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{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる
どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ
光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず
針はとまる
真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
長いこと 時間はたった
ずいぶんと 睫毛も 声も 痩せてしまったね、と笑う
それすらも
全部両手で抱えて持ってゆきたい 日常の風景のひとつだった
おぼつかない足取り ....
{引用=雪見大福サイズの
雪見大福みたいなうさぎたちに 羽がはえて
ぶーーーーん って
いっぱい空を飛んでる
なんだかあわててぶんぶんしているので
いっぴき 飛ぶうさぎを ....
昔 父さんが庭の木に作ってくれたブランコに
僕たち兄弟が並んで
そうやって
毎日 そうやって暮れるまで
永遠に思えるような時間を過ごした
季節が変わるたびに
短くなっていくのだ ....
ああ
きみはどうしてこの世界に来たのですか と
機関士が言ったので
そうだな、僕は
なにひとつ持ってこられなかった と こたえた
砂漠の砂は日々減ってゆき
海はすぐそこ ....
きみの一日を 僕は知らない
きみが毎朝買っているパンの味も
きみが気にして飲んでいる健康ドリンクのことも
きみが僕に隠れて嬉しそうに読んでいる新聞の四コマ漫画のことも
きみが髪を無造作 ....
{引用=ケンタウルスの夜に
ケンタウルスの夜に
星屑を降らせよ
砂糖菓子のように甘くかたまって
壮大な橋をつくれ
研ぎ澄まされた露を舐めて
硝子の角を指先に絡ませて
....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。
その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。
....
誰かに頼まれて
夜のオフィスに出掛けた。
最寄りの地下鉄の駅は
アールヌーヴォーのオレンジ灯で
ひとがたくさん歩いていた。
あなたを知ってるわ、と 話しかけられ、惑い、通り過ぎる。
....
{引用=モーリス ラベル
序奏とアレグロ より}
その砂浜の空間に
いくつかの扉が 出現して
それぞれは現実とつながっている
それらはあたしたちの住む
少し湿気た森では ....
ここはプラードという
カタローニャの街で
寂れた旧市街には
悲しげなリュートの音が聞こえて
この小さな街に
カザルスは亡命してきたのだという
晩年 ホワイトハウスでカザルスが演奏し ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している
青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する
途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
大地が 少し 揺れた
ここはパリなので
それは夢だと分かった
モノクロのカーテンの幕が
ゆっくりあがるように
日を目覚めさせる そういう揺れだ
意識の向こうに
黒く流れる ....
{引用=「序」
万華鏡に
甘い想い出だけを そっと詰めて
くるくるまわして のぞきこむ
金平糖のじゃれあうような
さらさらした音がはじけて
あまりの甘さに 歯を痛めて ....
{引用=さらり ふぅ さらり
水の音
ふぅ さらり}
川岸で
あかい手を あらってた
空には月が揺れ
あたしは 朧月夜、を 口ずさむ
川岸で流れた ....
彼の乗った船が エーゲ海で消えた
滅多にあることでも ない
彼の乗った船が エーゲ海で消えた
遠州浜の海岸線は 遠い砂浜
波に運ばれる 白い砂と 生き物 ....
春の雨になりたい
あたし 春の雨になりたい
あなたはすぐに 春の砂にまとわれて
その嵐の中に {ルビ荒=すさ}ぼうと揺する
小さなオルゴールの中に
こころ を 忘れてきた ....
{引用=
22番のバスに乗って
窓のそばに立って
18世紀だか19世紀だかの建物の列を横目で見て
ラファイエットで購入したお洋服の紙袋抱えて
前に立ってるおじさんが
....
あおしんじゅの森は
樹海の森だったし
あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった
ゆるい雪のよう ....
目覚めたら
世界は セピア色だった
そこには セピア色のシーツと
セピア色の 僕のからだと
セピア色のテーブルと椅子
セピア色のコーヒー
セピア色の空には ....
あめのなかに
ゆきのまじる
ぶーげんびりあの
かねのねの
音のあまつぶ
しらゆきまじる
むすめはやらない
むすめはやらない
{引用=三つで病に
五つで迷子 ....
