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国道四号線のブルース   作者 構造   1000番出版555シリーズ 

 作者の構造氏は1977年に生まれた。(と、後書きに書いてある)作品のほとんどは学生時代から2008年あたりにかけて書か ....
{引用=
ひだまりにいる幽霊は追憶
見つめているのは幸福の面影
黄金に香る金木犀の花

抜ける青空
ひだまりにいる幽霊は憧憬
秋の透明な輪郭の中に浮かびあがって

冬の始まりの風が
 ....
嵐が過ぎて 
透きとおった夜空に 透きとおった月が浮かんでた

やあ きみ
今夜は凄いね

ああ、ありがとう
今夜は100年前の夜空だね
{引用=
神様に「左足を使ったら負け」といわれた日から
けんけんで歩いている
杖はない





負けたらだめなのかな
負けてもいいんじゃないのかな
空の階段をかけあがって 風に乗って遊ぼう
笑い声が輪になってまわるよ

雲の上で寝転がって やさしい雨に触ろう
あなたの頬に太陽がキスをするよ

星のあかちゃんが生まれたよ
そーっとそー ....
{引用=
窓辺で

ゆれる雲南萩の花

の木陰で金玉をほこらしげに見せている狸

の金玉の下

にアリが巣を作っている

さぞや痒かろ 

と なにやらくるしげにみえてきた狸 ....
{引用=
盆がすぎ、まだ青々と立つ稲の 鈴花が
まだ咲かぬのかと歯軋りする歯は黄色く毀れ
甘みが乗らなかった梨の実をもぎ
浅く掘った穴に震える足で踏みつけていく
「来年はがんばれよ」 と ....
{引用=

ガラスの目玉はなお黒々と
烏鳴かずに むくろをつばむ
ささくれた嘴 朱に染めて
過ぎし唄声 かすかにきこゆ
朧な月よ 頬染めよ
柿の若葉の柔らかな
木の香まといて いずこに ....
やっさん
やっさんは九州から中卒でやってきた人だった。
工場に勤めて、結婚しそこなったまんまで55になった。 なんかの副職長という肩書きがついていたけど、給料は安いまんまで、九州から出てきたとき入 ....
六花は冬に生まれた。
濃いグレーの背中に白い斑点が6つ散らばって
りっか と呼ぶ。

六花はすっきり背を伸ばして、両足を揃えて座った。
爪を出すような不様は見せなかった。
新しい水が好 ....
{引用=
あかもん行きーー 
 この電車は赤門行きです。ご乗車の方はお急ぎくださいーー}
がっちゃん と音を立てて路面電車が動き始めた。 
「あぁ、間に合った。車掌さんごめんなさいね。」
「 ....
某所で、
>意味がわからんと言っていた軟弱者が何人かいましたが、
>意味を伝えるだけなら詩なんか必要なないじゃん。
>詩は作者と読者の共同作業であるべき。
>僕が1から ....
夜、

ベッドの床のドアを開け 
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂道
狭い道の両側に並ぶ石造りの建物
ショーウインドウに灯りが燈る

探せ、

歩け、
 ....
夏の迷い蚊 ふわり 舞い
ぎんなんと金木犀の香る道端に
彼岸花が揺れた
{引用=
豚の名前のついたこの坂は
赤い花のような豚の血で 
いつも染まっていたそうだ

透き通っ ....
機を織る音は雨の音に似ている
人の心臓が脈打つ期待と怯えが
まったき雫になって林の上に降り注ぐ
神が御座においでになる
{引用=
  長い雨季がやってきた

月の半分は水がついてしまう ....
ウエストサイズはミリ単位に決定される 
青シャツはすべてアイロンをかける
携帯ストラップは親友からの贈り物 携帯をもっているのは
当たり前
なので
明日の予定は明日の朝にならないと連絡はこな ....
 「今年の本踊りは出てもいいよ」 おばあに言われた。おかんがそろいの浴衣を縫ってくれて、編み笠はまだだめやて。
去年まで大学へいっとって帰ってきいへんかったまささあが今年は男踊りの後ろかたを踊る。あ ....
夕焼け色のワンピースを縫って 黄昏のサッシュをしめている

菩提樹のこずえに 白と黒の猫が座っていて 夕焼け色の目をしてこちらを見てる
ブラシに絡みつく抜け毛と空っぽのペットボトル
切れた糸がぶら下がった窓べで
一心に爪を縫う


板に書かれた言葉は私
縫いとめられた糸は黒々と指と指をつなげて
道を通り過ぎてい ....
意地悪な細い指は からまって
けれど、丁寧な受け答えはリズムの緩和を生みます
赤いボールペンと蛍光ペンで
傾向と対策の四角い構築物を塗りたくり、
はさみで三角形の砕片に断裁
酩酊したは ....
{引用=

