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真昼の空気越しに見る空は青くて
目には見えない風がひんやりして気持ちいい

空気が透明でよかった

なんてね

でも

さっき君の声が僕を呼んでいるとき
君の声は透明で何も見えなか ....
砂浜の砂を握りしめ
手を開けば
崩れる砂
崩れた砂を見ると
砂は砂粒と砂粒だった

地球はひとつでも
本当の地球は
個々の人々や生きものたち
一粒一粒の砂粒

この世の中の本当の ....
盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった

こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない

 ....
ひまわりを見つめると
いつも
太陽を背にしてる

もう一年経ったんだ
あの時もひまわりはまだ咲き残っていた
あの時は太陽で後頭部が焼けるように熱くて
流した涙も熱かった

記憶は儚い ....
湯船の湯の中でアルファベットを書いていると
いくつものカルマン渦が生まれた
小さなCの渦
乱れたEの渦
投げやりなXの渦
Qを書くと
Qの渦が生まれ
その中心が優しく輝いているのが見 ....
斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった

斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
幅わずか20cm足らずの白線に仕切られた世界は真逆の世界
私のわずか右の世界では皆
私がいた過去に向かって進んでいく
私の世界は誰もいない
皆私の右側の世界を進んでいく
まるで私の未来から皆 ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
工場の裏に生えた草を抜いていて思った
この国は何て豊かな国なのかと
何もしなくてもこんなに沢山自然に草が生える
知らない名の草が生える
1ヶ月でこんなに生えるなんて凄い生命力
しゃがんで ....
あなたは笑顔で泣いている
薄雲を通過した日差しの下
歩行グリーンベルトの上
うつむいて去ってゆく

私は笑顔で泣いている
笑顔で泣いているあなたを見て
かすかに揺れる半夏生の葉を見て ....
久々の晴れ間に浮かれていた午後


汗で膨潤した角質層が汗腺を塞ぎ
汗腺から出られなくなった汗は
俺の真皮の中で暴れている

汗よ
もがけ
閉じこめられた苦しみに
負けるんじゃ ....
飴を取るときはひとつ
飴を頂くと手のひらにふたつある

言葉の意味を調べてひとつ知る
誰かと話をしていると
いつの間にか言葉の意味をふたつ知る

買い物帰りに今川焼きを買うときは
ひと ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく

ありふれた願を懸けた



決して走ってはならない

ありふれたルールを課した



早歩きがどんどん早くなる

早歩 ....
最近
中二の娘が笑わない
あまりにも無愛想なので
お前最近目付きがゴジラに似てきたな

言ったら
本当にゴジラみたいな目で睨んできた

あまりにも怖かったので
さっさと自室に逃げた

翌日
静岡に帰 ....
僕は散歩でよく会う
その人の名前を知らない
顔見知りなので
すれ違えば挨拶ぐらいはする
でもその人の名前は知らないのだ



僕は15歳の初夏に
初めて見た絵に描かれている
その物 ....
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった

サッカーの起源も ....
  外に出ると
  風が
  大いなる質問を運んできた


信じることと疑うことはどちらが大切なの


なぜ人は鳥を信じるの

  

  なぜ人は人を信じていたいの
 ....
自分は誰のもの

自分は自分のもの
自分のために
自分の意志で動き
自分の気持ちで考える
自転車でひとり散策する自分

自分は誰のもの

自分は家族のもの
家族のために
自 ....
鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう

羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう

 ....
日本の法律は「ざる」ですねとある国の方に言われる
その国の方は続けてこう言う
我が国ではやってならないことは法律上明確です
日本のように曖昧ではありません

確かに日本の法律は事実「ざる」だ ....
車窓から見える
取り残された小さな雨雲
遙か上空には羊雲
下から覗き込みながら
西へ西へと私の視点が移動すると
小さな雨雲は立体的に体を見せながら恥じらう
そして雨を降らす間もなく
すぐ ....
 今度の新商品の香りです

ベルガモット?
でもこれは
紅茶の様な香り


そうかアールグレイ…

もう20年は経っただろうか


  今日もアールグレイよ
  少し元気 ....

カエルの鳴き声はひっきりなし
奴らの鳴き声のリズムのゆらぎで
僕はクラクラ酔っ払う

そんな奴らが何かを感じたのか
突然一斉に鳴き止み
あたりは
深い静寂に包まれる

耳が ....
無実の者を巧みに陥れた男の
偽りを隠ぺいする行動は
あっけない結末だった
縊死も轢死もなし得ず
笑ったような顔で出頭する男の
みじめな偽り隠ぺい行動
そんなニュースを見ながら
あれこれ考 ....
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況

何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
もうすぐ
月とスピカがすれ違う

昔から
すれ違う月とスピカに願をかける癖

月の女神アルテミスと
子のスピカの女神アストラエア

親子の女神が楽しく出会うタイミングで
上機嫌 ....
いつの間に寝ていたのだろう

まぶしい

もう朝か

目の前に虹がある

壁紙のわずかな凹凸紋様と相まって
まるで絵画のようにかすれて
わずかに揺れているように見える

 ....
僕は書く

それは文字による記録ではなく
文学作品でもない
書いているのは

言葉

自分の考えや気持ちを表す言葉
つまり
自分を言葉で表した
自我像

僕は僕のことを誰 ....
自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した

やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割

圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
 ....
あおばさんのichirouさんおすすめリスト(54)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君が入れてくれたコーヒー- ichirou自由詩17*14-9-21
だから僕は時々空を見る- ichirou自由詩15*14-9-7
この社会の有り様- ichirou自由詩13*14-8-31
ひまわり- ichirou自由詩15*14-8-30
Qの渦- ichirou自由詩14*14-8-23
斑入りの朝顔の葉- ichirou自由詩16*14-8-19
センターラインの右側の世界- ichirou自由詩17*14-8-11
きっと- ichirou自由詩17*14-8-9
草茂る国- ichirou自由詩17*14-7-26
笑顔で泣いている- ichirou自由詩14*14-7-1
汗よ_この地球の大気に飛び出せ- ichirou自由詩15*14-6-30
ひとつよりもふたつ- ichirou自由詩11*14-6-19
早歩き- ichirou自由詩18*14-6-18
犯罪者の心理- ichirou携帯写真+ ...10*14-6-16
チョコレート粉砕機と田中さん- ichirou自由詩12*14-6-10
奇妙なサッカー- ichirou自由詩11*14-6-10
大いなる質問- ichirou自由詩7*14-6-8
自分- ichirou自由詩7*14-6-8
羽ばたきと回転は滑らかに太陽に向かう- ichirou自由詩9*14-6-3
ざるのプライド- ichirou自由詩7*14-5-28
遠近法- ichirou自由詩11*14-5-26
ベルガモット- ichirou自由詩8*14-5-24
この静寂- ichirou自由詩6*14-5-24
みじめな偽り隠ぺい行動と情けない事実暴露行動- ichirou自由詩9+*14-5-20
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う- ichirou自由詩19*14-5-12
踵を軽石で擦るともっと硬くなります- ichirou自由詩9*14-5-6
月とスピカ- ichirou自由詩7*14-5-3
小さな朝のギャラリー- ichirou自由詩9*14-4-20
自我像- ichirou自由詩1014-4-14
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした- ichirou自由詩1414-4-13

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