「もう無理なんだ・・」 と
電話の向こうですすり泣く男の声を聞きながら
鳩サブレーの袋を破いた。
バターのきゅんと効いたこの銘菓を、私は好きだ。
ぼりぼり。
むしゃむしゃ。
....
ピセラン ポエリア 鳥の歌
あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく
ピセラン ポエリア 鳥の歌
....
{引用=映写機の音がする}
彼は 人のいない小さな劇場の
古く湿った 客席に座り
白くぼぉっと光るスクリーンを見つめる
{引用=ただ、かたかたと廻 ....
ちょっと遠くまで 一人旅してきます
行き先はブルゴーニュ地方 はじめて行きます
街の真ん中にある ノートルダム聖堂の
ケルト信仰と錬金術に関係があるって噂の 漆黒のマリア像に
....
{引用=
クラヴィ・ヴィエイヤールは小さかった
どのくらい小さいかというと あなたのまぁ 半分くらいで
俗に 小人と呼ばれる 種類の人間だったのかもしれなかった
けれど
....
私たちはふだん
地球の反対に住んでいるので
会うには 大陸や 時間や お金や
たくさんのものを越えなくてはなりません
仕方ないので
手っ取り早く待ち合わせ
....
雨が降って
雨が降って音がして
雨が降って音がしてあなたが
雨が降って音がしてあなたが何か
雨が降って音がしてあなたが何か小さな声で
雨が降って音がしてあなたが何か小さな ....
鬼ツバメを頭に乗せた女が
口をつける勢いで話をする
ゲイのオトコの、Tシャツに透ける乳首だとか、
まぁそういった話で
あたしはその塗りたくった唇から
目を離さないで居る
と ....
あおばさんのもも うさぎさんおすすめリスト
(31)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水槽
-
もも う ...
自由詩
42*
09-11-6
ダンスホール
-
もも う ...
自由詩
25*
08-6-26
花火
-
もも う ...
自由詩
22
08-6-17
うさぎ
-
もも う ...
自由詩
22+*
08-4-17
春と月と_やわらかな旅立ち
-
もも う ...
自由詩
15*
08-4-17
きみを想いながら
-
もも う ...
自由詩
10*
08-4-15
きみの一日を_僕は知らない
-
もも う ...
自由詩
28+*
08-4-14
素描
-
もも う ...
自由詩
11*
08-4-13
ありし天文所の休暇
-
もも う ...
自由詩
28*
08-1-20
世界
-
もも う ...
散文(批評 ...
13*
07-11-9
あなたの目が_覚めたら___ⅲ
-
もも う ...
自由詩
7*
07-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅱ
-
もも う ...
散文(批評 ...
8*
07-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅰ
-
もも う ...
自由詩
10*
07-8-15
朝
-
もも う ...
未詩・独白
17*
07-6-22
ある雨の日より
-
もも う ...
自由詩
48*
07-6-17
川岸
-
もも う ...
自由詩
23*
07-4-22
彼の乗った船が_エーゲ海で消えた
-
もも う ...
自由詩
32*
07-4-6
春の雨
-
もも う ...
自由詩
27*
07-4-4
夕暮れ仏蘭西
-
もも う ...
未詩・独白
16+*
07-3-9
あおしんじゅ
-
もも う ...
自由詩
31*
07-2-13
セピア
-
もも う ...
自由詩
16*
07-2-8
手折り唄
-
もも う ...
自由詩
25*
07-1-25
鳩さぶれ。
-
もも う ...
散文(批評 ...
44+*
07-1-10
ピセラン_ポエリア_鳥の歌
-
もも う ...
自由詩
25*
06-12-22
彼の_人生
-
もも う ...
自由詩
27*
06-12-7
遺書
-
もも う ...
自由詩
44*
06-11-27
クラヴィ_ヴィエイヤール
-
もも う ...
自由詩
59*
06-11-26
キャベツ畑ランデヴー
-
もも う ...
自由詩
28*
06-11-24
あまおと
-
もも う ...
未詩・独白
13*
06-10-31
パリ
-
もも う ...
自由詩
21*
06-10-28
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