ヒーターの前で
犬とネコがひとつに丸まって
弟は買ってもらったロングボードを
組み立ててる

新しく買ったココアの缶を
さっそく開けてお湯を沸かす
お姉ちゃん

冬が終わったら
 ....
 
 
声が聞こえる
とても遠いところから
すぐ近くから

ここにいるよと
声が聞こえる
わたしの隣の席から

贈り物が届いている
箱を開けると
欲しかったものばかり

微 ....
 
 
桜の花びらに見えましたが
それはお墓でした
とても小さな墓石でした
とても小さな人が
入っているのだと思いました
ところどころ緑に苔むして
たしかにそれでも
桜の花びらに見え ....
マジャン と聞こえたので
えっという顔になった私に
中国人の友人は ジェスチャーをしつつ
マジャン と言う

なんとなくそのしぐさから
ああ マージャンね というと
日本では マージャン ....
 
 
今日はワカサギが良く売れる
いつもは店の奥まったところに並べているだけなのに
学生も社会人風の人もノートや鉛筆には目もくれない
いっしょに良い匂いのする消しゴムや
綺麗な色の蛍光ペ ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
わたしたちがみみにする
しにぎわのうた
そのうたをきいても
みすてることしかできない

ゆるやかにつながっていることは
すばらしいことですね
おおぜいのひととふれあえるのは
すてきなこ ....
風には、小人が住んでいる
足下は悠々として、涼しそうである
公園で、自転車を漕ぐ
膝関節に続く曲線は、
数式で表せそうなほど美しい。
遠くに、雨が降っているのが見える
大粒で白く
僕は濡れずに立ってい ....
名前を知りません、
ごめんなさい、と言います。
花を花と言います。
しかし、君には、
きっと、それなりの名があるのでしょう。
僕は、君を表せません。
散歩をしていると、思うのです。
なんて少ない言葉で ....
冬、
前歯がのびる
冬、
前歯がのびて
冬、
痛みが
かじかんでいる
たもとに
つっ立っている

おおきな動物の
からだを
すりぬけながら
人間同士が
殺し合う
ころしあ ....
いくら考えてみたって、それは
途方もなく大きな壁だし
やっぱり誰かの覗き穴なのだ


漏れてる光は淡くて黄色くて
きっと幸福を形にしたものなんだけど
爪あとに似た影も見えるね
だからき ....
テントの外は暗い闇
ブランコ乗りが落ちた。
テントの外に青い月
ブランコ乗りは落ちた。

 ネットはあった。
 多分あった。
 けれどもその
 網目は広い。
 
テントの中は無人で ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた

とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった

ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
 ....
三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている

穏や ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね


アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい


みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
 ....
ふと

足を止めたのは
なにかあったからでなく
なにもなかったからだった


足の裏になにかをうったえようとする
灼けた砂のいろがわかる
まわりの景色とおんなじはずだ
きっとそうだ ....
国道四号線のブルース   作者 構造   1000番出版555シリーズ 

 作者の構造氏は1977年に生まれた。(と、後書きに書いてある)作品のほとんどは学生時代から2008年あたりにかけて書か ....
燃え尽きる?
この私が?

まさか


旅人達は 言うだろう
疲れた と

父親達は 言うだろう
困った と

学生達は 言うだろう 
面倒くさい と 


私は言わな ....
 京の都、土御門大路を、八つか九つかくらいの男の子が辺りを見回しながら歩いておりました。
 そのうち男の子は、市の雑踏へと入り込みました。
 烏帽子に水干姿の男やら、市女笠に垂布の若い女、上総か常 ....
無名のままでいい

無名のままでいい

ありのままで、あるがままに、俺は人生の脇役で構わない

もうウンザリだ…有名になんてなりたくない
なったらなったで舐められる

だって相手と上手く話し合えないか ....
 
夕方の公園で男が一人
ブランコをこいでいる
くたびれた感じのスーツを着て
サラリーマンのようにも見えるけれど
首から上に頭は無い
代わりに
水の入った水槽が乗っかっている

水槽 ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
鉄道都市にある高層ビルディングのてっぺんにて
皇帝ペンギンが一羽
光ったり消えたりしている。
(蛍みたいだ)
西方から見るといくぶん寂しげな東の巨人のなかで
光る皇帝ペンギンは真夜中の迷える ....
 
 
まだ生まれていない
君を心配してる

生まれたら
誰も経験したことのない
君の人生が待っている
君が君であるために

僕は何度か死にかけたことがある
鼻先を
時速百キロ ....
 
 
なにも無い
遠いところから
君はやってくる

名前を持たずに
やってくる
君の名前を考えている

夜十時で閉店した
ジャスコの二階フロアを
エスカレーターの下から
少 ....
科学者風の初老の男に案内され僕は

たわいない冗談もいいながら気軽に

バイオハザードのそれかと思うくらい

深い地下まで降りて行く。

科学者風が見せてくれたのは

マグロ大の深 ....
こいびとは
ずっと
眠っている
こころを
腫らしながら
そこには
あらしのような
晴れ間が
ある

そこにだれがいけるの?

ずっと ひとが いない

彼女たちが
つよく ....
つぶやく、と、言葉が
僕をポケットにする
だから何でも入るし
ピアノだって上手に弾ける
ピアノを弾くと父はだんだん丸くなり
丸くなった背中を母が高く馬跳びする
着地したところはす ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Fence_of_lettuce- mizunomadoka自由詩310-4-7
春の席- 小川 葉自由詩510-4-6
童話(おやすみなさい)- たもつ自由詩1710-4-5
赤い言葉- 砂木自由詩6*10-4-4
文具店- たもつ自由詩710-4-3
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
しにぎわのうた- 紀ノ川つ ...自由詩3*10-3-31
風には(春について2)- クローバ ...自由詩3*10-3-31
名前を知りません(春について3)- クローバ ...自由詩5*10-3-31
lower- イシダユ ...自由詩410-3-31
ひみつ- あ。自由詩15*10-3-30
ブランコ乗り- 亜樹自由詩210-3-28
娘よ- 森の猫自由詩8*10-3-27
季節- 岡部淳太 ...自由詩310-3-26
花見直前- ……とあ ...自由詩10*10-3-25
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
ごめん雪舟、君の涙の味だね- ピッピ短歌1610-3-23
ふと- 因子自由詩3*10-3-20
詩集評_国道四号線のブルース_構造_1000番出版555シリ ...- リーフレ ...散文(批評 ...3*10-3-19
【カーネーション】- つむじま ...自由詩5*10-3-19
going_to_the_moon- チアーヌ散文(批評 ...110-3-19
舐められない自分の作り方- TASKE携帯写真+ ...210-3-18
- たもつ自由詩710-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
ペンギンの光- 楽恵自由詩1410-3-13
尊さのその先- 小川 葉自由詩4*10-3-13
- 小川 葉自由詩5*10-3-12
地下水脈のさかな- フミタケ自由詩710-3-12
さ_もん- イシダユ ...自由詩410-3-11
ポケット- たもつ自由詩1010-3-11

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