夏の釧路、日赤病院のカレーはくさっていた。

ぼかあうまれた。父ケイジ。母ミホコ。
イエス、ナンバーワンフル時計記憶のカナタ、
じいちゃんとそりすべり鼻イタ家帰りミーしたたる水てきすべりころび ....
アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた

僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて

左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
 ....
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
海の風 と 書くと
なんだか とてもいい

目をつむって
なんだか とても
なつかしい

海からの風
でも いい

とてもいいので
思い出して
つらい

海の風

ここ ....
まいにちに
ぽつりと いってき
かなしみを おとすと
どんどん どんどん
ひろがって
やがて
なんだかわからない
なにかに
なってゆきます
 とろりとした夜に


 とろりとしそこなったセックスをしながら


 ふたりは


 2は、どうしたら1になるのかを


 しゃべりあった



 1を、
 ....
大事にしてたコップ割ったの
牛乳おいしかった
おおきくて

だから音楽大音量
かなしみ
でかい音
だだだだだ

過ぎるの待ってる
息づかい

S、S、S、
 ....
昔、、転んだ膝小僧の傷が
赤黒く  赤黒く見え
見つめながら横目に

TVの画面・・・

日航機墜落から二十年特別番組中
ニュース特報のテロップ

福岡発ホノルル行きJALの機体の一 ....
なんの因果か
ガロイ先輩の手作り冊子を抱えて
汗をだらだら流して
どうせモノレール沿線ならば
もっとオシャレな停泊所とか
競馬場へと
ふらふらと行きたかったのだが
コミケの意味さ ....
  
  わたしの中に森が生まれたとき
  その枝は音もなく広げられた
  指先から胸へと続く水脈に
  細く流れてゆく愛と
  時おり流れを乱す悲しみ



  わたしを立ち止まら ....
うだるような暑さ
浮かぶ汗は彼の人を飾るオパール
薄いガーゼのシャツ
肢体を包んでいる
あまい匂い
バニラアイスみたいな
舐めたくなるような

誰にでもこんなことするの

わたし ....
もし月が地球に落ちてきたら

全世界の人々は両手を天に掲げて

月を支えようとするだろうか
 
  
夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
           ....
あのね。
造反議員ということばはなんだかおかしい、と思うのは自分だけ?

決め事に反対するかどうかは個人の判断であって、党に属している以上その決定事項は金科玉条であって邪魔しちゃイヤっていうのは ....
びんのなかの
うごきは
とてもかんまんだった
ときどき
うろこのようなものが
ひかったように
みえるけれど
すぐに
どろみずにかくされてしまった
ぬるぬるしてて
なんだかきもち ....
どーなっつを

左手に二つ
右手にひとつ
わしゃわしゃくってるきみに

たべすぎじゃね?

っていったら

なんでー?
穴開いてるしー。
だいじょぶっしょ。

っていうから ....
袋の中に
詰まっているのが
何なのか
誰も知らない

先週
新装開店したばかりのコンビニから
スキップしながら
はだかのこどもが
転がり出てくる
あとからあとから
何人も
はだ ....
注:この原稿は全てオネェ言葉で統一するという試みにチャレンジしてみました!
  なぜか? 理由はありませーん(笑)。


あのね。
本当の恐怖ってゆーのは、すんごくさりげない日常に潜んでいる ....
いつもと同じ駅までの道を
いつもと違う時間に
いつもと違う服を着て
いつもと違う靴を履き
いつもと違う速度で歩く

短い影
アスファルトにくっきりと
轟くような蝉の声ふいに
ぴたりと ....
遠くに見えた空き缶の色は
ぼくにとって空の色だった
沈んでいく雲の色だった

どぶ川に浮かぶ自転車のサドルに
腰掛けていた

マンションの屋上には
淀んだ雲が腹をのせている

 ....
仕事帰りの自転車に乗り
ふらふらと重いペダルをこぐ私を
野球帽をかぶった男の子が追い抜いてゆく
あまりにもまっすぐ走る恐れを知らない背中
暗がりを照らす街灯の立つ角を曲がって消えた

早朝 ....
なかなか
おとこのこであることがやめられない
じぶんが
ばらばらだからかな?
おとこのこの
のこりかすがもえくすぶっている
たぶん
おんなのこがもえるのとは
ちがうにおいがするはずだ
 ....
(詩と作者)

私が詩とつながることはいい。
私が詩とつながらなくてもいい。
私=詩でも、私≠詩でも。
また、
作者=詩でも、作者≠詩でも。

ただ、詩の「作品」を、作者本人に結びつけ ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
ふってくる 蝉の声に閉じ込められ
みどり色にとけていく
こんもりとした緑の隙間から
容赦ない光が照りつける
白と黒のかげの中 一陣の風
あおと蒼のあいだに 
ぽっかりと浮かぶ しろ
ひと ....
僕は陽に晒されて良く焼けた肌を
君に見せつけるように
ビキニのスイムパンツに履き替える。

丸出しのおへそから地続きでつながる
僕の思いやり
君は、はにかみながら指先で弾く。

えっ、 ....
彼はいるのだ
明るさ―この時期には場違いな―の中に
まるで透明で小さな箱に押し込まれたように
彼は縮こまっているのだ

ただ、昨年、一昨年、と
思い出せるだけのこの時期の思い出を ....
あくびの出るような
おだやかな日々

寝転んで
ぼんやり眺めた空の青さが

なつかしく
 いとおしく
  くるおしく

頭の中を駆け巡る

何も疑うこともなく
 何も失うもの ....
始まりはなかった



精神の枝のようなもの

の上に

立っている




精神の枝

のようなもの

の上に

立っている




精神の

枝 ....
やる気 元気 勇気

三気の馬に跨がって

毎日 駆けてく その様は

アポロンにも似た 凛々しさで 

ほれぼれ すっかり みほれます


おうまは 時々 気まぐれに

そ ....
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