何か大切なことを知らないまま
僕らは生まれた
何か大切なことを見つけるため
僕らは生まれてきた

僕らはまるで
食べても食べても太らない
アフリカの子供
満たされない気持ちは
 ....
羊たちが目覚めて草原をさまよう、朝の陽は山々にさして、青みがかったきみの虹彩に映るのは昨日落としたまま忘れてしまったきみの幼年時代だ、きみは蜂のように騒ぎながら羊たちと踊る、朝の食事の合図が聞こえてく .... 初詣デート前日

明日 お参りした後
おみくじ ひくことになるだろう

『大吉』か『大凶』じゃないと 中途半端だから
さきに神社に行って『大吉』か『大凶』出るまでひいておこう

『大吉 ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く

ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて 
うたた寝をしている

ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
{ルビ空=から}のビニール袋を 
ゴミ箱に投げたら 
口を開いて 
ふわりと立った 


 すべてのもの
       を
       で
 すいこみそう 


気づくとぼく ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
神さまに与えられた特別な権利を持て余しながら、
風に身を任せ流れるままに言葉を紡ぐ。
星の瞬きを数えながら隣にいれた日々を、
今でも僕は忘れちゃいないよ。

あっという間の太陽は子供の時代を ....
悪魔を見た
安いビニルの身体で
人の空虚を食っていた

記憶は物質だかんの
食えるんじゃ
塩気やら辛味のある
辛気臭えのが美味え

長すぎる手を
折り曲げて立ち
瞳は大きいが細め ....
還ってきた
眠りの海から
少女たちが
空の窓をひらく
光がくる
鳩がくる
少女たちの鳩だ
待っていた
この朝を
この命を
おそろしいほどに
光を浴びて
はかないほどに
人に ....
午前の木漏れ日に
瞳をうつし
手を差しのべると
遠い煌めきの中
太陽を追いかける
私がいる

木は語らない
何故ここにいるのか
何故いつの日か
いなくなるのかを

私は風と話 ....
都市部には真っ黒な雨が降り
空を染めて夜が始まる
世界中のカーテンは
住人を慰め始める
高い声は犬の声
盛りをつけた犬の声

許しはいらない
首輪は遠くの国に繋がっていて
引っ張れば ....
オープニング
どこまでも行く
つきあたりを右折
空港がある
  教師のAさん(仮称)は空港を黒板に板書していく
  重要なところは赤いチョークで
  重要だがそれより重要度の低いところは黄 ....
(きみは近く
 足元から古い崖が、伸び悩み

 きみはすぐ下のことが分かる)

 ひどく、近く
 じっとしている
 長いこと
 息を奪われて、呑みこんだ夜
 ふさわしい音はながれ ....
高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて



大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる

しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....

家の前の道路はアスファルトで覆われていなかった
雨が降ると水たまりが出来て
長靴で入って行って遊んだ
夏の前

学校を休むと
斜め隣に住む同級生が
授業の内容を四つ折りにした白い紙 ....
薔薇に鶯 このはなさくやひめ

ぽっぴアートの色合いが
なんだか てらてら 西方浄土
ふわっと浮遊 の フレンチボッサ

薔薇に鶯 このはなさくや
新春 色彩 ぽっぴが伝統
飾り羽子板 ....
空間のほとばしり
陽射しは くね くねっと のたうち

ホ・ト・バ・シ・ル

春だったりする日
肉体は軟らかく 伸びきって
太陽を握りつぶしてみたり
口の中のキャンディーだったり
ア ....
お父さんはね
お母さんを口説いたとき
自分の故郷には
おはなばたけという駅が
あるよと言ったって

夏に嫁いできた母は
駅前に花畑があると
おもってたと
文句を言ったらしい
お父さ ....
 
