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かぎられた空間で
いびつな自分が
腕を伸ばそうとしている
違う顔になって来たなー
もしかしてシェパード混じってるかも
いや、毛並みはボーダーコリーか
何それ?
あ、そうや君には関係ないな!
ボクはボクやで
そうやん、全部「犬」でい ....
自分の強さを証明するのに
他人の弱さが必要なのか
そういう言葉を書いた本を探そう
しかめつらでミニケーキ
カフェラテがうまいから
わかった気がする
おやつの時間が必要なこと
手紙を出しました
開くと記憶をなくすという
日々の行いをこなしてると
白くなる
ああ、今よんでるんだな
洗濯物をたたみ終えたとき
私が誰かわからなくなった
静かに笑って横になる
手紙を出しました
開くと記憶をなくすという
日々の行いをこなしてると
白くなる
ああ、今よんでるんだな
洗濯物をたたみ終えたとき
私が誰かわからなくなった
静かに笑って横になる
大草原に寝転んで空を見ていた
頭の後ろで組んだ手のうち
右手をそっと外し
空へと伸ばすと
一枚のトランプが掌に現れた
飛ばしてみる
一度にぎって
....
みんな揺れている
階段もエレベーターもデパートも
小さい頃に見た
家族が水没する夢と同じ速さで
〜 〜
私は世界が発展することなど
望んでいないのです
間に合うだけ
間に合 ....
音が鳴る
冗談のように
私の首回りの
皮膚を引きながら
前に出す
つもりの両脚が
追い付かない
傾斜に
音に倒される
風と呼吸を合わせられず
ブルゾンに手を入れたまま
顔 ....
まるまるさんが培養されるとき
相談ごとの中心部はどこにしよう
体がステンレスの上でスライドされても
限界はそれほど悪くない
流し込まれるか取り出されるか
状態を知らないから祈る
祈るう ....
冷たい風が横切るとき
あなたの肩を叩く
紅茶を飲む私の呟きをのせて
振り向くあなたは
気配の無さを受け入れて
再び歩く
完全防備したあなたの
帰り道の出来事
胸を小分けにして笑う
そのうち一つに
また今度を添えて
空に指をならす
ひそひそ声が聞こえても
隕石を夢見ても
昇らない場所を守る
私の
手の中で回る軌道
見つめて
後ろ髪 ....
雲がのびてゆく
編み目を広げて
ただの雲と思うなよ
まだまだ空は広いから
犬の甘え鳴きが
のびきってほどける日を
知らせようとしている
帰ろうか、帰ろう
雲雀を見に
飛行機の音を聞きに
私の空想が止まる瞬間は
ワン!
という声が聞こえたとき
庭の草木すら記憶になく
ただ会うたび肯定してくれる
存在のもとに駆け寄 ....
岩のような物体がある
だけどそれは
確かな存在ではなく
既に灰の塊でしかない
ナイフの先から
たちまち感触が失われ
崩壊する固体
右手に力をこめ前進
わずかに灰をかぶるが
頭上か ....
キツツキがキツツいている
キツツかれた木は
最初だけ驚いて
すぐに
キツツかれることに
慣れてゆく
キツツキは無自覚に
キツツいて
気が済んで飛び去った
コンタクトレンズを
眼球に沿わせて
違和感のない時間が
つづいています
味方の夏がよく見える
快音の空の
むこうは見えないけれども
昨日きみとすれ違ったので
掌サイズのレモンをしぼった
種がとび出して地面を弾いた
今日うっかりきみに
話しかけてしまったので
直径一メートルのレモンに乗った
種がごろんと落ちて地面に寝 ....
柳の慈悲に手を払う
今私の道の側に
不器用な目で在る柳
振り返らず歩き去り
月に伝言を頼んだ
いつか必ず立ち止まり
枝をつかむその日まで
ただ見つめてと
とろけるチーズのせたまま
冷めてしまったパンに
レンコンのきんぴらをのせて食べている
昨日、きみが
予想以上に新しかったから
用意していた言葉の
半分しか言えなくて
よくわからない話 ....
あの頃の十一歳は、生理で休むなんて言えな
くて、シャワー待ちのマーメイドギャングを
蛇口ひねって一網打尽。がっさがっさとふる
いにかけて出てきたコだけが五年後も信用で
きる。
そんな気持 ....
跳んでみろ
ちゃりんちゃりん
持ってるな
最近のかつあげは
小銭じゃないらしい
もしもの対策に
ポケットにグロッシェン
いっぱい用意していたのに
グロッシェン
公園のゴミ箱に ....
レモン油にうたれ
泳ぎぬける頬白鮫
少年とケンカした後のように
胸の痛みを背で弾く
時には表情をくずせばいい
恥ずかしい格好で
私が下から足でこづいてあげる
知らない
....
抑えられて ふくらむ青
咳一つごとに 飛び散る景色
定まらぬ正中線が
欠片を探している
打ち上げられた海鳥が一声鳴いたとか
なぞったものを 刷り込めば
たがうことなく歩む夏
しば ....
大覚アキラの詩は油断できない。
分かりやすい言葉で書かれ、親しみやすい内容かと思わせておいて、
必ず後半にドキリとさせられる。案内されるままに無防備について
ゆくと、突然振り返ってナイフを突きつ ....
直角先生の背中を覚えてる
今にも椅子に座りそうな歩き方をしてた
私が勝手に背伸びしたのだよ
行動の意味もわからず
その後を追った
つもりだった
カクカク キカキカ
物静かな先 ....
絶対割れない泥団子だよ
あの山の土と水に
恩と憎しみ混ぜて
ぎゅぎゅと固めるとできるんだ
それを繰り返すこと十年
鉄のボールみたいでしょ
と少年に手渡すと
彼はすぐにコンクリート ....
私はここにいたんですよ
時にはそっと問題を解くけれど
街灯が点いたり消えたりするから
羽のように笑っています
千切れた場所を見せびらかして
添い寝に意味なんてないのに
ベッドはやたら飾 ....
スパーンは何度も訪れる
スパーン!!
昨日、私は小泉首相になった
角ばった頬と細い目
三角定規の鼻
確かに、あのときは首相だったから
スパーン!!
鉄線好きなんだな
気 ....
暴力的なラフランス
狂ってごらんなさい
もともと腐った友達と
一センチの三枚刃
氷砕いて乳首の前でひるんだ夕べ
焦げつく匂いが屋敷の合図
ジュマペール黒のJ
歌っていたら泡吹いて倒 ....
気がつけば部屋中掌だらけだった。私は小さ
なため息をつきながら場所を空けて座り、滞
っている作業を始めることにした。
遅ればせながら私も掌を買いかえることにし
たのだ。確かに飽きてきたとい ....
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