縄文2
……とある蛙


土塊(つちくれ)から縄文人は捻り(ひねり)出す
土器という名の地球の欠片(かけら)
それを手に取る我々には
単なる食器か容れ物か

想像できるは手の感触
己れが理解の範疇で勘違い
無為自然に生きられず、無知三昧のその瞳
土器を土塊(つちくれ)と見比べる。

縄文土器の土器離れ
器が器以上の物になって離陸する。
それが己れに分からない。
実用のみで考える。
つまりはその日暮らしの生活で
縄文の目線の高さに
ついて行けない我々は

その土器の宇宙
見た目は意味の無い縁飾り
S字宇宙の中心へ 
火炎土器と勝手に名付け
実は火炎かさっぱり不明
器であること以上の何かを容れるのか


土器と言えない縄文土器>土偶

遮光土偶

土偶のビーナス

合掌土偶

土偶は器である訳も無く
縄文の目線の高さに
ついて行けない我々は
 
(ねぇ 先生 土偶はなんで土偶なの?))

真実の具象化?
祈りの対象?
お守り?

実はS字宇宙の中心から
紡ぎ出された二つの数字
四は空間東西南北
三は垂直現在過去未来

縄文人の体内から捻り出す数字
一、二、三、四、五の二つずつの足し算で数ができる。
それが縄文>


我々はあいも変わらず飯喰らう虫


自由詩 縄文2 Copyright ……とある蛙 2010-04-16 17:12:17
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