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あれは 炎と 誰かが言ったが
つかむものはいなかった
祖父は 過去へ向かい
一閃に 死体を 乗せていく
それらに 名がつく事はあっても
私の 怒りは 極めて 加工される
抑揚を知らない ....
多くの婚姻を見るものの、俺には、愛の形式が分からぬ。酷く、哀れな深夜に、女を正視出来ぬ。
俺は 多くの 絶望を 愛していた
彼らの 表情の 暗さ
隠滅とした 飲み場 挫折の 明るさ 俺の 愛 ....
太陽が、浩々と照らしていた。心地よい晴れ具合の下に、喪服を着た葬列があった。棺はなく、代わりに僧侶が、数人の焼け爛れた顔の男達に抱かれていた。雲などない、明るい五月晴れの中で、僧侶の今際の言葉のような ....
老いた 犬のような
祈りの 尼僧が 近寄ってくる
手には ガラスの 数珠
遠くには 私がいる
広がる 土地の中での
ああ!
私は 男だったのか?
・・・いいのか
尼僧よ 姓を 捨て ....
永遠 今日 僕は 永遠を手に入れた
ナニがって? 番がった 満月さ
行ってしまった 日々だ
永遠 死すべき 過去を 排除せよ
孤高の ハルシオン
ああ 永遠は 行ってしまった
行ってし ....
毎日 走る 音
じじじ
火の 燃える音
そんな日は
海を 見に行こう
旭日の 病気
病んだ 太陽の
走る 音
じじじ
寒風が 良寛を 屠った
それは
それで
良い事 ....
囲炉裏の奥で、痛い痛いと泣く少年は、
真っ赤に水ぶくれしている。真っ赤・・・。
ああ
真っ赤に染まった朝もやの中で、
翌朝、光るものは電車だ・・・電車。
電車の足は、何故、少年なのか ....