目力が 無くなって行く
見える世界は 変わらないのに
段々と 垂れ下がって 行くんだ

それでも 生きるんだ
活きてるんだと 言い聞かせる

ギラリとニラみを利かせたままで
日暮らし  ....
この夏は
すごく暑かったから

キャミとレギンスで
過ごした

冬でも
ぺたぺたと素足で
フローリングを歩く

身体を締め付けるものは
キライ

アクセサリーはしない
アナ ....
がらん、とした外野席から君だけが一人
僕しか立っていないグラウンドに向けて
精いっぱいの声援を送っている
昔っから運動が不出来だったが
バッターボックスから飛んで来る
白球を捕えて、ホームべ ....
夜 お手洗いに起きて
階段をトントンと
降りた

リビングでひそひそと
話す
父と母の声が聞こえた

 あの子は冷たい子だね

母は言った

一瞬 なんのことか
わからなかっ ....
おもしろいいろ
しろいいろ
しろくまのいろ

しまうまのいろ
しろかくろかわからない
しまうまのいろ

きりんのいろ
きいろにたくさん
てんてんがあるいろ

サバン ....
君は、手にしたハンマーで 
今迄何度も、壊して来た 
目の前に架かる幸福への橋を 

そこへ詩人がやって来て 
橋の消えた、川の濁流を 
ぶざまな犬掻きで渡り  

向こう岸で、ハンマ ....
戸惑いと 哀を 感じられたならば

どちらの方が 他人の感情を
より 動かすことが 出来るの

僕には 分からない
君よ 教えて呉れないか

まだ 分からない
まだ・・・

★, ....
冬の中山、新馬戦。14頭立ての芝1800m。
ゲートが開いて一頭だけなかなか出てこない馬がいた。彼だった。
大きく出遅れて4角まではとことこ付いていき、直線だけでごぼう抜き。2着に入る。
ラ ....
 
 
昨晩、言葉をひとつ忘れ
人との会話がおぼつかない
壊れてしまった
ジュークボックスのように
 
直射日光に溶けていく日傘や
くもの巣にかかった小さなプロペラ機
そんな類の話を ....
五歳が
小さな手で拍手すると
泡がわれる音で
リズムがはじけて
色とりどりの
風船のいぬが連なって走り出す

お子さまランチのイギリスの旗は
ご飯の上で頂上を知らせ
倒れる直前にその ....
チクタクと 刻む鼓動に 震えるのは 
一体 何?

深く 物事を 考えるのが 大好きだった 
あの頃

酔っ払いの 戯言だって
耳と目を 一緒に閉じても
心まで 締め出すことは なかっ ....
もうこの星にもあきたな
みたいなニュアンスのことをいったら
母が泣いた
家族っておもしろいね

うすっぺらい
あかるいオレンジの空から
褐色の脳がえんえんおちてくる
どこ ....
役場に呼ばれて俺は行った
お前が確定申告をしなかったがために
県民税・市民税の徴収に差し支えが出ている
ついては指定の日時に必ず出頭するように
そんな葉書が送られてきて困るのは
俺には確定申 ....
顔が 歪んでゆく 

彼女の表情を見て
自分の辛かったときを 思い出した

この傷は もう僕に
何も 語りかけては くれない

夢の中の 大切だった 貴方
今日は 貴方の情報を GE ....
 
 
パンを一口かじる
柔らかくて美味しいので
生きた心地がしない

少年が救急車の真似をして
変電所の方へと走っていく
その距離と速度の先に
助けなければならない人がいるのだ
 ....
あれはフラスコみたいなものだった
化学反応が期待される液体を溜めておく容器
そしてそこに時おり栓をしてチューブを突き刺す
煮えてもいないのに液体と固体はグラグラと泡立って
それは恐らく酸を帯び ....
いつか書こうと思っていたものに竜巻があります。
あれは何年前だったでしょう。
天気のいい日に 屋根に布団を干したのです。
家のすぐ裏が山になっていて日暮れもはやいので
午後三時前には部屋の中に ....
三ミリ
ほど
白い部分が見えるまで伸びた爪

今日も放置した
自分の


誰かの爪が
食い込んだ
自分の爪より大きく厚い/turn off.



