ぼくたちの先生は
ぽえむ君

ぼくたちの先生はいつも
ぼくたちにはできないことばかり
言っていて
ぼくたちができないと
何をしてんだと
いつも怒ってた

隣のクラスは
優しくて人気のある先生
楽しそうに過ごしてる
ぼくたちは運が悪いと
いつも休み時間につぶやいた

叱られるのが嫌だから
みんなで知恵を出し合って
できるように努力していった
最初はみんなつまらなそうだったけど
生まれて初めて
何かに一生懸命になっていった

気がついたら
一つのことができていて
一つになっていた
一つのことをできるのに
一つのことができなくてはと
わかるようになった

さらにふと気がついた
ぼくたちの先生は
ぼくたちに何一つ教えていなかった
けれども
一つのことに
百ぐらい教わっていた


自由詩 ぼくたちの先生は Copyright ぽえむ君 2007-07-10 23:12:35
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