すべてのおすすめ
{引用=


陰りある微笑みの調べに
すべてをさらってゆく
引き潮

別れの日を思わずには
愛せなかった人の
去りゆく音階


 背後から近づく
 やさしい足音も

 広 ....
 以下、私の友人である故中川路良和君の処女作品集でもある『頭變木』所収の全詩篇です。
 初対面より間もないころ、人には見せたことがないのだが、と中高生時代に書き溜めた作品をなぜかひそかに読ませてくれ ....
{引用=


硝子をつたう小径に
痛みは流されて
遠い海に向かう


曇天の淡い輝きの下
たゆたう調べに 今日も
あなたを浮かべてみる




想像でしかなかった白い肉体 ....
文=まどろむ海月   絵=彩也香・M

{引用=

   二人の人間が死ぬと、一匹の猫が生まれる。だから
       猫の目は 時々 左右 色が違う。


 ....
 つまらぬやり取りにエネルギーが流れすぎたかも、という反省からこの際自分のセンスというものを再点検してみようかなと思い立った。
 現在、このサイトでの私の「おすすめ」作品が671ある中で、1ポイント ....
{引用=

雲の崖から
流れ落ちる虹

光は水に沈み
黄昏の彼方に
風は失われた
日々を呼ぶ


夜の匂いの中
思い出は座礁し
波のはかない仕草に
古い傷は{ルビ火口=ほく ....
{引用=

寒さよりもしみとおる孤独に
大地は沈黙している

屹立する枯れた木は
信じる力を失い
他人の顔をした
春の訪れを恐れている

蟻の巣は崩壊し
{ルビ ....
{引用=



空を
ただよい
流されていく
やわらかな白を
ばら色に染めながら
闇に墜ちていった日

あなたは秋の夜になった




 星座があなたの中をさまよい
 ....
{引用=




軒下にぶらさがって
死んでいる私

どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない




 霧の ....
{引用=

  ? 友からのメール



風の切片のように
舞いこんだ
友からのメール


あの里山の木々のように
川面の細波のように
やわらかな光る雲のように
夏の匂ひに ....
{引用=




あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった


 せめて この夜は
 星巡りの旅をして
 遠いあの人に
 逢いたい


かなわぬ願いの上にも ....
{引用=




  ? 夏の妖精


笑いながら
運ぶ風に
身を任せて
あなたは走り去ろうとしたが

 照りつける陽射し
 の中にではなく
 薄萌木色の林の奥に

 ....
{引用=


  ? 彼



味噌っかすの子でありました

家での安らぎの場所は押入れの暗闇
たいていそこで うつらうつらと

青空と雲
黄昏の風と 夕焼け
を眺めている ....
 ナルニア国の泥足にがえもん殿他とおぼしき方々から、とてもうれしい便りが次々と届き、なんだかとても気分がいいので、かなりの出費が痛手なのですが、いよいよ春めいてきたということもあり .... {引用=





夜は
地の影 海の影



人は
光りのかげ 愛のかげ

青は
心の翳 かなしみの翳



光りは
闇の陰 空の陰

炎は
木の影 風 ....
{引用=





くぼんで不可解な高みから
海の影が降りてくる
闇と光の間の道を
さざ波のように辿りながら

 真実は無限の中から
 選び取るもの
 それは賭けの連続

 ....
{引用=



多重の自我の
小箱たち
幾重にも
蓋われた 郷愁

 霧雨の中で
 冷たく濡れていた
 かなしみも

 木枯らしの中
 いくつもに分裂しながら
 泣き叫ん ....
{引用=




ふるふると
ふるるふるると
ふるものにさらされ
森は輝いているのでありました


君は小さな家の屋根に立ち
眼を細め わずかに首を伸ばし
しばらくは光の匂い ....
{引用=




花の種を撒くように
あなたはゆっくりと回転する
スカートが揺らめき
微かな銀色が
しなやかな指先から
こぼれる

それが
遥かに
風花のように
わたしに ....
世界は相対的だから
手を広げ
舞い降りるものを受けとめる私が
空に上る

世界は相対的だから
行きなずみ
とどまる私が
宇宙をかけめぐる

世界が相対的なら
殺す ....
五月の あまりの美しさに

ことばを 失ない

その 緑 みどり…


 透きとおる五月

 優しさにみちて

 息 と 声 は

 とおくあおく 呼ぶ
 ....
昔々 いつまでもいつまでも青空が続き 
ついに空の青さが 星空のむこうにとどくほど 
深く窮まってしまったことがありました
空は自分の痛々しいまでの青さの窮みに
ついにたえられ ....
      

