幼い虹が
水たまりを駆けてゆく
窓を流れ 昇る曇
誰かが何かを読む声が
水路の終わりに響いている


空に迷う鳥の声
白に降りる白の声
割れた渦にざわめく森
 ....
水の底で
むかいあっている



水草が
こちらを見ている



水面の陽はむらさき
月が 横切ってゆく














 ....
灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた


青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽


不親切な
海への道のり
 ....
眠ってすごせれば楽しいかもね

男がうちに来たのです
「酢は入りませんか」と
ああ、
酢売りか...
そう思って
「入りません」
と言おうと玄関に行くと
男は
強引に入ってきました ....
──わしが死んでも
  この時計は捨てんでくれよ

親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる

祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ....
四葉クローバーの芽が出て来た

ペットボトルに 100均でゲットしたフタつけて
ジョウロ代わりに パッシャパシャ

水をあげると 喜んで
暑さに めげずに 笑っているよ

左鉢が  ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも  ....
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。  ....
北の果てのとある国 閉ざされた凍えた大地 流氷漂う暗い海峡
灯台の灯りさえ今にも夜に飲み込まれそうなそんな港街

幾人かの荒んだ風体の若者達が流行りのリズムにあわせて
からだを揺らせながら焚火 ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
祝日は丸い氷でウイスキー飲む父の絵は直線ばかり エレベーターがある城なら行く ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく 
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています


ひと ....
脱ぐかといったら脱がない
深夜の湿度を保った風に揺られながら
海辺をきみと歩く

曖昧なことを
ことばで表現したがらないので
わたしの質問はいつも夜の闇に消えていく

星々だけ ....
使い古されたこたつテーブルにCDや本を平積みにして、それらのもたらす光彩に自然な無関心で向き合い、もはや暑苦しいだけで役目を終えたこたつ布団のひそかな熱に足を包んで、私はいつもの部屋にいつもの姿で座っ .... 浅い眠りから覚めて
声を聞いた
ようやく橋を渡りきったんだ
そしてあなたが待っていた

片手には宝石を
もう片手には駐車券を
その瞳にはあふれんばかりの
頑なな愛をたずさえて

溶 ....
ゆらゆらと

洗面器に貯めたぬるま湯

三日間

布団で眠る事が出来なかった髪の毛を洗う…。。

(普通が何なのか、解らない日々…。。)

ゆら・ゆら・ゆらり・ゆら・ゆらり…。
 ....
ほどよく生きる 風にまかせて
古木のように悠然と大地に根を深くはりめぐらせて生きれたら
若木のようにしなやかにすっくりと空をめがけて伸びれたら
どんなに素敵なことだろう

でもいまの自分のう ....
定価一万円の服を買った日

これはよそ行き様と決めて週に一度

着ることを安らぎとしている。。

○春は、リボンのカットソー

○夏は、麦わらのカンカン帽

○秋は、大判のストール ....
呟いた一言が

急行電車に巻き込まれ

ほんの一瞬

そこにいるのか/いたのかも知らぬままに

遠くへ・遠くへと

引きずられて行く…。。。

曲がり道のその先

塀と塀と ....
折角出会った翼に
嗚呼 今日も 触れられなかった

触れてしまえば 人間臭くなって

君は もう
二度と
飛びたてぬのかも 知れない

そんなコト 分かっていて

人間界の  ....
簾越しに夏の太陽

舗装されていない通りの先

木造の橋をトコトコ渡る

爺一人

手ぬぐいを首に巻き

麦わら帽

やぁと挙げた掌に

いくらか赤みを帯びた顔の皺

 ....
小さな小さな箱の中で
僕は不快な虫になった
それはとても静かな箱だけど
時折川の流れの様な音が聞こえたから
多分、人が捨てた河原のマクドナルドの箱の中

僕は小さな虫だから
箱を開ける事 ....
先生が、いい子いい子言って
わたしのあたまをなでる。
土のにおいのする、ざらついた手のひらが
高いところから降りてきて
ちから強く、あたまをなでる。

いい子いい子、土人形よろしく捏ねられ ....
      だいたい、おかしいと思うんですよ
      市販されてるレシピ本なんか見ると、粉とか全部10グラム単位じゃないですか
      本当にそれで大丈夫なのか、と
      厳密に言 ....
「ロケ地が このビルなんてさ」
ドラマのロケ地で実際に働く 女性は女優ではない

朝6時入室 入室ご蛍光灯スイッチをすべてON
17時 続々と「おつかれ」とか言い合い 
ド ....
ペン回しで入学できねーかなー ゆで卵じゃなかった 左手から花が出るはずでした 舟を漕ぐ。
昏い水面。
舳先の灯りに、身をよじるさざ波。

ぐっと櫂を引くと、私とおなじ力で、圧し帰してくる
水の確かな、手応え。

立ちこめるミルクの霧を透かしても
目指す岸辺がどこ ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こがね_さまよい- 木立 悟自由詩413-6-16
ノート(二水)- 木立 悟自由詩313-6-16
ノート(50Y.6・14)- 木立 悟自由詩313-6-16
夢か現か幻か- 初代ドリ ...自由詩313-6-16
親父の遺言- そらの珊 ...自由詩1713-6-16
フタつけて- 藤鈴呼自由詩2*13-6-16
不思議の杜- 梅昆布茶自由詩1413-6-16
あの猫の名前はマダナイっていうんだ- るるりら自由詩20+*13-6-15
ギャング- 梅昆布茶自由詩1013-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
祝日は丸い氷でウイスキー飲む父の絵は直線ばかり- 北大路京 ...短歌413-6-13
エレベーターがある城なら行く- 北大路京 ...自由詩413-6-13
me- るるりら自由詩10*13-6-13
海が知っていること- かんな自由詩6*13-6-13
血縁- 葉leaf自由詩613-6-13
二十歳- アオゾラ ...自由詩7*13-6-13
おバケ- 梓ゆい自由詩3*13-6-13
ほどよく立ち枯れる- 梅昆布茶自由詩1113-6-13
お嬢様- 梓ゆい自由詩313-6-11
結末- 梓ゆい自由詩113-6-11
君の巣- 藤鈴呼自由詩2*13-6-11
木の橋- ……とあ ...自由詩14*13-6-11
- プル式自由詩713-6-10
わるい子の小道- 凍湖(と ...自由詩4*13-6-10
プロフェッショナル、かく語りき- 伊織自由詩5*13-6-10
ベイベー、都市化しないで- るるりら自由詩8*13-6-10
ペン回しで入学できねーかなー- 北大路京 ...自由詩413-6-10
ゆで卵じゃなかった- 北大路京 ...自由詩11*13-6-10
左手から花が出るはずでした- 北大路京 ...自由詩613-6-10
舟を漕ぐ- 凍湖(と ...自由詩5*13-6-10

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