空虚
梓ゆい

手を、握り締める。

ひとかけらの希望とともに・・・・。

目標を無くした瞳は

冷静という名の思考を手にする。。

「次がある・・・・。次がある・・・・。」

踏みしめた両足は

座り込むことを

望んではいない。。。

雨だれに身体を濡らし

悲しみの中にある心は

柔らかな土壌を求めた。

夢という

曖昧な産物は

噛み砕けば溶けるのだろう・・・・。

(陽だまりのぬくもりは

ほんの微かに

血の匂いを漂わせる・・・・。)

手のひら一つを重ねて

頭上を仰げば

悩みも

悔しさも

不安も

吹き飛ばすことが出来るのだろうか?

(心臓・脳みそ・目玉)

夢や希望や愛や願いは

先の、先にあるのだ・・・・。

「今、見ているもの達の先に・・・・。」


自由詩 空虚 Copyright 梓ゆい 2013-09-02 18:08:35
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