すべてに既知の網がかかってしまう
見たいものが見えない
触れたいものに触れられない
明解すぎる自己の意識

 ジャックは切り裂いた!
 
  誰か僕を止 ....
るる は ねじ式
ぎこぎこ
いぜんは そうじゃなかった

いくない魔法使いめ
しどいめに あわせるじゃあにゃいか
ぎこんぎこん
鼻をかじったぐらいでなんだい

あたちはあ ....
黄昏時に 影が伸び
逢魔が時に まどろむと
冷たい風にさらされた

まかりいでたる 紅マント
不気味に微笑む白面に
口をふさがれ さらわれて
茜の空に 舞い上がる

夕焼け雲か 蜃気 ....
背中あわせに
座った僕たち

手を伸ばして
あなたの手を探る
 髪の匂ひ
 白く柔らかな手
 顔を見たことがない

顔さえ見たことがない あなたの
背の ぬくもり
 夢では ....
 
扉を開けると
土砂降りの雨の中に
あの頃が立っていた

あの頃とは違って見えたが
私には直感ですぐに解ったのだった

成熟した女性の姿のあの頃は
招き入れると ずぶ濡れのまま ....
朝が来ない
出せもしない手紙の 長い夜 
想うのは君のことばかりだった

 遠回りして 
 君の教室の前を通り過ぎてみようとしたとき
 階段のところでいきなり 出会ってしまっ ....
夜がやって来た

挨拶がわりに
手元にあったまたたびをさしだすと
なんと 長い舌を出して べろっとなめ取った

裏返しになってよだれを流し
でろでろになったところを見ると
どうや ....
じゅぶつをつくってごらんって
くりはらせんせいが こっそりおしえてくれた
おとなになって たいせつなひとができたら
そのひとだけにみせるんだよ

すてられてあったもの
たぶんほ ....
あおばさんのまどろむ海月さんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひきしお- まどろむ ...自由詩5+*12-6-10
故_中川路良和_詩作品より- まどろむ ...散文(批評 ...5*11-2-14
秋の雨が- まどろむ ...自由詩6*10-10-16
絵本「猫たちの肖像画」- まどろむ ...散文(批評 ...5*10-8-29
1ポイントの至福- まどろむ ...散文(批評 ...13+*10-5-18
…_一番星見つけた_…- まどろむ ...自由詩7*10-1-4
混濁する青- まどろむ ...自由詩5*09-1-10
星空のさざなみ- まどろむ ...自由詩7*07-9-10
白い一日- まどろむ ...自由詩8*07-8-31
友からのメール- まどろむ ...自由詩5*07-8-3
七夕の夜だもの- まどろむ ...自由詩8*07-7-7
蒲公英(たんぽぽ)- まどろむ ...自由詩8*07-5-20
ある親友- まどろむ ...自由詩14*07-5-13
今夜、星座花火を打ち上げます- まどろむ ...自由詩8*07-2-24
かげ行- まどろむ ...自由詩7*07-2-9
海からの影- まどろむ ...自由詩4*07-2-3
私のマトリョーシュカ- まどろむ ...自由詩14*07-1-29
星月夜のビーバー- まどろむ ...自由詩14*06-11-17
遠く_風花- まどろむ ...自由詩10*06-10-19
相対性小理論- まどろむ ...自由詩3*06-9-5
五月の朝- まどろむ ...自由詩4+*06-5-21
青空の神話- まどろむ ...自由詩5*06-4-5
黙示された夜- まどろむ ...自由詩106-2-17
ねじ式クロネコ_るる- まどろむ ...自由詩5*06-2-2
黄昏アラベスク- まどろむ ...自由詩6*06-1-30
背中あわせに- まどろむ ...自由詩506-1-4
あの頃が来た- まどろむ ...自由詩5*05-11-2
16才- まどろむ ...自由詩305-10-25
夜と私- まどろむ ...自由詩6*05-10-20
呪物- まどろむ ...自由詩5*05-10-16

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