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元々無口だった相方が
緘黙症を始めたので
普段は週末にしか行かない川までドライブ

口は利かないが運転はしてくれるので
平日の深更に夜ドライブ

昼間の言葉の行き場がなくて
叫ぶ場所と ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、
八月生まれの題名たち六年分から取捨選択を重ねて抜粋。
題名だけの「詩」として投稿していたものであるがゆえ、
自由詩のカテゴリーに。
もしもお使いになりたい ....
他のどの白い花木にも思わない山茶花だけが降る雪に似てる

結納を終えほっとした友の父「本とマンガは全部持ってけ」
 
落ちたザクロ割れ目ざっくりぎっしりとダリのルビーがのぞいて見えてる
 
 ....
うすら寒い夜にはホットジュピター
地球人はずっと宇宙人を探していたので
まず宇宙人のいそうな星を探すことにしました

ぼんぼこ燃えてる恒星よりは
生命体には惑星だろうと
まずはカニ座の55 ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花

例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉 ....
かかと
かかとはかか、と、なのか
か、かと、なのか

かかと、水戸黄門笑いして
かかぁと、奥さんだかおっかさんだかと
いつも二人連れ

かぁかぁと、カラスが鳴く道
単花果と多花果と十 ....
薔薇を見に行かなければいけないね
薔薇を見に行かなければならない

薔薇なんて柄じゃないなんて言わずに
心と体を
自分の気持ちと五感とを
ひと一人分
薔薇の中に置きに行かなければ

 ....
まず本
本が絶滅する
たとえば資源の枯渇、高騰

工場で印刷される書籍はなくなり
図書館やブックオフはレンジャーによって守られていて
古書街は聖地と化している

それからネット
イン ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
人間は青い空がいつでもそこにあるような気でいるけれどもそれは違う
    空はいつも降ってきている
         降り続けているのになくなってしまわないのは
     絶えず生まれ続けている ....
降り積もるものの中に
水色を混ぜよう

降り積もるものの中に
水色に混ざろう


白と黒の細かげな象りたちの中に
カラフルなばかりの色たちの中に

降り続けるものたちの中に
水色 ....
毛を刈るために羊を飼うことを
今、どのくらいの人が思い出せるだろう
つやつや光る糞の転がる野原

綿が種を抱いてはじけるさまを
今、どのくらいの人が知っているだろう
大きな花と土と肥料の匂 ....
広葉樹か針葉樹か
落葉樹か常緑樹か
単葉か複葉か
対生か互生か輪生か
全縁かそうでないか
鋸歯があるか切れ込みがあるか
先端の形と基部の形
葉脈は網状脈か平行脈か
葉柄は長いか短いか
 ....
舟を流す
船という形を流す
手紙は乗せない
自分の名前も土地の名前も書かない
からっぽの方舟
形だけが少しずつ違ううつろ船

笹舟にさえひとは何か
思いを浮かべずにはいられないけれど
 ....
シーラカンス
君なんてちっとも不思議じゃない
何億年なんて
君が生きてきたわけじゃない

連綿と続いてきたことをいうなら
私だって同じくらい古い
姿かえようと体制かえようと
生き物たち ....
「彼は悲しい」

これは詩の言葉です

「わたしは悲しい」

これとは違って

「彼は悲しそうです」
「彼は悲しがっています」

「彼は悲しいそうです」
「彼は悲しかった」
 ....
ここからは見えぬところで太陽がノヴァでもしたのか月が明るい
地上のみならずはるかな高みから真空気圏貫き通して

月影とは月の光のことでした足元に種々ものの輪郭
真空の中には淡く太陽の側へと伸び ....
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

全ページと項目のリストは
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/md/li ....
  日を浴びて
  自分に水をやるように

  やがて枯れたら口を閉じ
  はるまで言葉を休めるように
  
  
多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄 ....
あおばさんの小池房枝さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜ドライブ- 小池房枝自由詩1212-8-30
颱風月生まれの題名たち- 小池房枝自由詩412-8-24
十月夜の四方山話- 小池房枝短歌6*10-10-20
ホットジュピター- 小池房枝自由詩610-9-8
たかさごゆり- 小池房枝自由詩7*10-8-31
話しかける五月- 小池房枝短歌16*10-5-31
かかとーん- 小池房枝自由詩509-12-31
薔薇のパラグラフ- 小池房枝自由詩609-5-21
いつか最後の現代詩が- 小池房枝自由詩908-9-23
なかったことになにもならない- 小池房枝自由詩2008-7-21
るりら、るりたち- 小池房枝自由詩6*08-7-1
水平線まで- 小池房枝自由詩8+08-2-3
忘れたものフォーラム- 小池房枝自由詩1008-1-14
葉っぱから木の名前を調べるときに注意すること- 小池房枝自由詩3+07-11-22
ペットボトルじゃないほうがいいね- 小池房枝自由詩12*07-6-4
草原のラティメリア- 小池房枝自由詩14*07-2-28
感情形容詞の人称制限について- 小池房枝自由詩10*07-2-22
○満月(まるまんげつ)- 小池房枝短歌14+*07-2-2
「『水からの伝言』を信じないでください」のページへ- 小池房枝おすすめリ ...2006-11-9
一筆啓上_火の用心_お仙泣かすな_馬肥やせ- 小池房枝自由詩10*06-10-24
馬鹿につける形容詞- 小池房枝自由詩17*05-4-21

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