この間から
いろいろ
ややこしいことやめんどくさいことや
何やらかんやらあって
きのうの
カウンセリングのレッスンでは
カウンセラー役をやる気にもなれず
というか
部屋に入った途端
 ....
長い列車に乗る
弟が先に座って待ってる
向かい合わせになり
二人でハムを食べる
好きだったケチャップ味が
どこまでも続く
入浴もあったが
傷が目立つので
やはり列車でよかった
せめて ....
庭の金魚池の
ホテイアオイに
卵がくっついていた
みたい

亀の水槽で
生まれたけれど

ぼくは
亀ではありません
瑠璃色や萌黄出す緑色と原色の花々が
ゆらゆら揺れている中
灰や雪を見いだすのは容易くはない
家中が電化されていくと
囲炉裏も暖炉も滅多に見つけられず
たまにあったと思って覗くと
金魚や ....
あ あ あ あ ぁ



Hくん

きみの真似する数学の先生が
とても好きだった

ん、あれだね、あれ
という言葉を発する間に頭の中では
いくつもの公式が飛び交っていたという
 ....
なぜそこに居るのか分からなかった
気が合う仲間たちから離れて
早く一人になりたかった
そう思えば思うほど
一人になることが怖かった
通いなれた八王子の雀荘に
喪服姿の若者が四人

「最 ....
そういえば、春をずっと待っていたのです。春らしからぬ、風に身をよせ

いつのまに桜は散ってしまったの?桜のように私も消えたい

その月を明るくなるまで探してた。君も見ている青い月です

一 ....
虹色の服を着た少年が 
壁をよじ登る 

若い母は 
きゅっ と眉をしかめ 
平手で幼い尻を 
幾度も叩く 

( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた ) 

母の隣に座らされた少 ....
戦争が終わって
俺は窓辺にサボテンを飾ってみる

戦争が終わって
俺は愛のあるべき形を知ったのだ

戦争が終わって
俺は誰も彼も愛しまくる




 フィルピンパブで働く女を
 ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
大雨が降ると川は決まって氾濫した
田畑や家はその度に浸水した
人々は土嚢を積みポンプで水を汲み上げたりしたが
結局は自然に水が引くのを待つしかなかった
ある年、河川管理者である県によって
大 ....
{引用=


  ? 彼



味噌っかすの子でありました

家での安らぎの場所は押入れの暗闇
たいていそこで うつらうつらと

青空と雲
黄昏の風と 夕焼け
を眺めている ....
門限を破って忍び足で帰った玄関先に
どっしりと仁王立ちしていた母も

どんないたずらをしたのか
子供をガミガミ叱っていた怒り肩も

男の不実の証拠を
ポケットから見つけちゃった隣のお ....
ブルース聴かせて
友達がそう言ったのはいつだったろう
その夜に僕たちは並んで写真を撮った

この町を出ていくと聞いてから
僕は戸棚を漁って古いアルバムを捜しているのだが

少し ....
(そこはそらのとおりみち
なもないとりがとんでいて
はながたくさんさいている
そんなゆめをみた

ゆめはずっととおくまでつづいていて
そらはすんでいてとってもきれいだった
だからきがつか ....
意味はと聞かれても
答えられないけれど
「す」という響きは
なんだか心地よい
心に角が生まれた時
「す」という音は
角を滑らかにしてくれる
「ふう」というため息よりも
言い始めに肩があ ....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた

いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした

透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
さあ 遠い 遠いだろう
線路がどこまでも広がってる 遥か
矛盾の地平線を越えて

此処にはもう何も走らない
ただどこかの荒れ狂った国の
少女の吐いた溜息が風葬されるだけ

視点が届かな ....
個室のテレビで 
モノクロの映画を見ていた 

画面に映る
その古びた部屋には 
一台のストーブがあり 
上に乗せた{ルビ薬缶=やかん}の口は 
いつまでも湯気を昇らせていた 

無 ....
「 みなさ〜ん 
  ぼくのあとについてくると 
  穴に落ちますよ〜     」 

背後から 
ぞろぞろと 
杖をつくお爺ちゃんや 
車椅子をこぐお婆ちゃんが 
頼りない 
ぼく ....
風の中に夏がいる
瞳を輝かせている夏がいる
汗の匂いが風を通して
伝わってくる

じりじりとする太陽の
その気温に負けないくらいの
心に燃えるものを抱いて
一生懸命の夏がいる

結 ....
 RADWIMPSの『ふたりごと』を聴きながら空想していると現実感が無くなり浮遊している気分になる
 部屋は太陽に飲み込まれたように真っ暗だ
 無限の時を刻んでいるように聞こえる置き時計は僕達には ....
日中はデイサービスに集まり 
賑わっていたお年寄りも 
それぞれの家で眠りにつく頃 

明かりの消えた広い部屋には 
残って日誌を書くぼくひとり 
静まり返った夜の老人ホーム 

天井 ....
 

