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切なさにほだされて
歩けなくなる夜
誰かの幸せを唐突に願ってしまう
たくさんのなぜは消化されるはずもなく
刻々と恨みへと姿を変える
私はたくさんの夢を抱えて
たくさんの愛を抱えて
たくさ ....
空でばらけたピアノ音
ひとつの音からさみどりの雨たち
愛したその指で描かれた
もう会えない
朝色が鎖骨の赤をカモフラージュする
蜂蜜酒に光
フローリングに落ちた黄金色
染まる猫の ....
八時、駅に
そういえば昨日はずいぶん言葉を素粒子に引き渡したな、
そう思った後、紛れてゆく私の煙
冷蔵庫の開く重低音
ただいま、
ソーリー、と軽やかにマルキューを見上げる外人さん ....
私の前には先生が歩いていた
あの角まで あの角曲がるまでに
奴をどう調理してやろうか、
そんなことばかりが頭を滑走
肩越しに見え隠れするオレンジを睨む
舞い散るチョークの粉は美である
どう ....