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とてもはずかしい過去が
前触れもなく頭のなかに広がって
それはたいてい
取るに足りないできごとで
でも忘れられない理由を
ほんとは知っている

とても大事な思い出に
溺れないためだ
 ....
言葉を強いるのは
きっと
言葉の持つ力
が怖いからだ

だれかにそう言われても
ぴんとこなかった
ただ
大丈夫って思わせてほしい
それだけ

気になってた人が
フォローして ....
夢ではない証拠に
あーあー
情けない声が出る
やれやれ
また朝がやって来て
先へ先へと急き立てる
子供のころ
夏休みのラジオ体操が地獄だった
あれさえなければ
永遠に子供のままで ....
しょうがなく付き合うフリ
したけれど
ホントは
誘ってもらってうれしかった

窓を開けると
思いのほか
風が強くて
帽子が飛んで行ってしまいそうだ
海と空が
あんなに近い

 ....
しんをちょうせつして
つつをもちあげて
すこしだけすきまをあけて
まっちでひをつけて
しめるとどうじに
まっちをふってひをけす
ごっごっ と
おとをたてて
かなあみまでひがのびて
あ ....
金属ブラシで懸命にこすって
庭の水道で洗い流すと
スコップも裁断ばさみも
見ちがえるようにきれいになった
せっかく用意したリュックには
けっきょく
詰めるものがなにも思いつかない
縁 ....
雨戸をしっかり閉める
窓をしっかり閉じて
鍵をかける
電気機器のコードをすべて抜いて
ガスも水道も止めて
明かりも消して
それでも
どこからか音が聞こえてくる
時計の電池を抜いて
 ....
庭に植えた柿の種は
その後
いっこうに音沙汰がなかった
毎日欠かさず水をあげたのに
うんともすんともいわなかった
ひょっとしたら
間違えて王冠を埋めたのだろうか
上下さかさまに植えて ....
いつもひっそりと
わたしの庭を守っていてくれた
垣根の木
なんていう名前だっただろう
とつぜん気になって
落ち着かなくて
たしか図鑑があったはず
なのに
本棚にも押入れにも
どこ ....
大きなマルが描きたかった
テーブルには収まらず
床のうえにはうまく描けず
壁は論外で
仕方なく庭に出た
引き潮で乾いた土のうえに
棒で線を引いていくと
小石にぶつかるたび歪むので
 ....
垣根の灌木の枝は
年じゅう好き勝手にのびるので
つい気を抜くと
目も当てられない状態になる
裁断ばさみで
枝を切り落としながら
つい考え事をして
ざっくり切ってしまうと
枝のあいま ....
                        12 靴

身体が自然に
階段の上から二段目に座った
靴箱にずっと押し込んだままだった
ジョギングシューズ
しっかりと紐を結びなおす
 ....
                        11 血

いってきます
の合図に
ドロップの缶を三回振る
テーブルに置くと
それは部屋の一部分にもどる
吐いた息も
まばたきも
 ....
                        9 街

なんにもない世界
を思い描けないのは
きっと
執着がない
せいなのだろう

高いビルの上から見渡した街は
とても静かで
 ....
                        6 瓶

とうとう
見つけられなかった

盗撮カメラの場所は
写真のアングルからすぐにわかった
居間と浴室
無線LANとモバイル端末
 ....
                        5 空

風がやけに激しい
気になって
窓を開けてみたけれど
陽射しはおだやかだ
柿の葉が時々かさかさ揺れる
以外に
なにも聞こえない
 ....
                        4 涙

