湛えた水面は
紅葉の最後に火照り
林に、ひっそりと隠れて

  雲場池

湧き水の注ぐ豊かは
常に清冽を極め
水鳥の、
その羽根の下にある深さを忘れさせる

黄色や褐色の ....
孕まないことにすがるのはよせ、と
男は背中にいろいろな武器を背負う
産卵を邪魔しないで、と
女は腹にいろいろな楽器を抱える

部屋の中がけむくじゃらになって
お互いの顔も見えないのに
ど ....
ねぇ

ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ

もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ



むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、 ....
空はいつからか
うそをつくことを忘れたようだ






また 冬に近づいた







寄せ集めた言葉で
とりあえず冬を迎える準備をした






 ....
長く 細い
透き通った階段を
降りていった

さっきまで
長く 長く 昇ってきたのに
 ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました


おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちび ....
猫のながぐつ、なっちゃんは
アヒルのくちびるで
せんべいをコリリ
よくきたね
あくしゅ、あっしゅ


星のくつした、さくらんぼ
唄いながらお絵かき
なっちゃんは、ようせい
(たんぷ ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
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ポエト- リーフレ ...自由詩207-11-19
ぽっぺんぽこぺん- 九鬼ゑ女自由詩207-11-19
オリオン- 石畑由紀 ...自由詩12*07-11-19
バケツ- プテラノ ...自由詩1*07-11-18
ゴール- umineko自由詩4*07-11-18
理由- たもつ自由詩407-11-18
鬼の左手_(1/3)- mizu K自由詩307-11-18
入院- たちばな ...自由詩32*07-11-18
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ミッキーに会いに- とうどう ...自由詩20*07-11-16
水のふしぎ_- 服部 剛自由詩8*07-11-15
会話- たもつ自由詩2207-11-15
わたしがわたしを忘れて- よしおか ...自由詩7*07-11-15
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さよなら、お守り- 木葉 揺自由詩4*07-11-13
ひより- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-11-13
答え- リーフレ ...自由詩307-11-13
残響の鳴り止まない、あらゆる季節とその日々の中で- rabbitfighte ...自由詩8*07-11-13
木漏れ日と影- 揚羽 欄 ...自由詩5*07-11-13
遠景- 月見里司自由詩307-11-12
予定- たもつ自由詩707-11-12
- たもつ自由詩1007-11-11
雲場池、入水- 銀猫自由詩15*07-11-10
夜の目- 手乗川文 ...未詩・独白2007-11-10
ねぇ- わら自由詩26*07-11-10
五つ目の季節- なつぎ自由詩27*07-11-10
青い薔薇- 刑部憲暁自由詩307-11-9
あかね色の慕情- 渡 ひろ ...自由詩24*07-11-9
なっちゃん- 佐野権太自由詩19*07-11-9

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