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汚れた床に落ちた埃は
身元不明の死体に似ている
掃除機をかけて横たわると
失われた影だけが見える


固定電話が久しぶりに目を覚ます
でも答える前にベルは　.... すべての店が軒を下ろした
真夜中の薄明るい街路を
ゆっくりとした速度でぼくたちは歩いた
その夜は12月みたいに寒くて
耐えられなくなるたびに
自動販売機で温かい飲　.... まだ淡い色の枯れ葉が積もる遊歩道を抜けて
偽善的な11月の太陽の陽射しを浴びに行くんだ
口元から漏れるのは20年前に覚えたメロディーと
歩きなれない道が植え付けた荒い息　.... 窓の向こうに雪が降り始めているのが判る
僕は愕然としてひとりだ
吹き始めた風が激しい声を上げて
まるで誰かを責め立てているかのようだ
数十分前に電話機が一度だけちりんと音を立て　.... 無人駅の廃れたホームに立ち
缶コーラの
残り数滴を啜り
サヨナラのハンカチがたくさん舞うような
一月の空のメランコリーを見ていた

時間は午後
暫定的に午後
そうと知ってい　.... 雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる


携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を　....

あおばさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト（6）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
光線の名残	- ホロウ・ ...	自由詩	4*	15-12-13
きみのそばで凍る純粋の季節	- ホロウ・ ...	自由詩	4*	15-9-19
もしかしたらそれはさっきの鳥かもしれない	- ホロウ・ ...	自由詩	4*	11-11-13
どこにも残らないのにみんなそのことを覚えている	- ホロウ・ ...	自由詩	1*	09-12-12
もう風の中にもない（教えてくれなんて初めから言ってなかった）	- ホロウ・ ...	自由詩	6*	08-1-14
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないか	- ホロウ・ ...	自由詩	16*	07-10-20

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