心の空が雲に覆われそうな時、僕は 
右手に家の電話の子機を持ち 
左手に携帯電話の子機を持ち 
番号を押して、両耳にあてる 

((もしもし))((もしもし)) 
自分の中の、相談役と聴き ....
四年ほど前から付き合いのあるこの男は、不思議なことに何も教えた記憶はないのだが、俺の昔をよく知っている。一日のうち五,六度、俺の前に顔を出し、あるときは俺の読んだ本や詩を酷評し、あるときは俺の書い .... 便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
深夜の海で独り船に乗っていた 
やがて風は強まり、波はざわめき 
震える両手をあわせ、必死に祈った 

遠い暗闇からひかりの人が 
こちらへ、歩いてくる 
ずっと昔から私をみつめる目が 
 ....
{画像=120120002940.jpg}



心の触手を伸ばして


感性を解き放ち

触手を伸ばし給え

心を拡げよう

静かに静かに拡げよう

両手を拡げて感じよ ....
まだこのあたりにも
むかしがのこってるので
そのてをひいていく

みらいをみせたくても
みせられない
みせたくはない

しわしわのてを
こどものてということにして
むかしへつ ....
「水際」


水際、を考える。

ボーダーラインを越したり、引いたり。

波打ち際の刹那。

それは躊躇するもどかしさにも似て。

繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。

 ....
アナタとアタシが交差する
言葉が感情がいりまじる
すきとかきらいとかがまじわる
あいたいとかあいしたいとかが
まじわる
ドキドキと鼓動がなる
あなたが横をとうりすぎたときに
あなたをみつ ....
八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで  ....
お買い物はお仕事の帰り道。
えぇっと。
玉ねぎは使いきったから。
ピーマンも無かった?
 気がする。
ナスは?
 無かった気がする。。
うーん。
多分、多分ないかなぁ。

そうやっ ....
生後3ヶ月
娘の知能はまだ犬以下である
せめて「待て」を覚えてほしい


この瑞々しい生き物は
自他共に制御不能である


意思の疎通は不良
寝返りできず後頭部は禿げ
糞 ....
ありがとうも
ごめんなさいも
また今度も
いらない

生きている
私たちに
また夜が
祝福する

エレベータ
昇って 
降りて

繰り返す
夜の波だ

打ち寄せる
 ....
あおぞらにむかって
ほんはひらかれた
せかいのだれもが
てにとれるように

時間の波に押し流されることなく
権利の射程圏内から逃れて
生き残った言葉の集落は
門を開いて客人を待つ

 ....
「北極星のあたりを中心に飛んでいるのは
アルビノの不死鳥だよ
青白く燃えながら飛んでいるね」
もし 隣の人が突然白昼堂々北の空を指差し
そう言ったら すこし驚くかもしれない
けれど ....
好き という気持ちは

天使ではなく
悪魔が運んでくるのかもしれない

この胸の痛みは
鎌状の針で
突かれているからだ

思いもつかない
衝動も

悪魔とは
悪さと書くが
 ....
ことばにならないものが
渦を巻いている
それはある期待なのか
失望なのか
わからない

明滅する影と光が時間のように  ....
この緑色の液体を飲みなさい
毒は入っていなくてよ
揉み解した葉っぱを干からびさせた物を
お湯にひたして体液を抜き出したのよ
人間は森から離れてしまったから
植物液を飲まないと
魂なき野 ....
繰り返し繰り返し繰り返し
映し出される自然の悪意
抗らうことも無くそのまま流されて行く
多くの生命 一体地球何個分の生命が流されて行くのか

繰り返し繰り返し繰り返し
流されて行く ....
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて

いただいた ブローチこそが その人

水引細工
結びの花  ....
こころのなかに
海が浮かぶ
深く蒼い紺碧の海

ひとつの闇から
光を見出だそうとするとき
かならず海が浮 ....
幾度か巡ってくる夜に
海になりたいと願う
十六夜の月など見たことがないのに
叶わぬ永遠を願っている

いつかはあなたの海になって  ....
地球儀の上からテントウ虫が飛び立つ。 湿度の無い風景

明るい日差の中に存在する
明瞭な輪郭をもった影
光量の多さが影に
黒の濃淡を作る

冬の日差を描いた絵画
影は濃淡ではなく
長さを主張する
どこまで行って ....
{画像=120109021256.jpg}



君に一等賞をあげよう!

神さまが居たんだ
表参道の交差点から明治通りを渋谷方面へ歩いていたら
通りすがりの神さまが振り向き様に僕の肩 ....
こんなことでもなければ
何もこんな時季に帰っては来ない
間に合ったのか間に合ってないのか
話もそれほどしていなかった親戚中が集まって
おじいは三十一だった
その倍以上も時を待って
あたりま ....
未来世紀ブラジルだって、
物心ついたときから言われていたっけ
映像には黒いオルフェのモノクロ映画とSF映画
未来世紀ブラジルだって
子供の時から言われていたっけ
網膜には怪しげなコ ....
僕の背後にはいつも 
ひとつの透明なカメラが浮いている 

カメラを意識すると 
この胸の奥で燃え始める 
小さい太陽 

日々目の前に現れる一人ひとりと 
私がともに織り成す 
全 ....
何もない深い海に
沈みたいときがある
そんな気持ちが
突然わたしから出入りする
たとえば地下鉄の窓からや  ....
今でも あの場所を流れています
高速道路の車列が整然と
途切れない 地平線のように続いて

形にならない声を
無差別に浴びて打たれ
そして 流れ 流れていく河

大きな河の膝の青タンを ....
{画像=120107114152.jpg}

春になっても
その球根は芽が出なかった
「おばあちゃん、これ、フリョーヒンだね」

知ってるよ
フリョーヒンは時々現れるんだ
僕が働い ....
あおばさんのおすすめリスト(15345)
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悩み相談ダイヤル_- 服部 剛自由詩412-1-23
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だれか買うてんか- たま自由詩40*12-1-20
ひかりの人_- 服部 剛自由詩6*12-1-20
心の触手を伸ばして- beebee自由詩22*12-1-20
介護士- 小川 葉自由詩312-1-19
水際- 渡 ひろ ...携帯写真+ ...22*12-1-17
まじわる- じじ自由詩7*12-1-15
『抑制と希求の間』- あおい満 ...自由詩7*12-1-15
ピーマンとナス- こころゆ ...自由詩512-1-15
ぼうくんマロのけらい- まろのけ ...自由詩5+12-1-15
いらない- umineko自由詩12*12-1-15
あおぞら- 木屋 亞 ...自由詩7*12-1-15
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悪魔かもしれない- 森の猫自由詩16*12-1-13
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森心あれば- 木屋 亞 ...自由詩8*12-1-12
砂時計- ……とあ ...自由詩10*12-1-12
結びの花- るるりら携帯写真+ ...20*12-1-12
『ひとつの、孤独のために』- あおい満 ...自由詩9*12-1-11
『海になる』- あおい満 ...自由詩11*12-1-10
夜明け- プテラノ ...自由詩312-1-9
年明け- ……とあ ...自由詩10*12-1-9
君に一等賞を上げよう事件_/_冬もやっぱり不思議話- beebee自由詩34+*12-1-9
むーちびーさ- AB(な ...自由詩7*12-1-8
未来世紀ブラジル- ……とあ ...自由詩8+*12-1-8
「_ON_AIR_」- 服部 剛自由詩2+*12-1-8
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なぐられ河- subaru★自由詩24+*12-1-8
百年球根- そらの珊 ...自由詩11*12-1-7

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