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サハラ砂漠に
たまごが一つ。
砂に埋もれて
蒸し焼きになる。

ガンジス川に
たまごが一つ。
僧侶の足に
踏まれて割れる。

冷蔵庫の中に
たまごが一つ。
中身は既に
くさっ ....
(笑)が便利なので、
この頃ひどく
多様している。

ダイエット中なの(笑)
掃除はしてるよ(笑)
彼氏が欲しいな(笑)

大体の言葉は
これでぼやけて
角が立たない。

あの ....
 友人よ。
 君に会わなくなって、今日でもう、どれほどの時間が流れたことだろう。
 それは、もしかしたら、一月なのかもしれないし、既に何十年も経ってしまっているのかもしれない。
 ただ一つ、確か ....
 夜、寝たくないので夜更かしをする。面白くもないテレビをつけたまま、渇いた笑い声を聞いて、インターネットで開くだけ開いて、ぼんやりとしている。日付が変わって、頭が痛くなってきたら、寝ることにしている。 .... テントの外は暗い闇
ブランコ乗りが落ちた。
テントの外に青い月
ブランコ乗りは落ちた。

 ネットはあった。
 多分あった。
 けれどもその
 網目は広い。
 
テントの中は無人で ....
{引用=
世界中の子が
いっせいに
赤い風船
飛ばしたような
お空です。}
世界中の子が
泣くでしょう。
こんな夕日の
赤い日は。


{引用=なくしたものを
思い出し
空 ....
 夏というのは、その極彩色の明るさとは裏腹に、死の季節だ。
 そのまぶしい日の光と対照的に、くっきりと落ちる影のように、その陰惨な気配は、始終里を覆っている。
 年寄りの多い田舎では、夏になると葬 ....
 仕事柄、深夜に帰ることが多くなる。
 駅から家まで帰る道のりの、唯一曲がらなければならない角に、その家はあった。
 日付が変わろうとするような時間帯である。
 だというのに、その家の家主であろ ....
あさ
台所に行くと
涼やかな甘い匂いがする
桃の季節だ
ダンボールの中で
熟した実が醗酵している。
触ると
産毛が密かに暖かい

桃を手にした私に
おかあさんが声をかける。
―― ....
夏の影の一番濃い部分が
凝り固まったくらまとんぼを
幼子が追う
たやすくつまめる
その黒い羽


ねえあなた
一度手にして
満足したなら
はやいとこ
はなしておやりなさいな
で ....
この間
おかあさんは
50歳になりました。

50歳と言うと
おばあさんです。
電車で席とか譲られます。

私も20歳になりました。
20歳と言うと
大人です。
一人でバスにも乗 ....
昨日の春に殺された小鳥が
庭先に落ちていた。

ばかだねぇおまえ
気まぐれなのが
春なのに

冬の冷気をまとって
凍りついた小鳥の目が
ぴくりと動く
それでも春がすきなのだと
そ ....
あの星は燃えています
もう随分昔から
赤々と燃えています

燃え出す前は
誰かが住んでいたやもしれません
白いお城が建っていたやもしれません
王様が口をへの字に曲げて
エメラルドの杖を ....
手首を切るような人間の感情はわからない、と彼女は言った。
それは、彼女のまっとうさを端的に表わした発言だろう。
私が最も憧れて、同時に疎む、彼女の特性の一つである。
わからない、と言った彼女は、 ....
あおばさんの亜樹さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たまごが一つ- 亜樹自由詩1111-3-1
(笑)- 亜樹自由詩811-2-28
フウイヌム- 亜樹散文(批評 ...510-5-25
割れない卵- 亜樹散文(批評 ...1010-4-19
ブランコ乗り- 亜樹自由詩210-3-28
赤い風船- 亜樹自由詩308-10-7
夏の弔い- 亜樹散文(批評 ...5+08-10-6
ミカさん- 亜樹散文(批評 ...308-9-27
- 亜樹自由詩208-8-3
夏の影- 亜樹自由詩3*08-8-1
おかあさん- 亜樹自由詩3+*08-3-15
3月のジェノサイド- 亜樹自由詩208-3-14
赤い星- 亜樹自由詩107-11-24
同病相哀れむもしくは- 亜樹散文(批評 ...9+*07-11-24

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