下衆な旅人たちの呼吸がいやらしく明滅して、風がその隙間を縫うようにして湿ってゆく。隣を行くふじたくんは普段より一回り大きくなって、顔面をぬらぬらとひからせる、るるりら、ひかり、揺れているのは ....
帰る。

父の元へ帰る。

いや―
父は、いない。

だけども、死んでなんかはいない、
らしい。

(父の大きな肩を見て、育たなかった。)

(父との思い出、あれはもう、小学生 ....
折れた木の枝は
交尾中のティラノザウルスのよう
街路樹は
地面から生えた手のよう

夜の散歩道には
昼間に見えない
不思議な生き物たちが
姿を見せる

地面に映る  ....
君について知りたいことは山ほどある
君とはもう別れてしまったものだから
僕は飛行船に乗って旅に出る
美味しい水も持ってね

お母さんと7うまく行ってる?
体調はどう?
薬は飲んでる?
 ....
腹を空かせた蛇が
宇宙を丸呑みしたそうな
大きな口を開けて
パクッといった

宇宙は蛇の腹の中にあって
時折酸性雨のような
蛇の胃液が降り注いで
少しずつ世界は消化されて ....
平べったい横の線を辿りながら歩く
垂直にかけられた梯子には
立ち入り禁止の暗黙
手をつなぎ誰もが
出し抜かないように監視し合い
貼り付けられた笑顔に笑みを返す

でもいいのさ ....
ぼくをいじめないで

ぼくは消しゴムだから
えんぴつで書いたものを
消すために生まれてきたんだ
だから
ぼくに直接えんぴつで書くのはやめて
さらに
えんぴつは書くものであって
注射器 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いろいろ悩んでいる場合ではないのだ- weed & s ...未詩・独白4*07-5-16
扇風機にコエ- たもつ自由詩607-5-16
亀の水槽で生まれたよ- weed & s ...携帯写真+ ...2*07-5-16
*灰と雪*- かおる自由詩10*07-5-16
[扇風機にコエ]- AB(な ...自由詩407-5-15
麻雀- Tsu-Yo自由詩2007-5-14
【短歌祭参加作品】春を待っていたのです- たにがわ ...短歌507-5-14
虹色の少年_- 服部 剛自由詩11*07-5-14
終戦- Tsu-Yo自由詩1307-5-14
電車- 小川 葉自由詩5*07-5-13
やわらかい肩- たもつ自由詩1107-5-13
ある親友- まどろむ ...自由詩14*07-5-13
*やわらかい肩*- かおる自由詩9*07-5-13
ブルース聴かせて- 黒田人柱自由詩2207-5-13
夢の中の夢- 白昼夢自由詩6*07-5-13
- ぽえむ君自由詩6*07-5-12
炭酸レモン- Rin K自由詩43*07-5-12
くぐもる声が届くのは、くもりガラスのこちら側- ピッピ自由詩607-5-12
古びた部屋_- 服部 剛自由詩407-5-12
お婆ちゃんのきっす_- 服部 剛自由詩8*07-5-12
風の中の夏- ぽえむ君自由詩9*07-5-12
『ふたりごと』を聴いて思い出すいつかの記憶と夢- はじめ自由詩5*07-5-12
「_贈りもの_」_- 服部 剛自由詩7*07-5-12
酩酊名店街- たたたろ ...自由詩107-5-12
父のこと(やすりをもつ)- 蔦谷たつ ...自由詩4*07-5-12
夜の散歩道- なかがわ ...自由詩3*07-5-12
低い飛行船- けんご自由詩207-5-12
蛇の腹- なかがわ ...自由詩5*07-5-12
正しい路- なかがわ ...自由詩1*07-5-12
消しゴムの本音- ぽえむ君自由詩7*07-5-11

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