昨日嫁さんとセックスをした
馬野ミキ

京都の疲れで睡魔と戦いながらキプロス戦を家で見た
本田は何かどうなんだろうか
遅い
長友はキレがあったな
嫁さんと試合結果をかけようとしたらお互い3-0で日本だったのでやめた

夜、
嫁さんとセックスをした
一時期セックスをほとんどしない時もあった
下着をたたむと毛玉がついている
生活の疲れ、愚痴と溜息のキッチン

そういうなかで改めて嫁さんとセックスをするのはエネルギーがいる
思考の転換も必要だ
男に仮に、より多くの遺伝子を残したいという本能があるのなら
結婚制度に執着する必要はないよな

セックスレスを乗り越えて
改めて嫁さんとセックスをするということは
これってすごく世界平和に貢献してるんじゃないかと思った
俺はいい仕事をしてるんじゃないかと。

どれだけオナニーが快適になって
いろいろな道具が開発されて
これから未来、仮想セックスみたいなものも進化していくかもしれない

だけれど、結局
人間は人間に頼らざるを得ない
男は女を頼らざるを得ない
どれだけ理性的でもプライドが高くても地位があっても
男はたった一人の女の体に頼らざるを得ない

それが時に苛つく
遺伝子とかDNAとか知るかよ 無視しようともした
なぜ愛がないのに号泣しないのか?

次の日、昼寝をしていたら子供が小学校から帰ってきた
夢の中で俺は子供を持っていなかったので子供の存在に驚いた
この俺になつく小さなかわいい人は一体誰だろうと。


自由詩 昨日嫁さんとセックスをした Copyright 馬野ミキ 2014-05-29 14:03:13
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