透明人間のくせに食べる食べる。皿の中身が口と思しきところへシュッタと消え去っていく。 大食い選手権さながらに皿が消え、お代わりを請求する。
急いでご飯を盛り、追加にもう一斗焚き始める ....
タイヨウが
くるくるっと回って ぱーーん

口をすぼめて
ぴゅーっと吹いたら ぴーーひょろろーー

歌が聞こえて
ふふふーーんの へーんの ぽっかぽかーー

ひらがなで
○ っ ....
 僕の街は遺跡だった。 「たった一つ遺跡がある」なんてちゃっちいもんじゃあない。有史以来一度の地震もハリケーンにもあっていない安定した谷間で、街全体が遺跡の上に遺跡が重ねられた複合遺跡だ。僕の家も20 ....  詩を読むときにね、詩人 じゃなくて 人 と思うほうがいいかなと
この頃思います。
「詩人」なんていなくてね。
「人」がいる。
ランダム係数で導き出された値を灰青色の明度に代入すると
コペンハーゲンブルーからグレーまで アフリカ模様を織り上げていった
白くて柔らかい紙で折鶴を折った

シャボン玉みたいに風に乗り
ふわんと上にあがって
ゆっくり流れながら落ちてくる
空気に跳ね返ってまたふわんと上にあがる

折鶴に乗っている小さな少女は
 ....
母に堂々と指差しをしながら
「ばーーか、かーーば、どじまぬけーーー」
と小僧が歌うので

小僧を指差しながら
「あーーほ、かーーす、でぶさいてーーー」
と歌ったら

小僧「あ ....
九十六だった大叔父が暑さに耐えかねてとうとう往生したのが3年前の8月4日。
「もうちょっと前にいってくれりゃあ、初盆も今年すまかいたのに」と、葬式と三日七日と盆と忌明けがごちゃごちゃにきちまった夏 ....
 街角には、白い柱が一本立てられている。象牙の色のなめらかな小さな突起に覆われ、大人が手を回しても少し届かない程度に太く、もたれるのにちょうどいいへこみがいくつもあった。 手を触れると、人によっては柱 .... るりいろのらっぱ
かんつばきのクラリネット
ハコベのほるん
天帝さまの庭園オーケストラで
演奏するのは オヤスミ中の春の風


灰色雲の帽子とマフラー
抜ける青色 しばれる空気 ....
あおばさんのリーフレインさんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩集評_国道四号線のブルース_構造_1000番出版555シリ ...- リーフレ ...散文(批評 ...3*10-3-19
ひだまりにいる幽霊- リーフレ ...自由詩309-11-10
- リーフレ ...自由詩409-10-30
けんけん- リーフレ ...自由詩109-10-17
空の階段- リーフレ ...自由詩209-10-7
窓辺にて- リーフレ ...自由詩209-9-25
まだ大丈夫だろと呟きながら- リーフレ ...自由詩609-8-25
春酩酊- リーフレ ...自由詩209-4-9
荒川通り3丁目- リーフレ ...自由詩509-1-10
六花- リーフレ ...自由詩308-11-13
つり銭- リーフレ ...自由詩708-11-10
詩とイメージ__−萩原朔太郎_蛙の死−- リーフレ ...散文(批評 ...21+*08-10-25
山高帽子- リーフレ ...自由詩4*08-10-13
ギロウ坂- リーフレ ...自由詩308-10-5
長い雨季- リーフレ ...自由詩708-9-4
今日のウエストは53センチと3ミリ- リーフレ ...自由詩308-9-2
狐の盆- リーフレ ...自由詩208-8-25
夏の夕べ- リーフレ ...自由詩308-8-21
暗澹- リーフレ ...自由詩5*08-8-7
机の上のたんぽぽと焦燥- リーフレ ...自由詩108-3-3
透明人間が夕飯に- リーフレ ...自由詩208-2-21
キタキタキタ_- リーフレ ...自由詩508-1-16
遺跡の街- リーフレ ...散文(批評 ...108-1-5
「人」がいる- リーフレ ...散文(批評 ...508-1-5
マッチが燃え尽きるまで- リーフレ ...自由詩207-12-26
小さい頃、折鶴を折った- リーフレ ...自由詩307-12-23
愛ね暗いね名はトムジーク- リーフレ ...自由詩3*07-12-21
西瓜- リーフレ ...自由詩507-12-19
なにかの柱- リーフレ ...自由詩307-12-13
るりいろのらっぱ- リーフレ ...自由詩107-11-24

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