 
鳥として生まれ
鳥として逝く
その間にいくつかの
鳥ではないものがある

車の通り過ぎていく音を
人の小さな話し声を
洗濯物が風に揺れて触れ合う姿を
幸せと同等のものが包み ....
水道から
気配が流れている

ドドドドド、
どどどどど、
ドノドノドノ、
どのふねの、

私は乗る
その笛に
湯舟、に注がれる
湯布院
ああ、何故
ユフイン、

ナノ ....
 夕方僕は、今月末で閉店するとかいう寂れたデパートの店内で
母親と一緒に買い物カートを押す女子中学生を見た。
彼女は母親がよそ見をしている隙に、カゴの中へ商品をほうり込んだ。
母親はそれに気づか ....
 僕の街は遺跡だった。 「たった一つ遺跡がある」なんてちゃっちいもんじゃあない。有史以来一度の地震もハリケーンにもあっていない安定した谷間で、街全体が遺跡の上に遺跡が重ねられた複合遺跡だ。僕の家も20 ....  詩を読むときにね、詩人 じゃなくて 人 と思うほうがいいかなと
この頃思います。
「詩人」なんていなくてね。
「人」がいる。
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ....
足を拾いに行きました
海の匂いのする街でしたが
この街に海はありませんでした
足を拾いに行きました
この街にも海があればいいと
子供の頃から思っていました
父に海をねだったこともありました ....
 
 
夜になると
鳥は空を飛ぶことを諦め
自らの隙間を飛ぶ

高い建物の立ち並ぶ様子が
都会、と呼ばれるように
鳥は鳥の言葉で
空を埋めていってしまう

知らないことは罪ではな ....
何を考えているのか
さっぱりわからなかったので
別れたはずなのに

なぜか毎年
年賀状だけが
律儀にやってきた

母は
それを見るたびに
面白がって笑い
わたしは
ちょっと渋い ....
さみしさのようにあり続け
やさしさのように消えてしまう
鳥はいつも
そんな隙間に巣をつくる

おだやかな空のもと
揺れる木陰の向こうには
静止したままの朝
さえずりはまだ
誰に気づか ....
無数の昨日を数えながら
この部屋はまた心を殺すのでしょう
抗えないものがあることを知った
見飽きた静寂の彼方に

戸惑いの群集の群れ
その対岸に向けてのクロール
悪魔に尻尾を掴まれたまま ....
あおばさんのおすすめリスト(15330)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アフリカの子供- 小川 葉自由詩3*08-1-13
羊の朝- 佐々宝砂自由詩1808-1-13
おみくじ- 北大路京 ...自由詩16*08-1-12
液体ネコ- アハウ自由詩22*08-1-11
空の袋_- 服部 剛自由詩4*08-1-11
薄荷時間- A道化自由詩2108-1-10
『かくれんぼ』- 東雲 李 ...自由詩1*08-1-10
悪魔はできるならば嫌われたくなかった- 木屋 亞 ...自由詩2*08-1-10
鳩時計中毒- 小川 葉自由詩2*08-1-10
木陰- 小川 葉自由詩208-1-10
- ピッピ自由詩308-1-9
オープニング- たもつ自由詩808-1-9
心臓をたもつ為の、遺された- 石田 圭 ...自由詩2008-1-9
変わるくらい- 佐々木妖 ...自由詩25*08-1-9
ループ- チアーヌ自由詩308-1-9
薔薇に鶯- アハウ自由詩508-1-8
春だったりする- アハウ自由詩608-1-8
駅・御花畑- たりぽん ...自由詩13*08-1-7
鳥の間に- たもつ自由詩708-1-6
気配_No.9- 小川 葉自由詩3*08-1-6
近頃、正月ムードでいっぱいだけど- プテラノ ...自由詩208-1-6
遺跡の街- リーフレ ...散文(批評 ...108-1-5
「人」がいる- リーフレ ...散文(批評 ...508-1-5
元日に思ったこと- 吉田ぐん ...自由詩2108-1-5
新しい年のために- 未有花自由詩11*08-1-4
帰郷- Tsu-Yo自由詩1108-1-4
鳥の隙間- たもつ自由詩24*08-1-3
年賀状- チアーヌ自由詩908-1-3
鳥の隙間- 小川 葉自由詩808-1-2
春の病- 快晴自由詩908-1-2

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