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神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人
懐かしの?
わたしは懐かしのを知らない
知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの
右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
ただ 遠い出口の丸い光が見えていたから
「それでは また」
ポツリ一言 質量を伴わない声では背の側に当たったことに気づかない
ひたすら光の穴に向かって空回りの歩みをす ....
裏から表までの30メートルに世界があった
国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ
安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口
たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
それはなかったことにして
ではなく ないことにして
これもなかったものと泣き
いや ないものと叫びたいだけで
火の粉が夜空を浮遊する
仰ぎ見るわたしの口 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した
拾い上げると白いおりがみ
おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから
左下に気持ちの悪い折り目がある
不幸なことに 左下 ....
海に裏切られ 花に批難されたら
枯葉にも笑われる生き様
ヒューっと 大きく豪勢な車が
目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ
ハンドルにしがみついた女の人
なぜ ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ
だってね 明らかにアウトだもの
ほら 入口からセーフのアチラが観えない?
「ふーん」
(ふーん )は負 ....
広すぎる狭い部屋の中ほどで
行方不明の娘と将来を語り合えば
音信不通の息子と向かい合って
パスタを食べるから
見切りをつけたアノ人と
リンネと言うレト ....
ふと
ショウウィンドウに映った薄ぼやけた自分の姿に
人生 楽しい?
楽しかった?
これから楽しくなりそう?
現在過去未来
わかりっこないって そん ....
きっと目に見えないほどの
花びら5まい広げる花を
見つけるのだろうね
やっと つった足指を
起きない体反らせて
伸ばしてみても
それがそんなミクロの花には
....
口溶けしないチョコレートが
不思議だ
口から 5ミリ四方の
サイコロ状を
舌で押し出すように手のひらに
転がしてみる
やはりチョコレート色のチョコ ....
川沿いの道を歩いていると
川面で魚の跳ねる音
気のせいだった
子供が投げた
いたずらな小石
空を舞う鳥が嘴から
落としてしまった
子に与えるはずの ....
イケナイ小学校の裏門から
そっと忍び込む
百メートルの校舎裏
キライじゃなかった
左手は ずっとずっと校舎
でも
右手には給食調理 ....
黒い服についた 絵の具の白色
それは汚れでしょ
心を真っ白にして 無になって……
ムラサキ色の心が 決して
虫に食われた イチョウの葉であっては
ならないなんてね
....
雨降りの夜、厚い雲
独りの私に
一瞬満天の星空を観せてくれた
母の仕業に違いない
そんなこと
星になんかなっていない母にだけ
できることだから
あおばさんの芦沢 恵さんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
木漏れて
-
芦沢 恵
自由詩
16*
15-6-7
果て
-
芦沢 恵
自由詩
20*
14-9-22
突き抜けるまでの秒針
-
芦沢 恵
自由詩
22*
14-5-31
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品
-
芦沢 恵
自由詩
24*
14-3-26
おりがみ_くらやみ
-
芦沢 恵
自由詩
28*
14-1-28
だいたい_それくらい
-
芦沢 恵
自由詩
23*
13-12-1
普通人
-
芦沢 恵
自由詩
23*
13-10-29
隠れてる
-
芦沢 恵
自由詩
21*
13-10-18
柏谷呉服店さま
-
芦沢 恵
自由詩
24*
13-10-9
それならば
-
芦沢 恵
自由詩
20*
13-9-19
ミカン色のミカンなら
-
芦沢 恵
自由詩
17*
13-4-7
まーるく_まーるく
-
芦沢 恵
自由詩
26*
13-3-9
のに
-
芦沢 恵
自由詩
19*
13-2-15
ステンド・ハート
-
芦沢 恵
自由詩
22*
12-10-25
母の仕業
-
芦沢 恵
自由詩
23*
12-9-17
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