痛みには種類が、
 ....
川の岩盤を流れる水は
岩盤の裂け目から
襞の入った白いレースのカーテンとなり
直下の岩盤に落下した水はまた元の流れとなり

水は岩肌を滑るように流れ
そのぬめぬめした岩底には
泡一つ遠目 ....
チャペルの鐘の音 
ハレルヤのゴスペルの響き


祝福の音色を浴びてキラキラ輝くのは
淡いパステル色の金平糖
小さな羽根を羽ばたかせ
あなたのキューピッドが運んでくる。


甘い砂 ....
今朝、ベランダの鉢植えから
見たこともない形をした花が
頭を覗かせていて

わたしは
この町に越してから
数ヶ月ぶり、に
カーテンを開いた




カラーボックスの大半 ....
子どもが18人います

一日に3人殺します

何日で殺せるでしょう

生き死にの話をするとひとが立ち止まる

がちゃがちゃ 

誰かが

わたしの筋に刃をいれて

筋とりを ....
 
 
土手に生い茂る草と草の間に
誰かの忘れて行った眼が
うずもれている

眼が見てきたものの記憶は
その中には残っていない
ただ、かつて前にいる人の涙を見て
自分も涙を流した気が ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
美しいもののために
わたしの泥がたちあがる


言葉は手段になり
舌も歯も唇もメディアになる
ぜんぶ私のもの
だったのに


どうしてだろうわたしは
どうしてだか
人間になって ....
 億ヘクタールの 芳醇なる農地と引き換えに 
案山子はカラスたちの力を借りて、革命を成功させた。
おかげでメリーゴーランドの木馬は次々に死んだ。
生き残りもいたが、
そいつらはクビになった。あ ....
 昔、近所に即興詩人がいた。即興詩人は髭を剃れば三十代前半で、無精髭のままだと五十代後半といった容貌だった。優しそうな一重瞼と筋の通った鼻と、あと、誤って舌を噛んだら痛そうな犬歯が印象的だった。背は小 .... 君の言葉を もっと感じたくて
くだらないような会話でも

夜空が綺麗だったことを
思い起こさせてくれるような
楽しい会話 悲しい涙

全て 受け止めてくれた 君だから
僕は 魅かれた
 ....
捜してきます と書いたメモを
台所に置いて 家を出た 午前三時
まだ 真っ暗な道をひたすら運転する

公園 飲み屋のある所 よくわからない道
夫が 電話のひとつもよこさないで
友達と飲んで ....
不必要な話はしない
ぼくたちにはもうあまり時間がない
飾りもときには必要だけれど
いまはそういうときじゃない

死んだ蝉が生き返ることはない
でも地面の下では
蝉の幼虫たちが生きていて
 ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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浮かんでは消える。- かいぶつ自由詩310-9-26
冷たい子だね- 森の猫自由詩7*10-9-26
サバンナ- 小川 葉自由詩310-9-25
虹の橋_- 服部 剛自由詩510-9-25
*うさぎ- 藤鈴呼自由詩2*10-9-25
「名」馬列伝(18)_ノーザンポラリス- 角田寿星散文(批評 ...510-9-25
部品- たもつ自由詩710-9-25
五歳の風船のいぬ- さだあい ...自由詩710-9-25
チクタク- 藤鈴呼自由詩2*10-9-25
本当はいくつなんですか?- モリマサ ...自由詩710-9-24
かに座12位- セガール ...自由詩1610-9-24
*新しい朝- 藤鈴呼自由詩2*10-9-24
歯形- たもつ自由詩1010-9-23
夢万夜- 木屋 亞 ...自由詩3*10-9-23
目撃したもの- 砂木散文(批評 ...4+*10-9-22
敬虔なる- 榊 慧自由詩1110-9-22
吹割の滝- ……とあ ...自由詩10*10-9-22
sweet_wedding_sweets(祝福の歌)- 渡 ひろ ...自由詩20*10-9-21
シエスタ- 山中 烏 ...自由詩6+*10-9-21
休刊少年ジャンプ- イシダユ ...自由詩610-9-20
- たもつ自由詩410-9-20
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
引力の場所- 因子自由詩510-9-20
案山子革命- プテラノ ...自由詩210-9-19
即興詩人- 豊島ケイ ...散文(批評 ...4*10-9-19
*クルクル- 藤鈴呼自由詩2*10-9-19
はずだけど- 砂木自由詩10+*10-9-19
不必要な話はしない- 佐々宝砂自由詩610-9-19

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