あたしの名前を告げた
相手は
品のない言葉を何度も何度も
うれしそうに並べ立て
思い出したように奇妙な息遣いで笑い
かと思うとと ....
なにかがうごきだすとき
すいっち
のおとがきこえると
ほっとした
とてもとおくで
かすかに
かちっ
おとがして
そうするとあとは
まえにすすむだけでよかった
そのつみかさねが
い ....
つまずいて
はげしくころんだ
あしがざっくりきれて
ちがだくだくながれた
すると
きずぐちのなかから
こびとがおおぜいでてきて
ちまみれになりながら
よってたかって
はりといとで ....
まいとし
たんじょうびがくるたび
きもち
のつまったいれもののかたちを
のーとにすけっちした
ちいさなころは
はーとがたが
あっとうてきたすうだった
すなどけいとか
かびんとか
 ....
きのえだや
かんばんがゆれるのは
ぜんぶ
かぜのせいだときめつけていた
とりがそらをとぶのは
つばさをはばたかせるからだと
しんじていた
そらたかく
くもがゆっくりとながれている
 ....
こどものころ
えいえん
にあこがれていた
すきなもの
たのしいことばかり
かんがえていれば
しあわせでいられる
とおもっていた
なにかがおわるとほっとする
ようになったのは
い ....
とにかく
はしりだせばいいんだ
ってことはわかっている
さいしょのいっぽ
がむずかしいんだ
みにしみている
くっしんうんどうは
もうにじゅっかいもやった
なんとか
くだりのさかみ ....
つらいきもちになったとき
きまって
おおきなふりこ
をおもいうかべる
そらまでとどきそうな
きょだいなふりこ
ゆっくりと
ただゆれているだけのように
みえるけれど
とおいかなたに ....
なまえもしらない
ちいさな
むらさきいろのはな
あしをとめて
そっとてをのばしてみる
はなしかけてみる
いそがしそうなあしおとが
ひっきりなしに
とおりすぎていく
ずかんをみれば ....
あいだ
について
よくかんがえる
わたしとだれかのあいだ
なりたいこととげんじつのあいだ
ぎゅっと
ねんどをおしこんで
かたをとることができたら
きっと
なんだかきみょうなかたち ....
まいあさ
いちばんさいしょにたしかめる
まどべにころがった
こいしたち
ざらざらで
しみがあって
いびつなこいしたち
だいじょうぶ
なみうちぎわ
あのとき
あんなにきれいだった ....
ひざをかかえて
ただ
まちつづけた
もしもし
たったひとことでいい
だれかのこえがとどきさえすれば
また
うごきだせるって
ほんきでおもっていた
もしもし
きこえますか
わた ....
カタカナの文字をでたらめに選んで
並べてみる
見たこともない言葉ができあがる
けれどたいていは
どこか遠い国の言葉を探せば
なにがしかの意味が見つかるだろうし
ネットで検索すれ ....
                                 (喪失の物語)


彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
あおばさんのアンテさんおすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記念日- アンテ自由詩4*15-6-19
呪い- アンテ自由詩115-6-14
おやすみ- アンテ自由詩115-6-9
海と空- アンテ自由詩315-6-2
すとーぶ- アンテ自由詩615-4-6
小道- アンテ自由詩6*08-6-27
- アンテ自由詩608-5-14
- アンテ自由詩508-4-25
名前- アンテ自由詩10*08-4-13
マル- アンテ自由詩7*08-3-9
- アンテ自由詩708-2-15
- アンテ未詩・独白307-12-19
- アンテ未詩・独白407-12-14
- アンテ未詩・独白207-12-6
- アンテ未詩・独白307-10-30
- アンテ未詩・独白507-10-24
- アンテ未詩・独白207-10-19
すいっち- アンテ自由詩7*06-11-12
きずぐち- アンテ未詩・独白306-11-8
きもち- アンテ未詩・独白206-11-2
もっと- アンテ未詩・独白206-11-1
だいなし- アンテ未詩・独白206-10-30
いっぽ- アンテ未詩・独白306-10-26
ゆっくりと- アンテ未詩・独白406-10-24
ちいさな- アンテ未詩・独白606-10-23
あいだ- アンテ未詩・独白406-10-22
こいし- アンテ未詩・独白406-10-20
きせき- アンテ未詩・独白106-10-17
瓶を割る方法- アンテ自由詩606-7-12
欲の物語- アンテ自由詩16*06-3-16

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